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『ガロ』とはいったいナンだったのか? 『Discover Japan』で一部執筆しました。

Discover Japan (ディスカバー・ジャパン) 2014年 06月号

こんにちは。

おすすめのマンガってなんですか?
で、そのおすすめマンガで打線を組んでもらっていいですか?
なんて問われたら、まあ今日のところは、こんな感じです。

1番「童夢」
2番「荒くれナイト」
3番「うる星やつら」
4番「湘南爆走族」
5番「ブラックジャック」
6番「美味しんぼ」
7番「1・2の三四郎」
8番「AKIRA」
9番「SEX」

びっくりするくらい普通なわけですよ。
すいません。

でも、“おすすめマンガ“を教えてくれる相手が
グラフィックデザイナーの佐藤卓さんやユナイテッドアローズの栗野宏文さんや、中川政七商店の中川淳さんだったら、ワクワクしませんか?

そんな夢のような企画をメインに置いた「マンガの力。」という特集を組んでいるのが『Discover Japan』6月号です。

前出のような著名人が進めるマンガを紹介するとともに(あ、打線は組んでませんけどね)、内田樹さんの漫画史を振り返るインタビューや、高橋陽一先生と中田英寿さんの『キャプテン翼』に関する対談など、実に見逃せない記事がずずいと載っております。

でもって、もっとも読んで欲しいのは、私・箱田が執筆させていただいた「『ガロ』とはいったいナンだったのか?」という4ページ。

元編集長の山中潤さんに、たっぷり2時間以上取材させていただいたいエッセンスをタイトにまとめさせていただきました。

印象的だったのは山中さんが、かつていち読者としてガロを読んでいて「ガロ編集部はきっとあらゆるジャンルのおもしろい人間が集っていて、楽しい混沌があるに違いない」と妄想していて、自分が編集長となったときに「そうじゃなかった」ということを知り、ええい、なら妄想を具現化してしまえ、と誌面にサブカル記事を加えていった、というお話。

ネットの普及のせいなのか、そんな“勘違いさせる魔法“をみつけにくくなってきた気がするのですが、ガロには確かにあった。
いや。ガロ以外にもあった。
そういえば、マンガってそうだった。
なんてことを思い起こさせていただきました。

実際、僕も、湘南には暴走族ばかりいて、保父さんはみなプロレスラー志望で、ドライビールはマズイ、と勘違いしていましたもん。

ちょっと違うような気もしてきましたが、
子供の夢みたいなものを震わせてくれるマンガの力。をあらためて感じたい方に、ぜひ手にとっていただきたい一冊となっております。

書店、コンビニでぜひ。


『月刊 介護ビジョン』2014年5月号で執筆しました。

こんにちは。最近、介護に関心を深めている竹内です。
ということで、介護業界の経営誌『介護ビジョン』にちょこちょこ書かせていただくことになりました。

担当したのは、特集「人手不足を解消する非常識経営のススメ」の中のひとつです。
ピラミッド型組織から全員参加の自立型組織への転換をはかった「小規模多機能型居宅介護事業」という長い名前の分野を手掛けている社会福祉法人マザアズ小規模多機能ホーム「みなみだいら」さんという、これまた長い名前の施設を取材しました。

ちなみに、小規模多機能型居宅介護事業とは、在宅介護を様々なサービスによってサポートしてくれる施設です。スタッフは家に来て家事を手伝ってくれたり、買い物を手伝ってくれたり、昼間だけ預かったり、一晩預かったりといった具合です。それでいて料金は定額です。

少ない人数で、どうして、こんな多様なサービスを提供できるのか。その謎がスルスルと解けた個人的にも有意義な取材でした。


40歳を過ぎたら“捨てる”が勝ち!!  『月刊BIG tomorrow』6月号で一部執筆しました。

BIG tomorrow (ビッグ・トゥモロウ) 2014年 06月号 [雑誌]

こんにちは。
年齢を重ねると、いらないものが増えてきますよね。

内臓脂肪とか、痩せていた頃の洋服とか、皮下脂肪とか……。
ああ、お腹まわりもそうなんですが、仕事まわりにも結構、増えるものです。

ムダに経験を積んだ結果、過去の成功体験に縛られたり、逆に失敗を引きずったり。
なんとなーくで残している資料の山や、もらった名刺の束とか。

そういうの、スパッと捨てたほうがスイスイ仕事できるんじゃない?
ということで、私・箱田が、『月刊ビッグトゥモロウ』にて一部執筆させていただきました。
「40歳を過ぎたら“捨てる”が勝ち! デキる人の『経験』『人脈』『情報』の“手放し方”」という特集であります。

