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マイナビムック『ビジネスで勝つためのiPhone仕事術』で一部執筆いたしました。

iPhone Fan Business ビジネスで勝つためのiPhone仕事術 (マイナビムック) (マイナビムック iPhone Fan Business)
おはようございます。

箱田です。

使っていますか。iPhone。

ええ。僕も使っています(4sですが・小声で)。

というわけで、iPhone5sが出て、早や半年以上ですって。
DOCOMOさんが参入したことで、あらためてiPhoneユーザーになった方も増えているわけですが、
あらためて「いい感じの使い方」あるいは「仕事で使える利用法」を模索している人は多いのではないでしょうか。

そんな方に、ぜひ手にとっていただきたいムックが誕生しました。

『ビジネスで勝つためのiPhone仕事術』(マイナビムック)です。

「通勤時におすすめのアプリ」「会議や打ち合わせに便利なアプリ」「オススメの名刺管理術」など、ビジネスに特化したiPhoneの使い方を分かりやすく解説しております。

中でもおすすめは、「私の仕事術」と題したiPhoneを自らの仕事に上手に活かしていらっしゃるビジネスパーソンのインタビュー。

ハウス食品のマーケティング担当でヒット商品「パパン」などを担当した栗本宣長さん、
またパソナの営業部チームリーダーの北原麻耶さん、
さらにブロガー兼ツアー添乗員である新井ユウコさん
などが登場。みなさんがた、どれもリアルで便利で楽しそうなiPhone仕事術を教えてくれていまして、いかにも必読です。
僭越ながら、私が取材&執筆させていただきました。

そんなこんなでiPhoneユーザーの方はもちろん、
アンドロイドユーザーの方もぜひご購入ください。
きっと機種変更したくなりますよ。

あ、半年後くらいに「アンドロイド仕事術」みたいなムックを手伝っていたら、すいません。


【ビジネスモデルの参考書・4】ビジネスモデルを世に広めた『プロフィット・ゾーン経営戦略』

こんにちは。杉山です。

図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書

先日発売された『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』
        (監修:池本正純、著:カデナクリエイト、発行:マイナビ)

「ビジネスモデルの参考書」の4冊目は、『プロフィット・ゾーン経営戦略』です。

今回の本をつくる過程で、なかなかわからなかったことがあります。それは、
「ビジネスモデルって、いつからこんなに盛んに言われるようになったのか」
ということです。

ビジネスの世界では、昔から当たり前のように言われていたのかと思いきや、実はそうではありません。1980年代以前の本を検索しても、書名に「ビジネスモデル」とつく本はほとんど出てこないのです。

一つ思いつくのは、「ビジネスモデル特許」の登場ですが、調べていくと、アメリカでは「ビジネスメソッド特許」といっていたらしく、どうも違うようです。

そうして調べるうちに、たどり着いたのが、『プロフィット・ゾーン経営戦略』でした。

プロフィット・ゾーン経営戦略―真の利益中心型ビジネスへの革新

この本は1997年に発刊された本で(日本版は1999年)、著者は戦略コンサルティングファーム・CDI社の創業メンバーであるエイドリアン・J・スライウォツキー。
ビジネスモデルという概念を提唱したはしりといえる一冊です。

本の主張をざっと要約すると、
「市場シェアを取れば利益はあとからついてくる時代は終わった。今後は、顧客のニーズをくみ取ることで、『プロフィット・ゾーン』(十分な利益が得られる事業領域)を見つけ出し、利益を獲得できるモデルを構築することが重要」。
この本のなかで、ビジネスモデルやビジネスデザインという言葉が盛んに登場しています。このヒットが、ビジネスモデルが世に広まるきっかけの一つになったようです。

『ビジネスモデルの教科書』をつくる上で参考になったのは、「利益を生み出すモデル」として紹介されている、22の利益モデル。
「インストール・ベース利益」は「ジレットモデル」、「スイッチボード利益」は、「マルチサイドプラットフォーム」の執筆時に、参考にさせてもらいました。

