企業で就業体験ができる「インターンシップ」。日本では2000年前後から実施する企業や大学が増えてきました。今や、就職活動の一環として、大学生の間ではすっかり浸透しているようですね。
インターンシップのメリットは、社会人のリアルな仕事に触れることで、職業選びやスキルアップの必要性などを具体的に考えられるようになること。
弊社も、2001年から、専修大学の授業の一環で、毎年2週間ほどインターン生を受け入れているのですが、学生が急成長するさまを目の当たりにし、そうしたメリットを感じています。
さて、そんなインターンシップですが、実は、大学生の専売特許ではありません。なかには、第2新卒や転職志望者が受けられるものもあります。数は少ないのですが、これらを活用すれば、納得のいく仕事選びができるはず!
というわけで、『大人のインターンシップ』を提供する企業や団体を、ちょこちょこ紹介していきたいと思います。
基準としては、以下の4つを満たすものをご紹介します。
●すでに大学などを卒業した「社会人」ができる
●数日~1週間程度の「短期間」でできる
●話を聞くだけでなく、「現場」を見られる
●実際に「仕事体験」ができる
まず第1回目は、「ファームビズ」の農業インターンシップです。
http://farmbiz.jp/about-internship/
都会のストレスフルな生活から脱して、「地方で農業をしたい」と考える人は増えているようですが、実際の農業を経験したことがなく、二の足を踏んでいる人もまた多いようです。
ファームビズでは、そんな就農希望者に対して、さまざまな農家のインターンシップを用意しています。
農家にもよりますが、最短で1週間程度のものもあるので、「働きながら、有給休暇をとって、就農体験する」といったことも、やろうと思えば可能です。
ホームページを見ると、次のようなインターンシップが用意されていました。
★れいほく未来(高知県土佐市)
JA出資の農業生産法人。稲作の育苗作業、パプリカ・米ナスの定植、収穫作業、畜産見学などができる。5日間コースか、3週間コース
★阿波ツクヨミファーム(徳島県阿波市)
年間約50品目の野菜を栽培する農家。農作物の栽培管理、収穫、出荷、土壌整備についての研修。希望があれば、トマトジャム、カレールー(真空パック)の調理、加工作業も可能。受入期間は、1週間~3カ月間。
★桑原農園(熊本県球磨郡)
化学合成農薬、化学肥料、除草剤を一切使用しない有機栽培を行う農家。米や麦、玉葱、里芋などを生産。受入期間は、1週間~1カ月間。
以上は一例で、他にもさまざまな農家が受け入れていました。現地に行く交通費と食費は実費ですが、研修にかかる費用は無料なので、貯金が少ない人でも参加できるでしょう。
農業に興味がある人はぜひチェックしてみてください。