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takeuchi について

東京生まれ。西武百貨店勤務を経て株式会社カデナクリエイト設立。雑誌、社内報、単行本、webなど媒体問わず執筆。興味の中心は人事制度や社内教育だったが、最近は、インターンシップ、塾、学校など『教育』全般に広がっている。苦手は整理整頓。

漁師が船からツイッター。超新鮮な魚をネット販売!

ツイッターの「つぶやき」のみで割引セールを告知するファッション雑貨店。フォロワーを対象にして試食イベントを実施する飲食店。驚くほど素直な「つぶやき」を連呼、体を張ったブランディングを実施するソフトバンクの孫さん……。
ツイッターを、新たな市場開拓や広告・宣伝などに活かす企業や団体が増える中、こんなところも「つぶやき」を利用したビジネスをスタートさせました。以下「ITmedia」より。

「東京湾の船から直売始めました!!」──東京湾の船上から、漁師が捕ったばかりの魚をネット販売する試みが始まった。
横須賀市東部漁協横須賀支所の漁師による「東部漁協夕市会」の公式サイトで、東京湾の船上からその日の漁獲物を直販する。
同会の漁師が船上から毎朝、その日の目玉となる漁獲物を出品。ユーザーは写真や動画を見て魚を購入できる。配送は関東圏内が対象だが、午前9時まで注文すると、当日のうちに届くという。携帯電話向けサイトからも注文できる。
食卓に並ぶ魚は通常、地方の港で水揚げされ、中央市場を通して流通する。そのため東京の食卓に並ぶ際には、水揚げから1日以上経過していることが多い。「都会の消費者にも水揚げから12時間以内の新鮮な魚の段違いなおいしさを伝えたい」と同サービスをスタートした。
Twitterアカウント「@yoshieimaru」とも連携。漁の状況をリアルタイムにつぶやくとしている。

140文字で気軽に情報発信できることから、「情報の鮮度が高い」ことがツイッターのメリットの一つ。何より新鮮さが命の「鮮魚販売」にも活かしたわけです。試しに発注してみたいのはもちろん、新しい漁業のスタイルの一つとしても注目したいところ。
それにしても、先述のツイッターをチェックしてみると、当然のように朝4時台につぶやいているのが、やはりスゴい……。
[ITmedia]東京湾の船上から、漁師が魚をネット直販
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1004/16/news060.html
史上初! 漁師が東京湾の船上からインターネット販売!!
http://www.fuud.co.jp/20100416PR.pdf


進化し続ける社内報の可能性

社内コミュニケーションのツールとして欠かせない社内報。合併や吸収が盛んになったり、多角化や国際化によって他部門の仕事が見えにくくなるとともに、社内報の重要性はますます高まっているようです。
社内報のメリットは誰でも分かっていますが、大きな問題はコスト。現在のように経済環境が厳しい中ではなおさらです。以下中日新聞より引用。

企業の社内報のウェブ配信が増えている。社内報の企画製作を手掛けるナナ・コーポレート・コミュニケーション(東京)が全国401社を対象に実施した2009年調査では「導入済み」の回答は36・4%と05年調査に比べ8・2ポイントアップした。
ほとんどの企業が社内での手渡しのため、ウェブ版のメリットは速報性に加え、印刷費の節約が大きい。導入を機に印刷版の発行サイクルを月刊から隔月、季刊へと減らす企業も目立つ。ただ「ウェブ版だけにした」と回答した企業は9・2%と1割未満で、「印刷版と併用が必要」との意見が79・0%を占めた。
福西七重社長は「通信環境の整備や、景気低迷に伴うコスト削減の流れからウェブ化は加速していく」とみるが「今のところは印刷版の“補完的役割”で使い分けされている」と指摘する

web化は時代の流れですが、印刷物が消えるかといえば、決してそうではないようです。たとえば、工場や小売店のように一人一台のパソコンがない業種は沢山あります。また、冊子の社内報を渡されれば、一応パラパラとめくりますが、わざわざパソコンで開いてまで見ないという声はよく聞きます。
また、情報の特徴によって、印刷版とweb版を使い分けている企業もあるそうです。
ツイッター、SNS、ユーチューブをはじめ、様々なツールがでています。それにあわせて社内報、いいかえれば社内コミュニケーションのあり方も、まだまだ進化していきそうです。
[中日新聞]社内報、進むウェブ化 速報に優れ経費も節約
http://www.chunichi.co.jp/article/economics/news/CK2010041602000131.html


「香るオフィス」でストレスゼロ!

