第3回 大ざっぱ『A4タテワイド』整理術 後編

杉山です。いやあ、1カ月半ぶりの更新です。
言い訳ですが、単行本の制作などに追われていまして…。

が、そんななか、前回ちょっとご紹介した「“大ざっぱ”A4タテワイド整理術」が役立ちました! 今回は、その方法をお伝えします。

「“大ざっぱ”A4タテワイド整理術」、仕組みは極めて単純です。
A4版の透明クリアホルダーに資料を入れて整理している人は多いと思いますが、僕は、「そのクリアホルダーにパンチ穴を開け、リングファイルで綴じている」のです。

そう、こんな感じ。
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ちなみに、先日まで悪戦苦闘していた単行本のファイルは、こんな感じでした。
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資料がいろいろある上に、実質2週間で1冊書くスケジュールで、半ベソをかいていましたが、資料で混乱することは1回もありませんでした。

なぜ、この方法が良いのか? 
それは、「大ざっぱで、手間が少ない」のに、整理に必要な条件をクリアしているからです。

「“大ざっぱ”A4タテワイド整理術」で用意するツールは、以下3つ。
●「A4タテワイドサイズ」のリングファイル(A4より少し大きめ。例:PLUS「FC-101R」)。
●A4版の透明クリアホルダー(あらかじめ穴を開けておくと良い)
●パンチャー

A4タテワイドを使うのは、A4サイズのファイルで綴じると、クリアホルダーがはみ出るからです。
クリアホルダーは、既にパンチ穴の開いた透明リフィルを併用しても構いません。

面倒なルールもなく、守るべきなのは、
◎資料が発生したら、とりあえずクリアホルダーに突っ込む(資料の名称をホルダーに書いても良いし、書かなくても良い)
◎1つの案件ごとにリングファイルを用意。そこにクリアホルダーを綴じる
◎クリアホルダーが満杯になったら、2~3つのホルダーに仕分けする(気が向いたら)
この3つだけ。

その3つのルールを守れば、前回挙げた6つの条件をクリアできます。

【条件1】資料の出し入れがカンタン
元がクリアホルダーですから、収納時はバサッと突っ込んで、綴じるだけ。
取り出したい時は、ホルダーをファイルから外さなくても資料を引き出せます。

【条件2】書類を探しやすい
書類は必ずどこかのホルダーに入っているので、そこだけ探せばOK。本のように閲覧できるので、楽に探せます。
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【条件3】ある程度の量の書類を保管できる
1ホルダーにA4用紙50枚は収納可能。リングファイルは幅35mmの細めのものでも、10ホルダー以上は保存できます。

【条件4】場所を取らない
僕の机はそれほど広くないですが、写真のように8冊は並べられます(幅35mmのリングファイルの場合)
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【条件5】資料を持ち運びやすい
ファイルごと、また必要なホルダーだけ外して持ち歩くことも可能です。

【条件6】資料がたまりにくい
リングファイルが満杯になった時は、捨てる良い機会に。ホルダーをパラパラめくり、長期保存が必要なものだけ、別の保存用ファイルに綴じ替えています。

「資料整理は、細かく整然としなくてはいけない」
こういう先入観を持っている人は、けっこう多いような気がします。
だから、整理しようと考えた時、整理ルールを細かく決めすぎる。
結果、ルールを守るのがメンドくさくなって放り出してしまう。
こんなパターンが多いのではないでしょうか。

