月別アーカイブ: 2011年4月

『カジュアル起業 ~“好き”を究めて自分らしく稼ぐ~』が発売になりました。


こんにちは。箱田です。

本日、毎コミ新書『カジュアル起業 ~“好き”を究めて自分らしく稼ぐ~』が発売になりました。

カジュアル起業って何?

それは本業をしっかり持ちながらも、無料や低料金のネットサービスを活用して、しれっと「好き」な事で起業することです。
実は、一昨年あたりからアメリカ西海岸のIT起業家たちの潮流として、静かに広まっている起業スタイル……。
なのですが、それを実践している人って、日本にもいますよね。
ということで、以下8人のカジュアル起業家の方々を紹介させていただいています。

1人目。秋葉原でメイドさんらと環境活動・社会活動をしているNPO法人「リコリタ」の真田武幸さん。「利己な欲求を利他な活動に」という団体名がすばらしく、本書をまとめる発端の一つになっています。普段は広告の仕事をしている真田さんがイケメンかつおしゃれ過ぎなのが、難点です。冗談です。

2人目。「精巧に作られたガンプラを眺めるのが好き」なんて趣味が高じて、プラモの投稿ギャラリーサイト「モデラーズ・ギャラリー」を起ち上げたa-keiさん。普段は会社に努めつつ、週末はスタバで作業してます。きっと日本で一番ガンプラを”見ている”人です。

3人目。一階でDVD販売、地階でスタジャン通販というリバーシブル経営を続ける「スタジャンドットコム」の笠羽眞太郎さん。アダルト好き……いや、アメカジ好きにとってグッと来る“男の城”を築き上げた人です。

4人目。栃木にある『ミートショップこしみず』の小清水邦治さん。ミートショップなのに、オススメの商品がコロッケとストラトキャスターだったりします。何という振れ幅でしょう。くわしくは本書で。

5人目。週末だけ開くバー『スキーマ』を起ち上げたウェブディレクターの渡沢農さん。実家・山形と東京を繋ぐ、人と人を繋ぐ。つまりはスキマを埋めるのが彼の本質。そして「参加する側のほうが楽しくないですか?」という言葉が全てでした。覚醒のネットワーク。

6人目。閉店日の店の軒先や商店街の空き店舗など世のデッドスペースを、時間単位・週単位で貸し出す「軒先ドットコム」。オーナーの西浦明子さんは妊娠中&出産直後にコレを起ち上げました。「だって早く起ち上げたい! ってワクワクしたから」。いいですよね。

7人目。おいしいお茶を入れたいから、という理由でお茶の移動販売を続ける水戸の「出張お茶サービス社」渡辺秀明さん。キース・ジャレットが流れる軽自動車カフェなのですが、仲良くなるとアニソンも流してくれます(秘密)。

8人目。秋葉原に本店をもち、今や日本中に十数店舗を持つ鉄道模型店『ポポンデッタ』の太田和伸代表。もちろん本業が別にありまして、何とアレなんですよ。アレ。

と書いている人間はカジュアルというより軽々しいスカスカ人間ですが、登場いただいている方々は本当にすばらしい人ばかりですので、書店で見かけたら、ぜひ手にとっていただき、一冊はレジへ。一冊は目立つように『もしドラ』の横へ。もう一冊は間違えて手に取ることを願って『謎解きはディナーのあとで』の下へ。持っていっていただけると幸いでございます。


面白法人カヤックの仙台支社開設にみる支援のカタチ

まずは東日本大震災で被災された方々、心からお見舞い申し上げます。

さてこの震災に端を発する福島原子力発電所の事故、その影響で今夏見込まれる電力不足も視野に「オフィス移転」をすすめる企業が少なくありません。福島、宮城などの企業はもちろんのこと、首都圏でも疎開と称して他地域へ移転、または一部機能を移管する企業がいくつかあるようです。

すばらしい判断だと思います。

考えうるリスクをヘッジするのは、企業にとって当然の行動。むしろ「顧客が…」「取引先が…」とバリューネットワーク(または言い訳)にしばられた結果、万が一のときに身動きもとれないほうが、むしろダメな会社といえるでしょう。

そもそもITやクラウドサービスの浸透で「いつでもどこでも働ける」ことがじんわりと社会のコンセンサスになりつつあります。直接施す必要があるサービス業などは別として、機動的に職場を動かすことには、かつてほどリスクがないわけです。

それにしても、移転先、疎開先として選ばれているのは被災地からなるべく離れた場所、関西や北海道になっているようです。

なるほど。原発や余震の影響を避けるのが目的ですから、当然です。

ただ、このオフィス移転にもっと別の「価値」をつけられるのでは?

そんな想いを込めて、ウェブサイトやウェブサービスを手がける面白法人カヤック(鎌倉)が実践した移転措置が、実に素敵です。

カヤックが被災地のWebクリエイターに向けて仙台に旅する支社開設を決定

仙台というまさに被災地にあえて支社を出す判断。現地のクリエイターを受け入れると共に、積極的に現地企業に受託開発を依頼する、という思惑だそうです。ようするに、仕事を、雇用を、支社の開設によって果たそうという狙い。カヤックが持つリソースを十二分に発揮した支援策といえるでしょう。面白い。

同社が掲げる“面白”法人という言葉は、「ファニー」じゃなくて、「インタレスティング」なんだなと、改めて実感できたニュースでした。


『DIME』NO.09/10「『iPad2』&最新Android 今買うなら、タブレット!」で一部執筆しました。

こんにちは。

小学館の情報誌『DIME』09・10号にて、箱田と須貝が一部執筆させていただきました。

SPECIAL①「『iPad2』&最新Android 今買うなら、タブレット!」内の
「タブレットはみんなの”仕事道具”になっています!」と「私たちがタブレットにハマった理由」です。

前者では外科手術の現場にタブレットを持ち込んで手術の精度をあげている神戸大学の杉本医師や、iPadを使ったマジシャンとして有名なサラリーマジシャン・内田伸哉氏、さらに髭剃り前のカウンセリングに利用しているヘアサロンなど、それぞれのプロの現場でタブレットがどのように使われているかをレポート。

後者では、モデルの鈴木えみさんや棋士の遠山雄亮さんといった、各界のタブレットユーザーの方に「ハマったワケ」を伺っています。

家庭内では、ウェブブラウジングが主たる用途であろうタブレットですが、多くの人の「働き方」を変えている画期的なツールであることを再認識できました。後半続く、太田百合子氏による各社のタブレット解説も「濃厚」です。ぜひ!


『THE21』2011年5月号で一部執筆しました

PHP研究所発行のビジネス誌『THE21』2011年5月号(4/9発行)で、特集記事の一部を執筆しました。
今回担当したのは、
『ニュースJAPAN』でおなじみ、フジテレビアナウンサー・秋元優里さんと、
ベストセラー『残念な人の思考法』著者として知られるコンサルタントの山崎将志さんの記事。

山崎さんが指摘する残念な人に、僕自身、けっこう当てはまっていました…。
秋元さんの記事は、テレビの画面からは分からない素顔が出ているのではないか、と。

全国の書店やコンビニなどで見かけたら、ぜひご一読ください。