その他、スウォッチのように低価格ブランドで盤石の地位を固め、新規参入を阻止する「製品ピラミッド利益」、コカ・コーラのように、市販店はあくまで知名度アップに使い、飲食店への供給装置納入で稼ぐ「マルチコンポーネント利益」など、『ビジネスモデルの教科書』には採用しませんでしたが、押さえておくべきモデルがたくさん載っています。新規事業を考えるなら、読んでおいて損はないでしょう。

ただ、古い本なので、なかなか書店に置いていないのが難点。私も、いくつも書店にでんエアして、渋谷のジュンク堂でやっと見つけ出しました。書店で内容を確認するなら、事前に在庫確認をした方が良いですよ。


【ビジネスモデルの参考書・3】LINE なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついたのか?

『ビジネスモデルの参考書』3冊目です。
こんばんわ、箱田です。

図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書

先日発売された『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』
        (監修:池本正純、著:カデナクリエイト、発行:マイナビ)

本書のコンセプトの一つは「事例で学ぶ」ということでした。
いくらロジカルにビジネスモデルの仕組みを解説しても、身近な会社やサービスが見えなければ、どうにもピンとこない…ということはあるもの。

「”四つ打ちテクノ”の定義は分かった。けれど、具体的にどんな音なんだよ?」
「なるほど。そういうのが“萌え系“なのね。で、例えばどんな作品があるの?」
みたいな話です。

そのため、本書で紹介するユニークなビジネスモデルを実践している企業事例を多数ピックアップ。
したわけですが、企画段階で、真っ先に「ココは取り上げよう!」と決めた事例の一つがLINEでした。

言うまでもなく、全世界で3億人のユーザーを持つコミュニケーションアプリ。
感情豊かな「スタンプ」と呼ばれる大きなイラストアイコンで、友だち同士がチャットできる新しさと、アドレス帳に登録された携帯電話をひもづけして繋がれる仕組みが大きな特徴です。

私も、個人的に嫁さんとの連絡ツールとして愛用しております。

「これから帰ります!」(私)

スタンプ(嫁)

「スーパーにいますが、なんかいるものありますか?」(私)

スタンプ(嫁)

「今日、こんなおもしろいことがあったよ。あのさ…」(私)

スタンプ(嫁)

とまあ、こんな感じで、わずらわしい相手とのコミュニケーションを、スタンプひとおしで済ますことができる、という素晴らしいアプリです。
あれ……?

このLINEがどのようなビジネスモデルなのかといえば、「マルチサイドプラットフォーム」、さらに「O2O」。
まさしく、本書でとりあげた代表的なモデルの実践者だったわけですよ。

それを教えてくれ、さらにLINEが急激に人気を博した背景、さらには未来像まで見せてくれた参考書が、こちらでした。
LINE なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついたのか? (マイナビ新書)

アルファブロガーとして知られるコグレマサトさんと、ジャーナリストのまつもとあつしさんが共著した新書です。
副題にあるとおり、「なぜ若者たちは(LINEの)無料通話&メールに飛びついたのか?」を、その歴史からマーケットの背景、さらに利用者や関係者へのインタビューをはさみこみながら、丁寧かつシンプルに教えてくれています。

LINEのビジネスに興味を持つ人はもちろん、日頃、私以外の人々にはびっしりと文章も送っているハードユーザーな我が嫁さんにも薦めたい、参考書であります。
LINEで薦めても、スタンプが一つ送られてくるだけだろうけど。


『週刊東洋経済』3月29日号で一部執筆しました

週刊東洋経済 2014年3/29号 [雑誌]

こんにちは。竹内です。
昨日発売の『東洋経済3月29日号』の特集「経済超入門」で執筆させていただきました。

経済超入門といっても、単なる用語や理論の説明ではなく、「緊迫のウクライナ プーチンはどう出る」「アベノミクス景気はいつまで続くか」といった現実の問題を教材に経済が理解できる仕組みになっています。

