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【路地裏の仕事術】入浴中に知識・情報をインプットするためのブルートゥース(Bluetooth)防水スピーカー活用術、のはずでしたが…

近頃、4歳娘と1歳息子の育児で、てんてこまいの杉山です。
今年から、1歳児も保育園に入園。妻の復職も重なったことで、時間の余裕がまるでなくなってきました。

どこもそうだと思いますが、うちの4歳児も、マイペース。
とくに、風呂に入れると、「服脱がない!」「頭洗わない!」とギャースカ騒ぎ出したり、風呂の床を熱心に洗い出したり、蛇口からお湯を出していつまでも触っていたり、浴槽のヘリから何度も飛び込んでみたりと、体を洗うスキを与えてくれません。

気が付くと、夜10~11時に。寝かしつけてから仕事しようと思っても、疲れ果てて、気がつけば朝……、ということが日常茶飯事です。やむなく早起きで対応してますが、それでも〆切に間に合わないことも……。

仕事が立て込むと、子どものマイペースっぷりにイライラしてきます。しかし、それで入浴を急かすのは、親のエゴ。うーん、のびのび入浴させつつ、仕事も片付く妙手はないものか?

そう考えていた時に舞い込んだのが、メンタリストのDaiGoさんの取材でした。
DaiGoさんは、「生きているうちに、どれだけ知識を詰め込めるか」というライフワークに挑んでいるそうで、入浴中にも防水ブルートゥースヘッドホンで、オーディオブックを聞いていると聞きました(ちなみに、この記事は『月刊BIGtomorrow』2016年5月号に載っています)。

そうか、音声を聞くという手があったか。取材を録音したテープや、読まなければいけない資料本をオーディオブックで探して聞けば、風呂の時間を有効活用できます。遅まきながら、昨年iPadを買ったので、防水のブルートゥーススピーカーを買って、連携すれば、自在に音声が聞けるはず!

というわけで、秋葉原のヨドバシカメラに、スピーカーを買いにいきました。

あまりお金をかけたくないなと思って探したところ、センチュリーの「Wormee(ワーミィ)」という商品が、2000円台で見つかりました。

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決め手になったのは、コンパクトなことと、吸盤があること。うちの浴室にはひっかけるところがなかったのですが、これなら壁にくっつけられます。

早速家に帰って試してみました。おおっ、ちゃんとくっついてくれました。
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……と思ったら、位置によっては、たま~に、水滴でズズズっと下がってくることも。でも、鏡などの枠にひっかければ、ずり下がってくることはありませんでした。これなら使えそうです。

防水性能に関しても、スイッチ類をフタして守る仕様なので、フタを開けていなければ、水が入ることはありませんでした。
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iPadとWormeeをブルートゥースで接続して、いよいよ、使ってみました!

私が一番気になるのは音質というより、音量でした。
それなりの音が出ないと、風呂場じゃ使えませんからね。
試しにYoutubeで音楽を流してみると……ん? あまり音が大きくないな……。
そう一瞬焦ったのですが、これは早とちり。スピーカーの音量だけでなく、iPadの音量も上げないと、大きな音は出ないんですね。iPadをいじったら、音が大きくなりましたよ。音質も悪くはありません。

さらに、このスピーカー、下のように本体を伸ばすと、重低音が響き渡るそうですが、
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正直、違いはよくわかりませんでした。ま、2000円台でそこまで求めちゃバチがあたるか。

総合評価としては、実戦装備できそう。うん、合格でしょう!

これを機に、どんな種類の音声が聞けるか、模索しました。
自分が取材したテープは、MP3に落として、Dropboxに入れれば、聞くことが可能。さらに、「Cloud Beats」(http://www.cloudbeatsapp.com/)というアプリを使ったら、倍速などで聞けるようになりました。これなら、入浴中に1時間の取材のテープを聴き終えてしまうかも?

