転職時の企業選びの基準として「年収」をあげる人が急増していることが、株式会社パソナキャリアが実施した『「第2回 転職時の企業選びの基準」に関する調査』から分かりました。
調査によれば、転職をする際に会社を選ぶ基準(複数回答)として上位にあげられたのは、「仕事内容」「年収」「勤務地」「仕事のやりがい」「企業の雰囲気・風土」。また、会社を選ぶ最も重要な基準(単回答)の項目では、結果に微妙な変化が表れ、「仕事内容」「仕事のやりがい」「長く働けそうな会社かどうか」「年収」「職種」の順となったそうです。
注目したいのは、「年収」。最も重要な基準では4位(7.3%)となり、前回調査(2009年4月)時の6位(4.9%)と比べて一番大きく増加しました。この結果について、同社では「景況感の改善により、転職者の志向が雇用の安定性から条件面に変化しているためと推察されます」と分析しています。
「第2回 転職時の企業選びの基準」に関する調査結果
http://314.pasonacareer.jp/knowhow/blog/2009/12/14-2.html
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業績不振でも経営幹部育成に関する意欲は衰えず
12月15日、(財)日本生産性本部は、『将来の経営幹部育成に向けた「選抜人材教育」に関する調査』を発表。同調査は、教育研修担当者を対象に2004年から始まりました。今回は、経営トップも調査対象に加わったのが特徴です。
調査によれば、選抜人材教育をすでに実施している企業は58.5%。多少の増減はありましたが、2004年と比較すれば約5%増加しています。一方で、経営幹部候補となる人材が現時点で「不足している」と感じている経営トップは約8割に達しています。
約7割の経営トップが、将来の幹部育成を目的とした選抜人材教育に「大いに関心がある」と答えているのは、そのためでしょう。また、研修機会、予算については、経営者の約6割が、経営幹部候補生に重点的に配分したいと答えています。
厳しい予算の中での教育投資。早い時期での選抜が、進展しそうな気配です。
将来の経営幹部育成に向けた「選抜人材教育」に関する調査
http://activity.jpc-net.jp/detail/academy/activity000950/attached.pdf
八王子市で「ものづくり留学」
八王子市内の中小企業で、学生に「戦力として働いてもらう」インターンシップ(就業体験)がおこなわれています。
これは、八王子市の委託事業として、首都圏産業活性化協会(TAMA協会)が、今年度から実施している「ものづくり留学」。短期の就業体験と違い、各社の業務に役立つことが目標。企業側の面接があり、約1~6カ月の間、企業で社員と一緒に、実際の業務を担当します。
今年度は、3社で4人の学生が、働いています。ある学生は、8月から実験装置メーカーに週1~2回出社して、製品化が予定されている小型地震体験機のプロジェクトに参加し、ニーズ調査を実施。ある学生は、10月から加湿器メーカーに週1回出社し、新製品展示会で配布する販促用チラシをつくっています。
学生にとっては、短期就業では得にくい、密度の濃い体験が得られる一方、企業にとっても、学生の柔軟なアイデアを得られるメリットがあるようです。
読売新聞「就業体験は新戦力」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20091217-OYT8T00089.htm
今年の漢字は「新」ではなくて「楽」だった!?
毎年12月12日の漢字の日に漢検が発表する「今年の漢字」。
今年は政権交代や新型インフルエンザの流行をふまえて「新」でしたが、ビジネスパーソンに絞ると、やや違ってくるようです。
転職サービスの「DODA」が22~39歳のビジネスパーソン1000人に聞いた「今の仕事観を漢字一字で表すと?」というアンケートによると、総合1位は「楽」でした。
その理由は約5割が「仕事が楽しい」からだったということ。もっとも、「楽しいことを仕事にしたい」という希望、願望も含まれていた模様です。
ちなみに2位以降は「忍」「耐」「苦」……。いかにも時流を表していますが、来年も明るい漢字に何とか1位を死守してもらいたいところです。
転職サービス「DODA」 “勤労感謝の日”に考える
ビジネスパーソン1,000人に聞いた「今の仕事観を漢字一字で表すと?」
http://www.inte.co.jp/corporate/library/survey/20091119.html
育児休業取得パパ、実はあまり増えてない?
ベネッセコーポレーションのシンクタンク「ベネッセ次世代育成研究所」が12月11日に「第2回乳幼児の父親についての調査」の結果(速報版)を発表しました。
それによると「家事・育児に今以上に関わりたい」と考える父親が増えている一方で(05年47.9%→09年54.2%)、「父親がかかわっている家事・育児」の項目は4年前とほとんど変わっておらず、また「育児休業制度を利用した父親」もあまり増えていないとのこと(05年2.4%→09年3.9%)。また父親として今後不安に思うことは上位3つがお金に関すること(1位「教育費用が高いこと」、2位「育児費用の負担が大きいこと」、3位「自分の収入が減少しないかどうか」)でした。
同速報版では「家事・育児に参加したいという気持ちがあっても、実際にはできず、先行き不透明な社会の中で自信をなくして苦しい立場に立たされている父親の姿」が見えてくると指摘しています。
もっとも、一番気になるのは「自分は妻に必要とされている」と感じる父親の割合が4年前と比べて減っていること(05年35.3%→09年21.1%)ですが……。
父親の家事・育児参加、4年前と比べ進まず 育児費用・教育費用の不安も拡大
第2回 乳幼児の父親についての調査
http://www.benesse.co.jp/newsrelease/20091211_001.html