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takeuchi について

東京生まれ。西武百貨店勤務を経て株式会社カデナクリエイト設立。雑誌、社内報、単行本、webなど媒体問わず執筆。興味の中心は人事制度や社内教育だったが、最近は、インターンシップ、塾、学校など『教育』全般に広がっている。苦手は整理整頓。

『月刊 介護ビジョン』2014年5月号で執筆しました。

こんにちは。最近、介護に関心を深めている竹内です。
ということで、介護業界の経営誌『介護ビジョン』にちょこちょこ書かせていただくことになりました。

担当したのは、特集「人手不足を解消する非常識経営のススメ」の中のひとつです。
ピラミッド型組織から全員参加の自立型組織への転換をはかった「小規模多機能型居宅介護事業」という長い名前の分野を手掛けている社会福祉法人マザアズ小規模多機能ホーム「みなみだいら」さんという、これまた長い名前の施設を取材しました。

ちなみに、小規模多機能型居宅介護事業とは、在宅介護を様々なサービスによってサポートしてくれる施設です。スタッフは家に来て家事を手伝ってくれたり、買い物を手伝ってくれたり、昼間だけ預かったり、一晩預かったりといった具合です。それでいて料金は定額です。

少ない人数で、どうして、こんな多様なサービスを提供できるのか。その謎がスルスルと解けた個人的にも有意義な取材でした。


【ビジネスモデルの参考書・5】ビジネスモデルの企業事例を丁寧に紹介『なぜ、あの会社は儲かるのか』

こんにちは。『ビジネスモデルの参考書』5冊目を紹介いたします。
今回は、竹内が担当です。

図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書

先日発売された『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』
        (監修:池本正純、著:カデナクリエイト、発行:マイナビ)

同じ本が、ある時はものすごく分かりにくく感じ、また、別の時は分かりやすく感じることはよくあります。もちろん、それは、読み手である自分の知識量の変化が原因です。

知識量が増えることによって、「実は丁寧に書かれていてわかりやすい本だったんだ」と気づくこともあれば、逆に、「恐ろしく手抜きの本だったと」と驚くこともあります。

『ビジネスモデルの教科書』執筆準備のために、私が最初に手にとった『なせ、あの会社は儲かるのか?』は、自分にとって、まさに、そんな本でした。もちろん、自分の知識が蓄積されるにしたがって、だんだん良さに気づく前者の例です。

当初、私たちは、本書を「ビジネスモデル関連書籍」のガイド本として利用していました。ビジネスモデルの学説や主だった書籍について非常にコンパクトに紹介されていたからです。実際、この書籍を参考に、ずいぶんと参考書を買い込みました。

なぜ、あの会社は儲かるのか? ビジネスモデル編

本書の著者の山田英夫氏は、早稲田大学ビジネススクールの教授で、専門は競争戦略とビジネスモデルです。コンサルタントとしてシンクタンクでの勤務経験も長く、また企業の監査役も務めています。

本書の1番のセールスポイントは、実は大量の事例紹介にあります。「徹底して事例で説明していく方法を採る」とわざわざまえがきで書いてあるくらいのこだわりです。というのは、人間は、自分が知ってる何かと似てると思ったときに、はじめて腹落ちするからだそうです。極力、事例に日本企業を使っているのもそのためです。

それにしても、ひとつの企業事例が時には10ページ以上に及びます。最初は、一社一社の事例の紹介が長すぎて、「会社のことはよくわかったが、結局、ビジネスモデルはどれだっけ?」という状況に陥ってしまいました。ということで、3分の1くらいのところでとりあえず保留。とりあえず、他の書籍を読むことにしました。

ところが、数冊読んで、再び、本書を開くと、事例が実にわかりやすいことを再発見!確かにまえがきで書かれているように「腹落ち」しました。

本書は経営判断や投資判断をはじめ実践的な目的で書かれた本なので、主要なモデルを、ある程度、理解してることが前提だったわけです。

本書自体がビジネスモデルの入門書ですが、ひょっとしたら「まだビジネスモデルの構築に取り組んだことがない若手ビジネスマン」「学生」などのために、本書の入門書レベルの本が必要かもしれません。「きっとそうに違いありません」と心の中で勝手に方向性を決めた一冊でした。


『週刊東洋経済』3月29日号で一部執筆しました

週刊東洋経済 2014年3/29号 [雑誌]

こんにちは。竹内です。
昨日発売の『東洋経済3月29日号』の特集「経済超入門」で執筆させていただきました。

経済超入門といっても、単なる用語や理論の説明ではなく、「緊迫のウクライナ プーチンはどう出る」「アベノミクス景気はいつまで続くか」といった現実の問題を教材に経済が理解できる仕組みになっています。

私が担当したのは、「息の長い経済書の定番  いま注目の古典はこれだ」。

書店や出版社を回って、どんな古典が売れているのか、売るためにどんな工夫をしているのかを取材しました。本当は、あわせて「売れてる経済学の教科書」も紹介する予定だったのですが、日経BPクラシックス登場の背景、翻訳家の故:山岡 洋一氏の古典翻訳にかける熱意、老舗だからこそ整っている岩波書店の復刊システムなど物語がありすぎて、泣く泣くカットすることになりました。

