感動を呼ぶ美容室

客の誕生日には、鏡に祝福メッセージを書き、ケーキを用意。受験生には合格祈願のお守りを渡し、自転車のタイヤに空気を入れるなどの細やかなサービスも――。
そんなプラスアルファのサービスをする美容院が登場し、人気を集めているそうです。
この美容院は、(有)バグジーが営む、北九州市の「空海風花」。
こんな試みを始めたきっかけは、経営危機でした。成果主義経営を導入し、給料を顧客獲得数に応じた歩合制にしたところ、職場の空気が険悪に。ついには、約20人いた従業員の半数が反発して退社したそうです。
この経験から、経営者の久保さんは、「従業員を大切にしないと経営は成り立たない」と痛感。残った従業員に「働きがいを高める」と約束し、各店に運営方法を委ね、経営方針に従業員の意見を採用するようになりました。さらに「心が豊かになれば」と、親の誕生日を有給休暇にして親孝行を奨励。開店前に心に残った小説を読み合うことも始めたそうです。
その結果、従業員は明るさを取り戻し、「客を喜ばせたい」という気持ちが芽生えて、冒頭のサービスを従業員が考え出すように。そのサービスが感動を呼び、同社の売上も年々伸びてきたといいます。
自分で考えた小さなアイデアが、客を喜ばせることにつながり、自分自身の働きがいを高める。そんなサイクルを会社の取り組みで生み出した事例ですが、この手法は、個人のモチベーションアップにも使えそうです。まずは目の前の小さな工夫から?
[読売新聞]手作り癒やしの美容室
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/news/20100216-OYT8T01365.htm


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sugai

sugai について

1982年山形県南陽市生まれ。『BIGtomorrow』『PCfan』『週刊 東洋経済』などに記事を寄稿。所属する株式会社カデナクリエイトではIT担当として、TwitterのレクチャーからWordPressでのブログ構築まで手広くこなす。