『転職・再就職 1年目の働き方』がマイナビ出版から発売されました。
執筆のきっかけは、せっかく希望していた会社に転職できたのに、たった数カ月で辞めてしまった。こんな人は少なくないことでした。
その原因は「結果を出そう」「期待に応えよう」と焦るからです。しかし、慣れない会社で勝手な動きをすれば、チームワークを乱したり、取引先に迷惑をかけるなどの失敗につながります。次第に浮いた存在になり、会社に居づらくなってしまう……。
企業が中途採用をする理由のひとつは即戦力。「営業経験者」「経理経験者」「広報経験者」といった具合に、これまでの経験を活かして活躍することが期待されます。さらに、「この素材の新しい用途を考えてほしい」「貿易部門をつくってほしい」など、具体的な業務を期待してスカウトするといったこともあります。
そこで、入社早々、期待以上の結果を出そうと頑張りすぎてしまうのです。しかし、新しい環境で、すぐに結果が出るはずはないし、転職先も、そんなことは期待していません。新しい会社で結果を出すためには、まず、その会社の仕事のやり方を知る必要があります。一緒に仕事をする人たちのことを知ることも重要です。新しい会社の仲間から「身内」だと認められれば、様々な協力も得られるようになり、仕事はスムーズに流れだします。実力を発揮するのは、この段階からです。
このように転職1年目は非常に大切な期間ですが、その期間の過ごし方について書かれたものは、あまり見かけません。そこで転職・再就職の1年目の働き方に絞った本書を制作することにしました。
入社1か月目、2カ月目と時系列に目標とやるべきことを紹介するといったスタイルです。キャリアプラン、ビジネススキルなど、転職後はもちろん、転職前にも役立つ内容になっています。
転職が決まったら、あるいは転職を考えたら、ぜひ手にとってみてください。