また、オーディオブックサイトの「FeBe!」(https://www.febe.jp/)で、オーディオブックを探してみました。
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「FeBe!」は1万5000冊の蔵書がある日本最大の配信サイト。
今度取材する方の本はなかったのですが、勉強したいビジネスパーソンの利用者が多いようで、ビジネススキル系の本は充実していました。
とりあえず、今回は、かねてから興味があった池上彰氏と佐藤優氏の対談本『新・戦争論』をダウンロード。本を聞く、という体験はほとんどしたことがなかったのですが、そこそこ頭に入ってきますね。音声も聞きやすく、これまた、効率よく知識を得るための強い武器になってくれそうです! 娘もこれで言葉を覚えてくれちゃったりして。

その他、「radiko」でラジオを聞いたり、youtubeで音楽を聞いたり、といろいろなことが楽しめそうです。

あとは、4歳娘を風呂に入れながら、聞くだけ! 

と勇んで、スピーカーなどのセッティングをしていると、4歳娘がダダをこねて、なかなか服を脱ごうとしません。なだめすかしても、まるで動きません。なんだい、せっかくいろいろ用意したっていうのに~っ! 

しびれを切らした私、思わずこんなことを言ってしまいました。
「お風呂に入ったら、アイカツの音楽が聞けるよ!」

アイカツとは、娘がハマりまくっている、子供向けのアイドル成長物語アニメです。
その挿入歌を聞かせてあげれば、風呂に入ってくれるととっさに思ったのですね。
案の定、目を輝かせて、「うん! 入る」と4歳娘。
アイカツの音楽を風呂中に響き渡らせると、大喜びでした。
うんうん、良かった……あれ、本当に良かったんだろうか? 

その心配は当たりました。以来、娘をお風呂に入れようとするたびに、
「アイカツの歌聞きたい」と言われるようになってしまったのです。
そうしないと、泣き叫んだりスネたりするので、流さないわけにはいきません。

結局、娘と風呂に入るたびに、アイドルアニメの曲を流すはめに。
仕事をしつつ、娘に言葉のシャワーを浴びてもらうつもりだったのが、
逆に私が、アイカツ音楽のシャワーを浴びせられることになりました。

結果、『アイカツ』のことは前から知っていましたが、日々の洗脳を受け、私までハマってしまう始末。3月に完結し、4月からはまったく違う舞台で新シリーズが始まったので、旧作のメンバーが見られなくなってしまいました。ああ、あかりちゃんと会えないなんて、オジサンさびしいわん。
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残念ながら、私はキモいオヤジになってしまいましたが、それはさておいても、防水ブルートゥーススピーカーはなかなか使い勝手が良いです。ただし、子どもと風呂に入るときには、くれぐれも「アニメの音楽が聞けるよ!」などとエサに使わぬように!


【路地裏の仕事術】インタビューにおける、ICレコーダーの使い方(というより、出し方)

ライター・編集者として仕事するカデナクリエイトの面々が、些細な仕事術を、ひっそりと路地裏に向かってつぶやくように公開する『路地裏の仕事術』のコーナー。

今回は私、箱田が「取材時にICレコーダーを出すタイミング」について、お伝えするわけですが、分かります。

「は? そんなタイミング、どうでもよくね?」と思われる方がいることを。

しかし、違うのです。

ほとんどのライターは、インタビューの記録用にICレコーダーを使います。もちろんノートもとりますが、適切な質問をしながら、適切なあいづちを打って、そのうえで相手の話した言葉をすべて書くのは、けっこうたいへん。だから、くまなくインタビューの音声をひろってくれるICレコーダーは外せない相棒なわけです。

ところが、このICレコーダーが、すこし曲者。

なぜなら、取材において最も大切なことの一つが「取材相手にいかにリラックスして話してもらえるか」だからです。

言うまでもなく、取材相手が緊張したり、身構えたりしていたら、聞きたい話を引き出すのは苦労します。可能なら、初対面だったとしても、フレンドリーかつお気軽にいろいろ話してもらいたい。

だからして、インタビュー開始と同時に、いきなり核心に迫るなんてことはありません。雑談からインサートして、こちらと相手の雰囲気を和ませ、少しでも距離を縮めておくのが取材の定番。スポーツでいうウォーミングアップ。音楽でいうチューニングみたいなもので互いの呼吸を整えてから、インタビューをはじめるのが、ある種の“型“です。