もったいないので、ボツ原稿の一部内容を紹介します。社会人が利用する場合は「経済学をきちんと学びたいならマンキュー」「経済政策など現実に即したことも考えたいならスティグリッツ」「現実の経済の面白さを知りたいならクルーグマン」だそうです。いずれの教科書も、やけに分厚く、思わずひきますが、その理由は、知識ゼロの人が理解できるように懇切丁寧に解説しているため。まず独学して、ディスカッションというアメリカの大学の授業スタイルに対応しているわけです。こう聞くと、もう一度、経済学の勉強にチャレンジしようかなという気持ちになってきますよね。

基礎教養の著しい不足で、最初から最後まで赤面しっぱなしでしたが、非常に楽しい取材でした。書店などでチラリとみてくれればうれしいです。


【ビジネスモデルの参考書・2】ビジネスモデルの意味が分かる『ホワイトスペース戦略』

『ビジネスモデルの参考書』2冊目の紹介は、竹内がいたします。

図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書

先日発売された『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』
        (監修:池本正純、著:カデナクリエイト、発行:マイナビ)

本書に限らず、執筆する前に、まず資料を集めます。
論文から解説書、入門書、早わかり本まで、レベルも範囲も様々です。

ところが、困ったことに、資料を集めれば集めるほど、ビジネスモデルが、よく分からなくなってきました。「顧客目線」と「利益や効率など企業目線」で語られているモデルをはじめ、いろいろな視点が混在しているように見えたからです。

「そもそもビジネスモデルって何?」……。

はたとビジネスモデルの定義を理解してないことに気付いてしまいました。
それが分からない限り、一文字たりとも書けません。

ホワイトスペース戦略 ビジネスモデルの<空白>をねらえ

そんな困った状況から救い出したくれたのが『ホワイトスペース戦略 ビジネスモデルの〈空白〉をねらえ』(マーク・ジョンソン/池村千秋訳)。「問題のいったんは、ビジネスモデルを論じる際の共通言語がないことにある」という一節でした。ビジネスモデルの定義はバラバラだというわけです。

「な~~んだ。定義がばらばらでは、資料を読めば読むほど混乱するのは当たり前!」と安心させてくれた上に、きちんと定義もしてくれました。それが、本書の基本的な考えになった「4つの基本要素」という考え方です。ビジネスモデルは、互いに関連しあう顧客価値提案、利益方程式、主要業務プロセス、主要経営資源という4つの要素で構成されているというのです。

この定義に従って考えれば、バラバラに見えた沢山のモデルも、4つの要素のどこかにしっくりあてはまります。

非常に参考になる本ではありますが、実は、ビジネスモデルの解説本ではありません。マーク・ジョンソンが「ホワイトスペース」と呼ぶ新しい市場の見つけ方と、そこで成功するためには、これまでのビジネスモデルを変えなくてはいけないと説いた本です。

しかし、肝心のビジネスモデルの定義が人それぞれバラバラでは、話し合いもコンサルティングもできません。そこで、まずは、共通言語として、「ビジネスモデル」を定義したわけです。

マーク・ジョンソンは、グローバル展開する戦略コンサルティング会社イノサイトの創業者の一人であり、現在は会長を務めています。共同創業者は、大ベストセラー『イノベーションのジレンマ』の著者、クリステンセン。読み始めれば、さすがイノサイトの会長とつぶやいてしまうほど、わかりやすく、しかも論理的に、誰でも納得できるように書かれています。

資料のはずが、いつのまにか読書として楽しんでしまいました。
読後には、「会社」や「市場」に対する見方がワンランク上がったような気がしました。
と、ついベタ褒めしてしまう大好きな参考書でした。


『週刊東洋経済』3月1日号で一部執筆しました

週刊 東洋経済 2014年 3/1号 [雑誌]

2030年には中高年男性の4人に一人が単身世帯になると予測されています。
特集タイトルは『単身社会のリアル ひとりで生きる』。
独身者ルポから老後のマネー、介護、住まいなど
様々な角度から「ひとりで生きる」ことにスポットをあてています。

担当したのは、その中の「楽しく生きるため 趣味で人脈づくり」。
単身者はもちろん、結婚していても、死別、離別のリスクがあるから、
将来、一人にになっても寂しくならないように、今のうちに趣味を通じた人脈をつくっておこうという提案です。

料理教室、そば打ち、サッカー、ロック・バーを取材しました。
というか、どのグループも楽しく、ただ、飲んで、食べて、おしゃべりするだけに終始してしまったような気も…。
ロックバーでは、常連客さんたちと盛り上がり、結局、4時間以上も飲んでました。

結婚してる、してないに関わらず、趣味がないと将来つらいかも…。
個人的には、そんな焦りがこみ上げてくる取材でもありました。
春に向けてなにか始めようかなと思う方は、ぜひ手にとってみてください。