カテゴリー別アーカイブ: コラム

◆「社会人ok! 大人のインターンシップ」第3回◆ 東京しごとセンターの「若者正社員チャレンジ事業」

第2新卒や転職志望者などの社会人が受けられる「大人のインターンシップ」を紹介するこのコーナー。
今回ご紹介するのは、前回に引き続き、東京しごとセンターの「若者正社員チャレンジ事業」です。
http://www.tokyoshigoto.jp/category1_wakamono.php

これは29歳以下の人(ここ2年の正社員歴が1年を超えない人)を対象にした、就業体験プログラム。事前セミナーをおこなった後、20日間に渡り、都内の中小企業で実務を体験します。例えば営業の仕事なら営業同行や報告書の作成など、イベントの仕事ならイベント現場での接客や倉庫業務などを、一連の流れを体験できるようです。

日経新聞の記事によれば、このプログラムで就職を決めた人は少ないとのことですが、
「未経験職種を体験し、今後の進路を考えるうえで職種の幅が広がった」
「相手とのコミュニケーションの取り方や、イレギュラーなことが起こった時の対処法等についても学べた」
などの声が寄せられているようです。

この事業は29歳以下が対象ですが、同じサイトの他のページを見ると、34歳以下を対象にしたインターンシップもおこなっていました。
https://www.tokyoshigoto.jp/category1_banner6.php

これらの実習は無料で受けられるので、気になる方はぜひ活用してみてください。


◆「社会人ok! 大人のインターンシップ」第2回◆「東京しごとセンター」のNPOスタッフ3日間体験

第2新卒や転職志望者などの社会人が受けられる「大人のインターンシップ」を紹介するこのコーナー。
第2回目は、「東京しごとセンター」のNPOスタッフ体験です。

このセンターは、東京都が設立した公益法人が運営する施設で、就職支援に関するさまざまな活動をおこなっています。
「NPOスタッフ体験」は、そのうちの一つ。
都内のNPO法人で、3日間、チラシ作成やイベント準備の手伝い、スタッフミーティングへの参加といったスタッフ体験ができます。
参加後にレポートを提出する必要がありますが、NPOの仕事とはどんなものか、肌で感じる良い機会になるでしょう。

希望する人は、しごとセンターの「多様な働き方相談」(http://www.tokyoshigoto.jp/category4_senmonsoudan.php#tayou)でご相談を。窓口は、月~金の9~17時まで開いています。


「社会人ok! 大人のインターンシップ」第1回 「ファームビズ(farm+biz)」の農業インターンシップ

企業で就業体験ができる「インターンシップ」。日本では2000年前後から実施する企業や大学が増えてきました。今や、就職活動の一環として、大学生の間ではすっかり浸透しているようですね。
インターンシップのメリットは、社会人のリアルな仕事に触れることで、職業選びやスキルアップの必要性などを具体的に考えられるようになること。
弊社も、2001年から、専修大学の授業の一環で、毎年2週間ほどインターン生を受け入れているのですが、学生が急成長するさまを目の当たりにし、そうしたメリットを感じています。

さて、そんなインターンシップですが、実は、大学生の専売特許ではありません。なかには、第2新卒や転職志望者が受けられるものもあります。数は少ないのですが、これらを活用すれば、納得のいく仕事選びができるはず!
というわけで、『大人のインターンシップ』を提供する企業や団体を、ちょこちょこ紹介していきたいと思います。

基準としては、以下の4つを満たすものをご紹介します。
●すでに大学などを卒業した「社会人」ができる
●数日~1週間程度の「短期間」でできる
●話を聞くだけでなく、「現場」を見られる
●実際に「仕事体験」ができる

まず第1回目は、「ファームビズ」の農業インターンシップです。
http://farmbiz.jp/about-internship/

都会のストレスフルな生活から脱して、「地方で農業をしたい」と考える人は増えているようですが、実際の農業を経験したことがなく、二の足を踏んでいる人もまた多いようです。

ファームビズでは、そんな就農希望者に対して、さまざまな農家のインターンシップを用意しています。
農家にもよりますが、最短で1週間程度のものもあるので、「働きながら、有給休暇をとって、就農体験する」といったことも、やろうと思えば可能です。

ホームページを見ると、次のようなインターンシップが用意されていました。
★れいほく未来(高知県土佐市)
JA出資の農業生産法人。稲作の育苗作業、パプリカ・米ナスの定植、収穫作業、畜産見学などができる。5日間コースか、3週間コース

★阿波ツクヨミファーム(徳島県阿波市)
年間約50品目の野菜を栽培する農家。農作物の栽培管理、収穫、出荷、土壌整備についての研修。希望があれば、トマトジャム、カレールー(真空パック)の調理、加工作業も可能。受入期間は、1週間~3カ月間。

★桑原農園(熊本県球磨郡)
化学合成農薬、化学肥料、除草剤を一切使用しない有機栽培を行う農家。米や麦、玉葱、里芋などを生産。受入期間は、1週間~1カ月間。

以上は一例で、他にもさまざまな農家が受け入れていました。現地に行く交通費と食費は実費ですが、研修にかかる費用は無料なので、貯金が少ない人でも参加できるでしょう。

農業に興味がある人はぜひチェックしてみてください。


「仕事旅行」に行ってきました

こんにちは、杉山です。
木彫職人さんのところに、「仕事旅行」に行ってきました。

仕事旅行とは、出張ではなく、「旅行に行くような感覚で、憧れの職場を訪問し、仕事を体験する」というツアーを販売しているサイトのこと(http://www.shigoto-ryokou.com/)。「転職の不安を少しでも無くせたらよい」という目的で立ち上げられたそうです。
僕の場合、木彫職人を目指しているわけではなく、「雇用のミスマッチ解消」に興味があり、その一つの方法として有効なのではないかと思い、参加した次第です。

その木彫職人さんは、前島木彫所の前島秀一さん(http://home.catv.ne.jp/kk/maejima/index.html)。
ノミやカンナを使って木彫体験をさせていただくと共に、寺や仏壇彫刻の激減によって仕事を失いかけてから、いかにして生き残ったかという半生記や仕事論を約5時間、たっぷりと伺ってきました。

僕と一緒に参加した2人は、工房を立ち上げる予定の男性と、木彫職人への転職を目指している女性(この日のために福岡から日帰り参加!)で、かなり感銘を受けていた様子でした。聞けば、「職人さんの仕事場にいって、こんなにじっくり話を聞けるところなんて、他にない」とのこと。職人さんと会える機会をググってもさっぱり出てこないそうです。前島さんも、「職人は自分の仕事ぶりを見られるのが嫌がるから、滅多にないと思うよ」と言っていました。

職人志望者の道を拓く意味でも、日本の伝統文化を継承する意味でも、仕事旅行のような試みは意義深いと感じました。

それにしても、挑戦した木彫の皿は……

じつに「味がある」ものになりました。来世では手先の器用さとデザインセンスを持って生まれてきたいと思います。