ところが。雑談で雰囲気も和み、さあ、いよいよ! というときに、ICレコーダーを相手に近づけてスイッチオン、そこで「ピッ!」なんて、いきおいよくスイッチ音がした途端、取材相手の緊張のスイッチもオンすることがままあるわけです。

「(録音されるなら)おかしなことを言ってはダメだ」「(録音されるなら)いいことを言わねば」という心理がはたらくのでしょうか。結果、じわりとどこか身構えた会話に終始して、あまりよいインタビューにならなかった…なんてことがありえます。

ようするに、「いかに取材対象にICレコーダーでの録音を気にさせず、スイッチを入れるか」という、極めてミニマムなスキルは、私たちライターにとって不可欠な所作、というわけです。
わけです、よね?
本当でしょうか?
不安にもなってきました。

まあ、正攻法はこれでしょう。

先述通りの雑談を終え、ウォーミングアップが済んだ辺りで、取材趣旨の説明。そのうえで……。

録音いいですか?
「お話、録音させていただいてよろしいですか?」と聞きながら…。

スイッチオン
取り出したレコーダーをスイッチオン。

正直、別段、問題なくすすむときも多いのですが、正面突破だけに身構えられることもやっぱりあるのです。「うお、ここから本番か」と仕切り直し感が強すぎるからでしょう。

なので、私がよく使うのは、こんな手です。

がさごそ
「あははは…」と、どうでもいい雑談で入りながら。

あ、いいですか
「さりげなく」すっとICレコーダーを差し出して、

スイッチオン
それが何かも言わずに「あ、いいですか?」とスイッチオン。

まずこれが録音する機械だとか声高に言わないところがポイントであると同時に、ささやくように言うのがポイントでしょうか。「あ、(ココ座って)いいですか?」と、まるで混みあった電車で空いたシートに座ろうとするときのように、発声したのかしないのかくらいの声量で「あ、(これ録音して)いいですか?」といく、江戸しぐさ。このさりげなさによって、いくらかは、あからさまなスイッチオン感をごまかせる気がしていてなりません。

もう一つ、僕がたまにやるのがコレです。

「あははは…」と、どうでもいい雑談をしながら、かけていたメガネや腕時計を名刺入れの横に置きつつ、ICレコーダーもさりげなく並べて、これまたさりげなく「じゃあ、よろしくおねがいしますー」と言いながら……。

山積み
スイッチオン。

これには二つの効果があります。

まずはメガネや時計などの装飾品をとることで、「僕はリラックスしてのぞみますよ」という意思を相手に伝える効果を狙っています。そのうえで、いろんな道具を並べてしまうと、相対的にICレコーダーの存在感が薄れるというのが最も大きな狙い。結果として「なんか目の前にふかしぎな道具の山ができあがっているから、ICレコーダーくらい、まあ、いっか」と思わせられる、気がするわけです。

ただし、この山積みスタイルの弱点は、撮影込みの取材の場合、よくカメラマンさんに「あ、すいません。これどかせてもらっていいですか?」と言われがちなことです。邪魔だから。

そんなわけで、すいません。

結局のところ、実は、未だICレコーダーを出すタイミングの“正解”が見えてないのですが、いずれにしても、ICレコーダーはさりげなく、意識されずに出す、ということを、むしろ意識していただけるとスムーズなインタビューに滑り込めるのではないかなという感じで、そろそろ本稿はスイッチオフとさせていただきます。


アポ取りの技術  「広報部を探せ」作戦

ライターになったことを心から悔やむ時がある。
それは、取材のアポがなかなか決まらない時だ。

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そもそも知らない人と電話で話すのが大の苦手。メールで済ませたいところだが、HPに代表番号しか出ていないところが多い。だから勇気をふりしぼって電話をしてるのに…。