しかし、「“大ざっぱ”A4タテワイド整理術」は、面倒なルールがありません。だから、続くというわけです。

ちなみに、この方法を実践すると、数カ月に1回、資料を捨てることになるので、頻繁に、仕事を振り返ることにもつながります。


第2回 怒らせちゃいました

ある有名ジャーナリストは、「取材は相手を怒らせることから始まる。思わず本音が出るからだ」と話していました。自分の場合は、そんな厳しいジャーナリスト道を目指す力量も勇気もありませんから、もっぱら穏やかな、にこやかな取材です。が、時として、「もっと深く聞きたい」という誘惑にかられることはあります。
そして、一度だけ、やってしまいました。
媒体は、ビジネスマン向けのスクールの会報誌のトップインタビューでした。取材相手は、スクール生の関心が高かった有名なベンチャー起業家。著書には、中学・高校時代にワルだった話と、起業家として成功していくストーリーが面白く書いてありました。ところが、不良学生が起業家になった経緯が全く書かれていませんでした。他のインタビュー記事を調べても、書籍の焼き直しのような内容ばかり。この経緯を聞けば、他誌と大きく差がつくはずです。
あらかじめ提出しておいた質問表に沿って質問を始めました。
私:「そもそも、どうして起業されたのですか?」
社長:「そんなことよりも、事業を拡大したきっかけは…」。
私:「あの…。事業を始める前は、どこかに就職したのでしょうか?」
社長:「うん。とにかく、従業員の教育には、かなり苦労しました…」
何を聞いても、本に書いてある内容と同じことばかり返ってきます。
私:「それでは…。大学生の時には、どんな若者だったのですか?」
社長:「さっきから何だ!? ふ~ん。分かったぞ。オレの過去を聞き出そうとしてるんだな!もう話すことはない!」
なぜか、いきなり部屋を出ていってしまいました。
「仕方ないですね…。ということで、お引き取り下さい」。
秘書の方も、そういうと、社長の後をついて、さっさと部屋から出ていってしまいました。
担当者と私は茫然自失…。
質問表をあらかじめ出しておいたのに…。
と思っても、後の祭。取材は、そのまま没になりました。
後日、この会社はちょっとした不祥事を起こしました。ところがテレビの記者会見で社長は謝罪をするどころか逆に開き直りスキャンダルに発展。担当者から、「誰に対しても、ああいう態度をとる人だったんだね。やっぱり気にすることないよ」と改めて励ましのお電話を頂きました。
そう思って安心したいところですが、冷静に考えれば、担当した記事については、相手を怒せるリスクを冒してまで整合性を合わせる必要性はありませんでした。成功談だけでも十分に読者が学ぶところはありました。また、下調べの段階で、特定の話以外は一切しないことに気づくべきだとも思いました。要するに自分が興味あることを聞こうとしてたわけです。
今回の失格言
目的を、はき違えてはいけません


第2回 『A4タテワイド』整理術 前編

最近、アルバムを整理していたら、12年前に仕事場で撮った写真が出てきました。
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この頃は徹夜の連続だったなぁ…。机に伏して、仮眠することも少なくありませんでした。

もっとも、仮眠のつもりが、気づいたら5時間経過、なんてこともよくありましたが。
「とほほ、帰れば良かった…」と何度後悔したことか。

それはさておき、この写真を見ていたら、あることに気づきました。
「書類整理の仕方が、今とまったく違うな」

というわけで、今回の杉山システムは「資料の整理法」です。

少し前は「IT化でペーパレス」なんて言われていましたが、
実際は「紙の資料が余計に増えた」という声もよく聞かれます。
僕のようなライター業も、相変わらず紙の資料だらけです。
違う雑誌の記事を7~8件、同時進行する時などは、
資料をしっかり整理しないと、資料探しで時間を大幅にロスすることに!
その時間がバカにならない、と思い始めたのが、まさに上の写真の頃でした。

当時の僕は原稿を書くのが非常に遅く(今も大して速くないのですが…)、
〆切に遅れまくっていました。
かといって、執筆スピードはそう簡単に速くなりません。
「このままじゃ仕事切られるかも。ヤバイな…」。

悩んだあげく、出た結論が
「資料探しの時間を最小限に減らすことで、少しでも原稿書きの時間を捻出すること」。
そして、資料整理の方法について、試行錯誤し始めたわけです。

