こんにちは。
おすすめのマンガってなんですか?
で、そのおすすめマンガで打線を組んでもらっていいですか?
なんて問われたら、まあ今日のところは、こんな感じです。
1番「童夢」
2番「荒くれナイト」
3番「うる星やつら」
4番「湘南爆走族」
5番「ブラックジャック」
6番「美味しんぼ」
7番「1・2の三四郎」
8番「AKIRA」
9番「SEX」
びっくりするくらい普通なわけですよ。
すいません。
でも、“おすすめマンガ“を教えてくれる相手が
グラフィックデザイナーの佐藤卓さんやユナイテッドアローズの栗野宏文さんや、中川政七商店の中川淳さんだったら、ワクワクしませんか?
そんな夢のような企画をメインに置いた「マンガの力。」という特集を組んでいるのが『Discover Japan』6月号です。
前出のような著名人が進めるマンガを紹介するとともに(あ、打線は組んでませんけどね)、内田樹さんの漫画史を振り返るインタビューや、高橋陽一先生と中田英寿さんの『キャプテン翼』に関する対談など、実に見逃せない記事がずずいと載っております。
でもって、もっとも読んで欲しいのは、私・箱田が執筆させていただいた「『ガロ』とはいったいナンだったのか?」という4ページ。
元編集長の山中潤さんに、たっぷり2時間以上取材させていただいたいエッセンスをタイトにまとめさせていただきました。
印象的だったのは山中さんが、かつていち読者としてガロを読んでいて「ガロ編集部はきっとあらゆるジャンルのおもしろい人間が集っていて、楽しい混沌があるに違いない」と妄想していて、自分が編集長となったときに「そうじゃなかった」ということを知り、ええい、なら妄想を具現化してしまえ、と誌面にサブカル記事を加えていった、というお話。
ネットの普及のせいなのか、そんな“勘違いさせる魔法“をみつけにくくなってきた気がするのですが、ガロには確かにあった。
いや。ガロ以外にもあった。
そういえば、マンガってそうだった。
なんてことを思い起こさせていただきました。
実際、僕も、湘南には暴走族ばかりいて、保父さんはみなプロレスラー志望で、ドライビールはマズイ、と勘違いしていましたもん。
ちょっと違うような気もしてきましたが、
子供の夢みたいなものを震わせてくれるマンガの力。をあらためて感じたい方に、ぜひ手にとっていただきたい一冊となっております。
書店、コンビニでぜひ。