作成者別アーカイブ: takeuchi

takeuchi

takeuchi について

東京生まれ。西武百貨店勤務を経て株式会社カデナクリエイト設立。雑誌、社内報、単行本、webなど媒体問わず執筆。興味の中心は人事制度や社内教育だったが、最近は、インターンシップ、塾、学校など『教育』全般に広がっている。苦手は整理整頓。

食べたお客が値段を決める! 「値決めレストラン」開催中。

新進気鋭のシェフがつくったオリジナルのメニューを食べて、値段は客が勝手に決める(※飲物料として1500円は別途徴収)――。
ユニークなイベント型レストラン『値決めレストラン』が、4月24日と25日にテーブルスタジオタキトーで開催されます(残念ながら満員御礼で今回分は予約〆切)。
今回はNYの名店「ブルーヒル」で修行を積み、その後セレブのプライベートシェフとして活躍されてきた船越雅代シェフが登場。テーマ食材を「檸檬(レモン)」にして腕を振るうそうです。
実は月一度開催されるこのイベントを主催するのは飲食店の独立・開業支援やを手がける「シェフズバンク」。料理の腕は確かでも、資金や人脈が無いために独立開業できないシェフのために、創業支援をするのが目的なのです。
値決めレストランを経たシェフは、次に1ヶ月限定の仮想店舗「値決め食堂」を擬似運営。さらに半年カラ1年ほど、極めて低いイニシャルコストで挑戦できる「チャレンジ店舗」を経営し、店舗運営のノウハウを学んだ後、スポンサーとなりうる投資家を募るというスタイルだそうです。
客にとってはシェフのステップアップを身案柄、じわじわと小さなライブハウスからメジャーデビューを目指していくような楽しさを感じられる。独立後、顧客になる可能性も高まるはずです。一方の投資家としても、その成長ぶりを見ながら、リスクなくシェフの腕を見極めて出資できる、というわけです。
まるでアイドルのオーディション番組のような画期的システム。もちろん他業種、他業界でも応用できそうです。まずは客として参加してみてはいかがでしょうか? 下記サイトにて次回開催の予約が可能です。
シェフズバンク
http://www.chefsbank.jp/index.html


労働時間が27%減った! 働き方見直しプロジェクト

不景気や組織のフラット化などで課のメンバーが減り、残業は増える一方…。そんな状況を改善しようと、各社が多様な取り組みをしています。東京新聞で、コクヨの取り組みが紹介されていました。以下・引用。

「今週中にグループ各社を回りたい」
「予定に空きがあるから手伝うよ」
 総合事務機器メーカー「コクヨ」(本社大阪市)の東京品川オフィス。人材開発部の社員4人が、1週間の予定を報告し合う。
 週に一度のこの会合は残業削減の狙いもある。業務量の多い社員がいれば、別の社員がシェアする。呼び掛け人の小林靖課長(51)は「メンバーの業務量を平準化して時短を目指す」と話す。
 仕事にメリハリをつけて効率化を図ろうと、同社は2008年6月から「働き方見直しプロジェクト」運動を始めた。部ごとに半年間行い、200人以上が取り組んだ。
 中身は、業務の可視化だ。部員は出社したら、基本的に残業をしない前提で、15分刻みの業務予定を優先順位をつけてメールで報告し、終業時にも結果を送る。これらの情報を部全体で共有。朝と夜の“ズレ”を分析、業務改善に生かすというサイクルを続け、生産性を上げる。冒頭の会議のように、運動の考え方が浸透した取り組みも出てきた。

この取り組みによって、同社のオフィス家具の営業部門は総労働時間を半年で27%も削減。今後はグループ全体に広げていくそうです。
業務の可視化はなかなか手間ですが、冒頭の「仕事を手伝い合うこと」はどの職場でもできるはず。それがニュースになってしまうのは、そういう職場が少ないからかもしれませんね…。「ちょっと手伝ってもらえる?」「何か手伝いましょうか?」。そんな一言のコミュニケーションをするだけでも、残業は、大きく減るのかもしれません。
[東京新聞]残業減へ 社内で効率化
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2010042202000071.html