とはいえ、なかなか良いやり方にたどりつくことができませんでした。たとえば…

[試した方法・その1]封筒&ボックスファイル
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一つの記事につき、一つの封筒をつくって、資料を入れます。
それらの封筒は、雑誌別に用意したボックスファイル(書類整理箱)で保管していました。
野口悠紀雄氏の「超整理法」にちょっとだけ似ています。おそらく影響を受けたのでしょう。

が、ちょっと難点が。
まずは、封筒の中に何が入っているか、すぐ分からないので、あとから資料が探しにくい。
封筒をクリアホルダーに変えても、あまり改善されませんでした。
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見やすい位置にインデックスをつけるべきなのでしょうが、正直メンドくさいんですよね。
さらに、関わる雑誌の数が増えるにつれ、ボックスが増えてきました。
仕事場が狭かったので、自分の机の上以外に置き場がなく…。困ってしまいました。

[試した方法・その2]クリアファイルに保管する
そこで今度は、雑誌ごとにクリアファイルを1冊ずつ用意しました。
これならコンパクトにまとめられるのでは? ところが、これも企画倒れ。

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リフィルから資料を出し入れするのに手間取るんです。
また、大量の資料を1ページに入れにくいですし(50枚でキツい)、
1つの記事の書類だけを持ち運ぶのにも不向き。
取材に行く時は、いちいち出して、クリアホルダーに入れ替えていました。

てな感じで、なかなか「これだ!」というものに辿り着きません。

ひとまず、必要な条件をまとめてみました。
【条件1】書類を探しやすい
【条件2】資料の出し入れがカンタン
【条件3】ある程度たくさんの書類を保管できる
【条件4】場所を取らない
【条件5】資料を持ち運びやすい(雑誌ごとでも、記事ごとでも)
【条件6】長期間保存も可能
これらの条件を満たす方法とは? 

そこで行き着いたのが、「『A4タテワイド』整理法」でした。
具体的には……次回に続きます!


第1回 はじめに

人の話を「書く」ことは、つまり人の話を「聞く」ということ。
ならば、書く仕事をしている我々は、“聞くプロフェッショナル”といえそうです。
だからして――。
「ああ。それで、聞き上手なのか!」
「人の話をひきだすのがうまいよね~」
なんて、ごくまれに、周囲の方々からそんな言葉をいただいたりもする。
ありがたい話です。
そんなときはいつも通り、答えます。
「いやいや。そんなことないですよ」
「とんでもないです。恐縮です」
そして密かに思っています。
『ええ。伊達に失敗ばかりしていませんよ!』と。
確かに我々スタッフは、年間100人以上の経営者、ビジネスマン、文化人、学者、政治家、スポーツ選手といった方々に、インタビューをさせていただいています。
それは自慢なんかじゃ、ちっともなくて、
ようするに、数多くの方々の前で“やっちゃって”いるのです。
「チラっと言った質問で、取材相手が突然激怒! インタビューが中断したり…」
「『どうなんですか? 海老沢さん』と尋ねた相手が『海老沼さん』だったり…」
「目をつむって感動しているふりをしながら、取材途中に居眠りしちゃったり…」
ビジネスの現場では、よく「コミュニケーションの重要性」が説かれます。
たとえば、M&Aの増加や異業種コラボレーションが増え、他者との円滑なコミュニケーションは業績や成果を大きく左右するようになりました。
ところが、地域コミュニティの崩壊や少子化の影響もあり、「人と話すのが苦手」という若いビジネスマンは増えています。
加えて、メールやネットが浸透して、むしろ「面と向かっての会話がどうも…」という方も多くなっている気がします。
とどのつまり、コミュニケーション力というか、ヒアリング能力、
言ってしまえば「インタビュー力」をあげるニーズが盛り上がっているように考えます。
そこで、我々の出番ですよ。
「インタビュー力をあげる方法、教えます!」
ちょっと待て。お前らは失敗ばかりなんじゃなかったか? と思われる向きにあえて言います。
「だからこそだ!」と。
人は自慢話なんかより、失敗談にこそ耳を傾けるものです。
「こんなに儲けたぜ!」って自慢より、「大損した!」って話しのほうが誰かに話したくなりませんか?
ノロケ話より、失恋話のほうが聞きたいですよね?
つまり、このコーナーでは、今後、僕らインタビューのプロが、思いっきりやらかした失敗談をご紹介。
読むみなさんは、「バカだな」「ダメだな」「アマチュアだな」とあきれながらも、気が付けば「オレはこんなことはやらんぞ!」と反面教師的に“ヒアリング能力”“聞く技術”が身に付く、という画期的かつ読者任せの仕事力UPコーナーになっております。
そのままマネてはいけません。