担当者が全然つかまらない
「後日、こちらから電話します」といったのに、ちっとも電話が来ない
立て続けに断られた……。

アポが決まらないまま、締切日が刻一日と近づくごとに不安が増していく。
「本当にアポがとれるのだろうか」
「取れなかったらどうしよう」
「取材申込書の書き方が悪かったのかしら?」…。

1週間もすれば不安がイライラに変わり、やがて猜疑心に変化する。
「居留守を使っているのでは?」
「ひょっとして意地悪をされてる?」
「弱小編プロだから相手にされてない?」

こんな被害妄想的な精神状態に追い込まれるのは、悲しいほどに小心者だからだろう。

どれだけアポがとれなくても、「雑誌に白紙のページがあるのはみたことないだろう? 何とかなるものさ」と悠然と構えているライターもいる。うらやましいが、そんな真似は逆立ちしてもできない。

ならば、アポ取りの時間を少しでも短縮する努力をするしかないわけだ。

アポ取りで手間取るパターンのNO.1は、代表番号→広報部と正式な手順を踏んだケース。自分が取材したいと思うヒット商品や人気サービスは、当然、他の人も取材したい。だから、取材申し込みが殺到して担当している広報スタッフは大忙しでほとんど席にいない。

結果、代表番号に電話しても、電話しても広報の担当者につながらないわけだ。担当者とコンタクトがとれるまでに一週間近くかかるといったことは珍しくない。そこで断られると、半日は落ち込みから立ち直れない。

問い合わせ先

こんな目にあわないように、現在、実施中なのが、「広報部を探せ」作戦。教えてくれなければ、自分で探そうホトトギスというわけだ。

企業のサイトを一通りみて、「取材のお問合せ」のページがなければ、広報部検索に突入。「A社 広報 03」「A社 商品名 広報」「A社 問い合わせ」などキーワードを組み合わせて検索すれば、かなりの確率で広報の直通番号やアドレスが見つかる。直通番号が分かれば、業務時間外でも電話がつながるので、高い確率でコンタクトができる。

ニュースリリース(プレスリリース)をかたっぱしからチェックするという手もある。ニュースリリースは、企業のHP内のニュースリリースのサイト、いろいろな企業のニュースリリースを集めたニュースリリース配信サイトなどに掲載されている。

ニュースリリース

広報関連の情報を探しながら人事やサービスなど、様々なニュースリリースを眺めることは、取材の下調べにもなり一石二鳥だ。一部のニュースリリースの下に、広報の直通番号に加えて、広報担当者、さらに担当者個人のメールアドレスが出ていることがあるからだ。担当者がつかまれば話は早い。こちらの事情もわかっているので、取材の可否はすぐに教えてくれる。

「広報部を探せ」作戦に切り替えてから、イライラはずいぶんと緩和された。アポ取りでイライラしている人は、ぜひお試しあれ。ただし、いきなり広報担当者宛にメールを出すと、「な、なんで、僕のアドレスを知ってるんですか!?」とストーカーチックにみられることもあるのでご注意!


「親指コントロール」で入力速度アップ!

パソコン(Windows)の操作に慣れている方の多くが「ショートカット」を使いこなしていると思います。

『Ctrl(コントロール)+c』で「コピー」
『Ctrl+v』で「貼りつけ」
『Ctrl+w』で「ウィンドウ、タブを閉じる」
『Alt+Tab』で「アプリケーションの切り替え」
『Windowsキー+E』で「マイコンピュータが開く」……。

とまあ、ある程度知っているとけっこう作業が速くなる反面、必要以上に知っているとけっこうキモくなります。ここは注意です。

このショートカットを使いこなそうとすると、どうしても「Ctrl」や「Alt(オルト)」といったキーを押す機会が増えてきます。しかし、ふつうのキーボードだとCtrlとAltは一番下の段。特にCtrlは端っこの小指の位置で非常に押しづらく、ショートカットを使いまくると指がつりそうになります。黙って小指の筋肉を鍛える、というストイックな対処法もありますが、面倒なので押しやすい場所にCtrl、Altを移動してしまいましょう。鍛えまくって小指だけ太くなって、「もしかしてあの人、ショートカット使いまくってるんじゃ……」なんて周りの人に思われたらイヤですからね。