また、弊社・杉山は「関西流お金を使わないで年商1億円稼ぐ仕組み」という特集を担当。
関西発祥のユニークビジネスをじゃんじゃか紹介しております。
設けのヒントが得られると思いますので、こちらもぜひ。

それにしても、年をとると、ほんといろんなものが増えるんですが、お金だけ増えないのは何なんでしょうね。


『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』未掲載原稿を公開

図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書

本を作るとき、ページの都合上、原稿を削ぎ落とすことがあります。
『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』でも、そんなことがあり、
以下の「BOPビジネス」の原稿を最終的に削りました。
ビジネスモデルを考える上でヒントになる視点だとは思うので、よろしければご参考ください。

(以下です)
 「BOP」という言葉をご存知でしょうか。ベース・オブ・ザ・ピラミッドの略で、途上国に暮らす低所得者層の人々をあらわしています。
 企業の社会貢献が求められるなか、このBOP層の自立や生活向上を支援する「BOPビジネス」が、脚光を浴びています。
 バングラディッシュのグラミン銀行はその代表格です。大学教授だったムハメド・ユヌスが、銀行でお金を借りられないBOP層を対象とした少額融資のシステム(マイクロクレジット)を考案。借り主を含めた5人の互助グループをつくれば、無担保でお金を借りられるようにしました。これがBOP層の人に支持され、8000万人以上(うち97%が女性)が、生活の立て直しに利用。ユヌスはこの功績がたたえられ、ノーベル平和賞を受賞しました。
 一方、イギリスのユニリーバは、途上国のBOP層の人が買えるように、石鹸や洗剤、シャンプーなどを小分けにして販売しました。こうして清潔な環境づくりを後押しするだけでなく、商品を戸別販売するスタッフにBOP層の人を雇うことで、雇用も生み出しました。
 住友化学が始めたのはBOP向けの蚊帳ビジネスです。マラリアを媒介する蚊を寄せ付けない防虫剤を含んだ繊維の蚊帳を開発。製造ノウハウをアフリカ企業に無償供与し、現地生産できるようにしたのです。現在は世界50カ国にこの蚊帳が普及。アフリカで約8000人の雇用を生み出しています。
 自社のノウハウを用いて、BOP層の自立や生活向上を支援する。このような視点から、ビジネスモデルを考えてみるのも良いかもしれません。


【ビジネスモデルの参考書・6】『企業家とはなにか』

図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書

こんにちは。
『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』と合わせて読みたい「ビジネスモデルの参考書」。
6冊目は、『企業家とはなにか』。
今回、監修をしていただいた専修大学経営学部教授の池本正純先生が2004年に書かれた本です。
企業家とはなにか―市場経済と企業家機能
池本先生に監修をお願いしたきっかけは、懇意にしていたある先生から、「池本先生が適任ではないか」とご紹介を受けたことでした。専修大学の研究室に緊張しながらお伺いすると、「ああ、どーもどーも~」といった感じのフレンドリーな方で、ホッとしたのを思い出します。

池本先生が専門に研究されているのは、「企業家(企業者)論」。企業家とは、シュンペーターやマーシャル、カーズナーなどさまざまな経済学者によって研究されてきた経済学の概念です。一言で言いにくいのですが、「新しいビジネスモデル、イノベーションを生み出すリーダー」といったところでしょうか。

そんな池本先生に「『企業家論』から見たビジネスモデル」の話を伺うと、
「ビジネスモデルの構築とは、『いまだ満たされていないニーズ』と『いまだ活用されていない資源』を見つけ出し、両者の橋渡しをすること」。
その定義が、以後、『ビジネスモデルの教科書』を書き進める上でのベースとなりました。

『ビジネスモデルの教科書』では、「企業家」についてそれ以上のことは触れていませんが、『企業家とはなにか』を読めば、「企業家とは何か」「企業家の役割とは何か」などを深く理解できます。ビジネスモデルを生み出す礎を築ける一冊です。