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品川区が中小企業の育児支援

経営資源の大きい大企業と比較すると、中小企業の育児支援は制度や設備で及ばない部分が多いのが現状です。そんな状況を改善しようと、品川区で新たな試みが始まるようです。以下、東京新聞より。

 ワークライフバランス(仕事と生活の調和)の推進を目指す東京都品川区は新年度、区内の中小企業に事業所内育児施設やベビーシッターの費用助成を始める。不況の中でも、ワークライフバランスに取り組む企業を応援する。事務室の改修費用やベビーベッドの購入費の半額を助成する予定。区によると、全国的にも珍しい試みという。
 中小企業は、仕事と育児の両立を図ろうとしても、事業所内に保育施設を設けたり、フレックスタイムを導入する大企業のような思い切った対策をとるのは難しい。しかし、従業員が数人の小さな職場なら親の目の届くところで子どもを見守りながら仕事をすることも可能だ。
 子どもがいても安全なように、会議室や事務室を改修したり、ベビーベッドを置いたりする場合に改修費や購入費を助成する。子どもが病気で保育園に預けられなかった場合の活用も想定する。
 保育園へ子どもを入れたくても、保育園の空きが見つからない待機児童対策にもなると期待される。助成方法や条件など細部は中小企業が利用しやすいよう今後詰める。

「従業員が数人の小さな職場なら親の目の届くところで子どもを見守りながら仕事をすることも可能だ」とあるように、この助成制度によって大企業では打ち出せない、中小企業ならではの育児支援制度の発展が期待できそうです。
[東京新聞]中小企業の育児支援 品川区 施設整備に助成
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010022202000219.html


人材のグローバル化のネックは?

最近、大学、企業をはじめ、外国人の受け入れに力を注ぐところが増えています。少子高齢化に対応したり、グローバル競争に勝ち残る人材を世界中から確保することが狙いです。ところが、現実は、なかなかうまくいかないようです。以下産経ニュースより引用。

『看護師の国家試験が21日、全国で一斉に行われ、経済連携協定(EPA)に基づき来日したインドネシア人の看護師候補者の約270人が試験に挑戦した。うち約100人は平成20年に来日した候補者で、帰国までの受験チャンスは今回を含めてあと2回。昨年合格者がいなかったことから、3月26日の試験結果の発表に注目が集まる。
 インドネシアの看護師候補者は約半年の日本語研修を積み、全国の病院で働きながら国家試験に向けて勉強を続けてきた。しかし、医療の専門用語には難しい漢字も多く、候補者は臨床研修より日本語の勉強に多くの時間を割いている。
 国は候補者に国家試験合格に向けた十分な教育プログラムを用意しておらず、教育は受け入れ側の病院や施設に「丸投げ」されているとして現場からは「国がもっと細やかなサポートをすべきだ」などの不満も聞かれる

ところで、大学が外国人受け入れに積極的になった大きな理由は、実は、日本人学生が「外国人に慣れること」だそうです。大学に限らず、社会全体が、まずは、そこからじっくりなのかもしれませんね。
[産経新聞]インドネシア人候補270人、看護師試験を受験
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100222/biz1002220126003-n1.htm


メール中毒にご用心

モバイル端末の発達や、無料ウェブメールのおかげで会社にいなくても仕事のメールをチェックすることがかなり容易になりました。米のNeverfailの調査によると、会社員の95%が勤務時間外にメールをチェックしているそうです。ただ、それが過剰になりすぎて「電子メール中毒」な人もいる模様。以下、「ITpro」より引用。

 運転しながら電子メール・メッセージを打ったことがある人の割合は76%。飛行中の機内からメッセージを送信したことがあると認めた人は30%だった。
 社員は常にモバイル端末でメッセージを受け取れる状態でいなければならないというプレッシャを感じ、危険な状況でも電子メールにアクセスしようとする「電子メール中毒」に陥っていると同社は指摘する。たとえ1時間でもモバイル電子メールが遮断されたら、業務に支障をきたすと答えた人は、85%にのぼった。
 回答者の94%が終業後の夜間に電子メールをチェックし、93%が週末に電子メールにアクセスする。79%は休暇中でも仕事関連のデバイスを持ち歩き、3分の1以上が一緒に休暇を過ごしている友人や家族に隠れて電子メールを確認する。また、結婚式(20%)、卒業式(30%)、葬式(15%)に参列しているときでさえ、電子メールをチェックする人が少なからずいる。

仕事での迅速な対処はたしかに大事ですが、運転中にメールをしていて事故を起こしたら元も子もありません。というか、日本では道交法違反なので、くれぐれもやらないように。
[ITpro]仕事が気になる会社員、95%が時間外でもメールをチェック
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Research/20100219/344829/


「未来のオフィス」に投票を!