リラックスや気分転換を図ろうと、アロマオイルやお香など、自宅の部屋で“香り”を楽しんでいる人は少なくないでしょう。
最近では、その“香り”の効果を、オフィス環境の向上に役立てようとしている企業も出てきています。以下・読売新聞。

 約60人の職員が、電話で顧客の相談に応じる鳥取県倉吉市のコールセンター。オーディオ機器メーカー・オンキヨー(大阪)の施設で、室内にはほのかなライムの香りが漂う。
 昨年11月から、芳香を拡散する機器を導入し、オレンジ、ユーカリなどの香りを月替わりで漂わせている。勤務中は同僚と会話をする時間もなく、気分転換がしにくい。このため、職場環境の改善のために香りを取り入れたが、「気分よく仕事ができる」「緊張が和らぐ」と職員には好評だという。

弊社オフィスは、マンションの一室にあるのですが、たまに流しの水道管から下水のにおいがすることが。私はすぐそばに座っていることもあり、仕事のテンションがガタ落ちする時がありました。明日にでも取り入れたい試みです、社長!
[読売新聞]職場に芳香 和らぐ気分
http://job.yomiuri.co.jp/news/ne_10041301.htm


星野リゾート社長からアントニオ猪木まで。 『真似の出来ない仕事術2』発売


BRUTUS ( ブルータス ) 2010年 5/1号 [雑誌]昨年11月に発売された、雑誌『BRUTUS』の「真似の出来ない仕事術」特集。安藤忠雄氏、糸井重里氏、スタジオジブリなど第一線で活躍し続ける人たちの「真似出来ないんだけど、自分の仕事にも取り入れてみたい!」という仕事術を紹介し、注目を集めました。そして、早くも第2弾となる『真似の出来ない仕事術2』が4月15日に発売。というわけでさっそく購入して読んでみました。
登場するのは、以下の方々。
星野佳路(<星野リゾート> 代表取締役社長)
片山正通(代表、インテリアデザイナー)
伊藤直樹(エグゼクティブクリエイティブディレクター)
浅野いにお(漫画家)
松本圭介(僧侶、仏教コンテンツプロデューサー)
阿部千登勢(デザイナー、社長)
佐野研二郎(アートディレクター、クリエイティブディレクター)
アントニオ猪木(実業家、元プロレスラー)
針谷建二郎(代表、クリエイティブディレクター、アートディレクター)
福富太郎(飲食店経営者、絵画コレクター)
nendo(デザイン会社)
シェ・パニース(レストラン)
フラワー・ロボティクス(ロボット・メーカー)
レベルファイブ(ゲーム会社)
(敬称略)
今回もクリエイティブな分野を中心にさまざまな業種の人たちが、“真似の出来ない”仕事術を披露しています。
星野社長のデジカメ仕事術あたりは、氏の撮影頻度には及ばないでしょうが自分の仕事にも取り入れてみたいと思いました。個人的に気になったのは、現役僧侶の松本圭介さん。精進料理のイベントやお寺の境内をテラスにして開放するなどユニークな活動をしています。いまはMBAの勉強をされているそうです。
仕事術のみならずユニークな働き方をされている方が満載の内容になっているので、書店で見かけた際にはぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。


アメリカで急増中の職業「ニンジャ」って何?

「忍者」といえばもちろん、時代劇などで活躍するなんか黒い装束に身を包んだやつです。個人的にはショー・コスギ氏を思い出します。もしくは、『ニンジャタートルズ』。
いま、この「ニンジャ」になりたい若者がアメリカで増えているんだとか。もしかして現実逃避? と思ったんですが、どうも違うようです。以下、WSJ日本版。

サンフランシスコに住むニコール・サリバンさん(32)は、最新テクノロジーの販売促進を手がけていたことがあるため、履歴書に「エバンジェリスト(伝道者)」と記載していた。だが08年に自ら会社を立ち上げた後、特別なスキルをアピールする必要が出てきた。
 彼女は今、「ニンジャ」として有名になりたいと考えている。
 サリバンさんは、黒頭巾をかぶった武術の達人ではない。自称「忍術を使ってソフトウェアを開発する」サンフランシスコのコンピュータプログラマーだ。
 今や「ニンジャ」は、新世紀の「グル(第一人者)」の座を争う、注目の職種なのだ。
 会員数が6500万人を越えるビジネス向け米ソーシャルネットワーキングサービス大手、リンクトインによると、昨年、新しい職種としての「ニンジャ」は急増し、ほかの流行の職種をはるかに凌いだという。リンクトインのサイト上で公開プロフィールに「ニンジャ」と記載する会員数は今のところ800人程度にとどまっているが、同じくIT関連で流行している「グル」や「エバンジェリスト」といった肩書きを大幅に上回ったと、リンクトインで職業データのパターンを研究する科学者のモニカ・ロガティさんは語る。
 「ニンジャ」とは何だろうか。正確に定義するのは難しい。
 「日本から輸入されたものではない。どこにでもいるようなソフトウェア開発者か、専門技術職を指しているようだ」とロガティさんは説明する。彼女がニンジャの登場に気づいたのは03年だが、昨年は急激に人気が上昇したという。
 シリコンバレーの人材会社の最高経営責任者(CEO)を務めるバレリー・フレデリックソンさんは、90年代の「エバンジェリスト」から続いている、IT業界の風変わりな肩書きの最新版が「ニンジャ」だと指摘する。

コンピュータプログラマーの「ニンジャ」が大半を占めるそうですが、家具の運送から何でも屋まで、さまざまな職種の人が「ニンジャ」を名乗っているようです。
「ニンジャ」ってかなり変わった職種だなと思うんですが、よくよく考えると「グル(第一人者)」とか「エバンジェリスト(伝道師)」も変。それを履歴書に書いちゃうセンスもすごいです。いや、でももしかしたら日本でも逆輸入的にニンジャ・ブームが到来して「私、ニンジャなんです!」と宣言する若者が増える……わけないか。