有名IT企業のおしゃれなオフィス。意外な共通点は…

rabaq.jpg
人気ブログ『らばQ』にて「こんなところで働きたい…世界のクリエイティブなオフィスの写真いろいろ」と題した記事がアップされています。
あのTwitter社からFaceBook社、Google社まで、いまをときめくIT企業を中心にクリエイティブでオシャレなオフィス写真がこれでもかというほど紹介されています。いつかこんな素敵なオフィスで働いてみたいもんです。
ところで、Twitter社とGoogle社(スイス)には鹿の剥製(のようなもの)が壁に飾られているのが気になりました。勢いのある会社では壁に鹿の剥製を飾るのが流行りなのでしょうか?
Twitter社。
e96054bd.jpg
Google社(スイス)
6e206ed7.jpg
「話題の企業になりたい!」というスタートアップ企業のみなさん、まずは壁に鹿の剥製(のようなもの)を飾るところから始めてみるというのはどうでしょうか?
[らばQ]こんなところで働きたい…世界のクリエイティブなオフィスの写真いろいろ
http://labaq.com/archives/51437473.html


中学生向けの「仕事案内書」。河合塾が編集・発行

社会人になってから、「若いときにもっといろいろな仕事を知っていれば」と思った方は多いのではないでしょうか。早い段階で仕事に対する視野を広げる取り組みが行われているようです。以下、朝日新聞より。

 様々な会社で働く技術者らにインタビューして、その仕事の中身や喜び、それまでの道のりを紹介した中学生向けの仕事案内書を河合塾が編集・発行した。経済産業省の委託事業で、タイトルは「はたらく人のやりがい・みちのりBOOK」。全国のすべての中学校にこの4月、1万3千部が配られた。
 仕事の魅力を子どもに伝えて進路選択に生かしてもらうことが必要だとして、経産省と河合塾が企業を絞り込みながらさまざまな仕事を選び、その会社の人事担当者と相談。実際に仕事を担っている技術者や担当者を紹介することで仕事の魅力を伝えようと計画した。
(中略)
 紹介された35人の仕事はさまざま。医薬品や医療機器、対人地雷除去機、人工衛星のシステム設計、文化財の修理作業、シャープペンシルの開発……。様々なことに携わる若手技術者のインタビューが掲載されている。
 たとえば、対人地雷除去機を開発した小松製作所の柳楽篤司さんは、地雷を取り除くマシンが通った後ろから地元の人たちがすぐに種をまいていき、半年後には一面にきれいなキャベツ畑ができる喜びを語っている。
 河合塾によると、本を読んだ中学生からは、さっそく「仕事の楽しさ、誇りが感じられてよかった」「仕事はお金を稼ぐものだと思っていました。それよりも自分にとってプラスになることがあることがわかりました」といった感想が寄せられたという。

具体的な内容はこちらのサイトで確認できるようです。
サイトを見ると、『本サイトは経済産業省の委託により、「キャリア教育と理系の魅力」の情報発信のために、学校法人河合塾が作成しました。』とあるので、冊子も将来の理系志望者の増加を狙ったものと思われます。たしかに技術系で活躍する方が表に出てくる機会は少ないので、このような情報発信はとても意味があることです。もっとも、いまは院生の就職難が深刻化しているのも事実。技術者を目指して理系に進んだけど仕事がない、では元も子もありません。こちらの問題も本格的な対応が望まれます。
[朝日新聞]仕事案内書 全中学に 河合塾が編集・発行
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201004190135.html
わくわくキャッチ! ~はたらく人の「やりがい」「みちのり」BOOK公式サイト~
http://www.wakuwaku-catch.jp/


女性研修は上司の理解から 神戸

女性の就業率の低さに悩む神戸市が、6月から、民間企業を対象に、キャリアアップを目指す女性社員の研修プログラムを始めるそうです。その特徴は、女性社員だけでなく、上司も参加すること。以下・朝日新聞。

 女性の就業率を底上げし、企業の意思決定にかかわる管理職に登用される女性を増やそうと、市は県経営者協会、財団法人・ひょうご仕事と生活センターの協力を得て、研修プログラムを編み出した。女性社員を育成したくてもなかなかできないという中小企業の参加を主に想定している。
 研修は6~11月の計7回。「組織の中の個」を生かすにはどうすべきかや、プレゼンテーション能力を高める方法、ワークライフバランスの取り方などを大学教授や人材育成コンサルタントらから2~4時間ずつ学ぶ。対象は、3年以上の職歴があり、神戸市内に本社・支社・店舗がある企業・団体に勤務し、勤務先の推薦を受けられる女性。組織論をテーマにした初回と研修成果を発表する最終回は上司と一緒に受講する。

いくら女性社員が能力やモチベーションを高めても、上司に女性を活用する意識がなければ、宝の持ち腐れ。上司も参加させることで、活用意識を高めることが、この研修の狙いなのでしょう。何かを変えるには、当事者だけでなく、すべての関係者の教育が必要なのかもしれません。
[朝日新聞]女性社員研修に上司も 神戸市が新プログラム
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000001004150004