「仕事旅行」に行ってきました

こんにちは、杉山です。
木彫職人さんのところに、「仕事旅行」に行ってきました。

仕事旅行とは、出張ではなく、「旅行に行くような感覚で、憧れの職場を訪問し、仕事を体験する」というツアーを販売しているサイトのこと(http://www.shigoto-ryokou.com/)。「転職の不安を少しでも無くせたらよい」という目的で立ち上げられたそうです。
僕の場合、木彫職人を目指しているわけではなく、「雇用のミスマッチ解消」に興味があり、その一つの方法として有効なのではないかと思い、参加した次第です。

その木彫職人さんは、前島木彫所の前島秀一さん(http://home.catv.ne.jp/kk/maejima/index.html)。
ノミやカンナを使って木彫体験をさせていただくと共に、寺や仏壇彫刻の激減によって仕事を失いかけてから、いかにして生き残ったかという半生記や仕事論を約5時間、たっぷりと伺ってきました。

僕と一緒に参加した2人は、工房を立ち上げる予定の男性と、木彫職人への転職を目指している女性(この日のために福岡から日帰り参加!)で、かなり感銘を受けていた様子でした。聞けば、「職人さんの仕事場にいって、こんなにじっくり話を聞けるところなんて、他にない」とのこと。職人さんと会える機会をググってもさっぱり出てこないそうです。前島さんも、「職人は自分の仕事ぶりを見られるのが嫌がるから、滅多にないと思うよ」と言っていました。

職人志望者の道を拓く意味でも、日本の伝統文化を継承する意味でも、仕事旅行のような試みは意義深いと感じました。

それにしても、挑戦した木彫の皿は……

じつに「味がある」ものになりました。来世では手先の器用さとデザインセンスを持って生まれてきたいと思います。


カテゴリー: コラム | 投稿日: | 投稿者:
sugiyama

sugiyama について

1975年東京都生まれ。専修大学法学部卒業後入社。現在「月刊BIGtomorrow」「THE21」「週刊東洋経済」に寄稿中。共著に「イノベーションの教科書」「ビジネスモデルの教科書」「クイズ商売脳の鍛え方」、構成に「うまい棒は、なぜうまいのか」等。週末は野球&空手をするが、ビール&肉類大量摂取でプラマイゼロ