今回はキーの配列を自由に変更できる、「KeySwap」というフリーソフトを使います。
こちらでダウンロードできます)
ダウンロードしたものを解凍したら、「KeySwap.exe」をダブルクリックして起動。

KeySwapを起ち上げたところ。シンプルでつかいやすい。


右のキーボードから変更したいキーを選んだら、再度右のキーボードから新たに割り当てたいキーを選ぶだけです。で、「終了」ボタンを押してアプリケーションを閉じ、パソコンを再起動するとオリジナルのキー設定になります。簡単ですね。

ポイントは、普段あまり使っている人がいないと思われる、「無変換」キー(スペースの左)、「変換」キー(スペースの右)、「カタカナひらがな/ローマ字」(変換の右)をCtrlやらAltやら頻繁に使うキーに変えてしまうことです。どこにどのキーを新たに割り当てるかは好きにしていいと思います。今回はひとつの例として私の設定をご紹介します。

これが私の設定。「Tab」まで親指で操作するのがミソ。


左の「無変換」は「Tab」、右の「変換」は「Alt」、「カタカナひらがな/ローマ字」は「Ctrl」です。私はアプリケーションの切り替えや、ブラウザ(GoogleChrome)でタブの切り替えを頻繁に行うので「無変換」にTabを割り当てています。こうすることで手をキーボードの基本ポジションにおいたまま、親指だけでアプリの切り替えやChromeのタブの切り替えが可能に。いちいち右手をマウスに伸ばす必要がありません。これは便利すぎる!

また、「C」「V」「A」「S」「Z」「F」「W」などCtrlと合わせて使うキーが左側に多いため、右の親指でCtrlを押せてめちゃくちゃ便利です。どんどんショートカットを使いたくなること間違いなしですよ。

これを思いついたときは「やばい、キーボード界にイノベーション起こしちまったよ……」とひとりで震えていたのですが、検索したらけっこうふつうに使われている小技っぽかったです。ショック。でもキーボードだけでできる操作が増えて、いちいちマウスまで手を伸ばすことが減ったのでぜひ試してください。


仕事中のネット時間を確実に減らす、5つのChrome拡張機能。

仕事もせずについつい、ニュースサイトを、Twitterを、Facebookをチェック……。
いいえ、私のことではありません。くれぐれも私のことではないのですが「ネットのおかげで仕事がラクになったけど、逆にネットのせいでムダな時間が増えてしまった」なんて方は多いと思います。というわけで、ネットで時間の無駄遣いをしないための「GoogleChrome用拡張機能(エクステンション)」を、5つピックアップしました。

#この記事は、Googleが無料で提供しているブラウザ『GoogleChrome』を使用していることが大前提です。


1. ChromeNanny

ブラウザの機能を制限するエクステンションでは定番のひとつ。私も去年から使っています。主な機能は、

  • 自分で設定した特定のサイトをブロックする。
  • 自分で設定した特定のサイトを見られる時間を制限する。
  • 自分で設定した特定のサイトでの滞在時間を測ってくれる。

「Nanny」とはベビーシッターのこと。ネットの誘惑から私たちを守ってくれる、ということでしょう。ブロックしたサイトへアクセスしようとすると「Shouldn’t you be working?(仕事中じゃないの?)」と画面に表示されて全く見れなくなります。

ChromeNanny

はい、仕事中です。


ちょっとイラッときますね。でも、効果は抜群。私も一時期FacebookとTwitterを登録して強制的にアクセスできないようにしていましたが、確実にムダな時間が減り、仕事が早くなりました。

ChromeNannyはとても高機能で、細かい設定が可能です。「一日のうち、何時から何時までの間はブロック」なんて指定もできるので、仕事に集中したい時間帯をセットするのも良いと思います。他に「曜日指定」「そのサイトに1時間(~1日まで設定可)のうち何分までアクセスできる」といった設定ができます。さらに一度ルールを設定すると、内容を変更するのに50文字近いランダムな英数字を入力しなければならない、という凝った作りです。いつも誘惑に負けちゃう、という方にはコレがおすすめでしょう。