私が担当したのは、「息の長い経済書の定番  いま注目の古典はこれだ」。

書店や出版社を回って、どんな古典が売れているのか、売るためにどんな工夫をしているのかを取材しました。本当は、あわせて「売れてる経済学の教科書」も紹介する予定だったのですが、日経BPクラシックス登場の背景、翻訳家の故:山岡 洋一氏の古典翻訳にかける熱意、老舗だからこそ整っている岩波書店の復刊システムなど物語がありすぎて、泣く泣くカットすることになりました。

もったいないので、ボツ原稿の一部内容を紹介します。社会人が利用する場合は「経済学をきちんと学びたいならマンキュー」「経済政策など現実に即したことも考えたいならスティグリッツ」「現実の経済の面白さを知りたいならクルーグマン」だそうです。いずれの教科書も、やけに分厚く、思わずひきますが、その理由は、知識ゼロの人が理解できるように懇切丁寧に解説しているため。まず独学して、ディスカッションというアメリカの大学の授業スタイルに対応しているわけです。こう聞くと、もう一度、経済学の勉強にチャレンジしようかなという気持ちになってきますよね。

基礎教養の著しい不足で、最初から最後まで赤面しっぱなしでしたが、非常に楽しい取材でした。書店などでチラリとみてくれればうれしいです。


【ビジネスモデルの参考書・2】ビジネスモデルの意味が分かる『ホワイトスペース戦略』

『ビジネスモデルの参考書』2冊目の紹介は、竹内がいたします。

図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書

先日発売された『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』
        (監修:池本正純、著:カデナクリエイト、発行:マイナビ)

本書に限らず、執筆する前に、まず資料を集めます。
論文から解説書、入門書、早わかり本まで、レベルも範囲も様々です。

ところが、困ったことに、資料を集めれば集めるほど、ビジネスモデルが、よく分からなくなってきました。「顧客目線」と「利益や効率など企業目線」で語られているモデルをはじめ、いろいろな視点が混在しているように見えたからです。

「そもそもビジネスモデルって何?」……。

はたとビジネスモデルの定義を理解してないことに気付いてしまいました。
それが分からない限り、一文字たりとも書けません。

ホワイトスペース戦略 ビジネスモデルの<空白>をねらえ

そんな困った状況から救い出したくれたのが『ホワイトスペース戦略 ビジネスモデルの〈空白〉をねらえ』(マーク・ジョンソン/池村千秋訳)。「問題のいったんは、ビジネスモデルを論じる際の共通言語がないことにある」という一節でした。ビジネスモデルの定義はバラバラだというわけです。

「な~~んだ。定義がばらばらでは、資料を読めば読むほど混乱するのは当たり前!」と安心させてくれた上に、きちんと定義もしてくれました。それが、本書の基本的な考えになった「4つの基本要素」という考え方です。ビジネスモデルは、互いに関連しあう顧客価値提案、利益方程式、主要業務プロセス、主要経営資源という4つの要素で構成されているというのです。

この定義に従って考えれば、バラバラに見えた沢山のモデルも、4つの要素のどこかにしっくりあてはまります。

非常に参考になる本ではありますが、実は、ビジネスモデルの解説本ではありません。マーク・ジョンソンが「ホワイトスペース」と呼ぶ新しい市場の見つけ方と、そこで成功するためには、これまでのビジネスモデルを変えなくてはいけないと説いた本です。

しかし、肝心のビジネスモデルの定義が人それぞれバラバラでは、話し合いもコンサルティングもできません。そこで、まずは、共通言語として、「ビジネスモデル」を定義したわけです。

マーク・ジョンソンは、グローバル展開する戦略コンサルティング会社イノサイトの創業者の一人であり、現在は会長を務めています。共同創業者は、大ベストセラー『イノベーションのジレンマ』の著者、クリステンセン。読み始めれば、さすがイノサイトの会長とつぶやいてしまうほど、わかりやすく、しかも論理的に、誰でも納得できるように書かれています。

資料のはずが、いつのまにか読書として楽しんでしまいました。
読後には、「会社」や「市場」に対する見方がワンランク上がったような気がしました。
と、ついベタ褒めしてしまう大好きな参考書でした。