第1回 左マウス

先日、後輩の須貝に言われて、ちょっと驚きました。
「杉山さん、左手でマウス使ってる人を、初めて見ましたよ」

僕は、右利きですが、左手でマウスを使っています。
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始めたのは4~5年前。
取材でメモをとり過ぎて、腱鞘炎になってしまったことから、
右手の負担を減らそう、と左で使い始めたんです。
しかし、コレ、実践している人が少なからずいると思い込んでいたのですが、
周囲の人に聞いてみると、一人もいませんでした。意外と珍しいんですね。

でも、マウスは左で使える方が断然トク! と僕は思います。
そこで、左マウスの良さについて、ちょっと熱弁をふるわせていただきます。

さて、第一のメリットは、パソコン作業の疲労度がまったく違うことです。
左が使えれば、左右交互に使うこともできますから、
マウスを使う労力が1/2ずつに分散できる。
そのおかげか、以前は鍼灸マッサージ院にしょっちゅう通っていたのですが、
今は月0~1回程度で済むようになってきました。

左マウスの長所は、それだけじゃありません。たとえば…。
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ネットを見ながらメモがとれる。これはホントに便利。
それを実感してから、ますます左マウス信奉者になりました。また…
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そばだって食べられます。
食事しながら、資料をプリントアウトするなんてことをよくやっています(行儀の面ではちょっと問題アリですが)。
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もちろん、うどんだって食べられます。
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パスタもなかなかいけます。
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デザートのナタデココゼリー。ゼロカロリーですが、食べ応えがあります。

さらに、ネットで調べたら「右脳が鍛えられる」なんてことも書いていました。
ん…、それは正直実感ないなぁ。でも、そんなこともあるようです。

「左で使うのって難しいんじゃないの? ハードル高えよ」
と先輩の箱田に言われましたが、僕の体験から言えば、そうでもありませんでした。
やり方は、単にマウスを右から左に移動するだけ。
ボタンの左右の設定は、変えることが可能ですが、
左右で交替する時に面倒なので、僕は変えていません。
慣れるのも割と早く、
僕は、1週間もかからずに、それほど支障無く使えるようになりました。
1カ月も経てば、右手と遜色ない感じで使えていました。
ちなみに、僕は人生でまともにプラモを作ったことがないほど、不器用です。
どうです? 挑戦してみたくなったでしょう?

といった内容を、社内でも話していたら、
「お前、そういうの、ブログで紹介したらいいんじゃないの? いっぱいネタあるだろ」
と言われました。
確かに、僕は、ビジネス誌で10年近く仕事術の取材をしていて、
その方法を試しまくっています。
それによって、ものすごく稼げるようになったかというとえらく微妙ですし、
「まったく合わなかった」という失敗談も多いのですが、
以前と比べ、仕事の効率が上がっているのもまた事実です。
たとえ失敗談でも、少しは仕事効率アップのヒントになるかもしれない…?
ということで、以後、僕の体験談と、辿り着いたやり方「杉山システム」をちょこちょこご紹介致します。
ちょっとはお役に立てれば何よりです!