気がつけば21世紀もほぼ10分の1が経過。ITの浸透やワークライフバランスの広まりで、働き方は多種多様に進化した気がします。もっとも、オフィス環境は旧態依然。強引に引き延ばされたLANケーブルがかろうじてアレですが、その他はグレーのデスクにスチール家具に囲まれた20世紀丸出しのオフィスに通われている人も多いはずです(弊社とか)。
「未来の使いやすいオフィスとは?」。そんな疑問にメーカー側からの提案がなされています。野村不動産が竣工したオフィス物件「PMO秋葉原」にて、今月25日まで「理想のオフィス・未来のオフィス」をテーマとしたコンペティションを開催中なのです。以下、同社プレスリリースより。

 野村不動産株式会社は、2010年1月末の第五号オフィス物件「PMO秋葉原」の竣工にあたって、大手オフィス家具メーカーなど6社(株式会社イトーキ・株式 会社インターオフィス・株式会社内田洋行・ 株式会社岡村製作所・コクヨオフィスシステム株式会社・プラススペースデザイン株式会社)と協働して「理想 のオフィス・未来のオフィス」をタイトルにしたコンペティションを 開催します。
「理想のオフィス・未来のオフィス」コンペティション概要
■日程 2月19日(金)・22日(月)~25日(木)
■時間 OPEN:10:00 CLOSE:17:00
■開催場所 東京都千代田区岩本町3-11-6 PMO秋葉原
●投票によってパートナーを選定
 今回の「理想のオフィス・未来のオフィス」コンペティションは、「PMO秋葉 原」を会場にして、オフィス家具メーカーなど6社がプレゼンテーションブースを設け、各社の考える理想のオフィス環境を来場者に提案した上で投票をしてもらうユーザー参加型のイベントです。
 開催期間中、来場者には最も賛同する提案に投票をしていただき、一番得票の多かった出展企業は、今後PMOに新たに設置するモデルオフィスのメインコーディネートを担当する予定です。

ユニークなのは上記にあるように「入場者に投票させる」こと。一般の入場も可能なようなので「執務、会議、リラクゼーションなど用途に応じてデスクを機動的に可変できるテーブル」や、「テーブル上のシートに置くだけでネットに接続できるLANシステム」といった多彩な提案を吟味してみては? 投票後、オフィスに戻って着いた自分の席が使いづらいったらありゃしなそうですが……。
[PMO公式HP]「理想のオフィス・未来のオフィス」を提案
http://www.pmo-web.com/lp/pv20100219/


感動を呼ぶ美容室

客の誕生日には、鏡に祝福メッセージを書き、ケーキを用意。受験生には合格祈願のお守りを渡し、自転車のタイヤに空気を入れるなどの細やかなサービスも――。
そんなプラスアルファのサービスをする美容院が登場し、人気を集めているそうです。
この美容院は、(有)バグジーが営む、北九州市の「空海風花」。
こんな試みを始めたきっかけは、経営危機でした。成果主義経営を導入し、給料を顧客獲得数に応じた歩合制にしたところ、職場の空気が険悪に。ついには、約20人いた従業員の半数が反発して退社したそうです。
この経験から、経営者の久保さんは、「従業員を大切にしないと経営は成り立たない」と痛感。残った従業員に「働きがいを高める」と約束し、各店に運営方法を委ね、経営方針に従業員の意見を採用するようになりました。さらに「心が豊かになれば」と、親の誕生日を有給休暇にして親孝行を奨励。開店前に心に残った小説を読み合うことも始めたそうです。
その結果、従業員は明るさを取り戻し、「客を喜ばせたい」という気持ちが芽生えて、冒頭のサービスを従業員が考え出すように。そのサービスが感動を呼び、同社の売上も年々伸びてきたといいます。
自分で考えた小さなアイデアが、客を喜ばせることにつながり、自分自身の働きがいを高める。そんなサイクルを会社の取り組みで生み出した事例ですが、この手法は、個人のモチベーションアップにも使えそうです。まずは目の前の小さな工夫から?
[読売新聞]手作り癒やしの美容室
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/news/20100216-OYT8T01365.htm