インストールはこちら。
ChromeNanny


2. StayFocusd

こちらも定番のひとつ。ChromeNanny同様、あまり自制心が強くない方向けです。
これは設定したサイトを完全にブロックするというよりは、1日20分、1日1時間と制限時間を設定して、それ以上は見られないようにするのが特徴です。なので、ブロックしたサイトを見ているときに右上の「StayFocusd」のアイコンをクリックすると、「残り時間」を表示。とても焦ります。

StayFocusd

制限時間のおかげで、ムダが減る。


時間がゼロになると、ここでもまた「Shouldn’t you be working?(仕事中じゃないの?)」というメッセージ。「またか…」と、すこしイラッときます。で、その後はアクセスできなくなるという仕組みです。

こちらも高度な設定が可能です。中には「The Nuclear Option」という過激な機能がありまして、「いまから◯時間、すべてのウェブサイトにアクセスできなくする」なんてことができます。軽い気持ちで試してみたら、本当にどのサイトにもアクセスできなくなって逆に仕事に支障をきたしました。でも上手に使えばかなり強力なツールになりそうです。

インストールはこちら。
StayFocusd


3. RescueTime Chrome Productivity Meter

上2つとは違い、強制的にサイトの閲覧時間を制限するようなことはしません。ではなくて「どのサイトでどれだけの時間を過ごしたか」というデータを自動的に計測。右上のアイコンをクリックして「View Detailed Stats」を押すと、サイトの滞在時間別ランキングや、一日の生産性をグラフにして表示してくれるのです。

RescueTime Chrome Productivity Meter

自分のネット履歴を客観的に眺められる。


「強制はしないけど、コレ見て反省してね」というスタンスですね。自制心に自信のある人、あるいはまっさらな状態で自分の現状を知りたい方におすすめです。

インストールはこちら。
RescueTime Chrome Productivity Meter RescueTime


4. Delayed Gratification

「Delayed Gratification」は非常にシンプルなエクステンションです。これを使って特定のサイトを「Block」すると、ページを読み込むのに30秒かかるようになってしまいます。

Delayed Gratification

30秒はけっこうきつい。


30秒たてば問題なく見れるのですが、30秒待ってる間に「こんなことしてていいのか?」と冷静になり、見るのをやめてしまうことでしょう。シンプルかつ効果的。「めんどくさい設定はしたくないよ」という方向けのエクステンションといえそうです。

インストールはこちら。
Delayed Gratification


5. Goal Reminder

ここまでに紹介したエクステンションの多くは、「自分をコントロールしてくれる」的なノリのものでした。そうではなくて「自分で自分の弱さに打ち勝ってやるぜ!」というポジティブな方にオススメしたいのが、この『Goal Reminder』です。

これを使うといったいどんなことが起きるのか? 一定間隔で設定した自分の目標をピョローンと表示してくれます。「お前はネットばかりしてていいのか? もっと大きな目標があったんじゃないのか? 海賊王になるんじゃなかったのか?」と警告してくれるのです。画面の隅っこで、そっと。

Goal Reminder

直訳すると、「スーパーマンに俺はなる」で「20回腕立て」。


もっと画面上にデカデカと警告を出すこともできたと思うんですが、面と向かってダメ出しされるとなんか反発したくなりますからね。画面隅からさりげなく出てくるほうが「そうだ、オレはこれじゃいけないんだ!」って素直に反省できるはずです、たぶん。かなり計算されています。見落としそうですけど……。

インストールはこちら。
Goal Reminder


いかがでしたでしょうか? どれかひとつでもインストールしておけば、生産性アップにつながるのではないかと思います。ただ、あまりにキツい制限をかけるのも危険です。私の場合、Chromeの制限を厳しくしすぎて不便になり、結局、別のブラウザでネットを見ていた、という本末転倒なことがありました。くれぐれもご注意を。