進化し続ける社内報の可能性

社内コミュニケーションのツールとして欠かせない社内報。合併や吸収が盛んになったり、多角化や国際化によって他部門の仕事が見えにくくなるとともに、社内報の重要性はますます高まっているようです。
社内報のメリットは誰でも分かっていますが、大きな問題はコスト。現在のように経済環境が厳しい中ではなおさらです。以下中日新聞より引用。

企業の社内報のウェブ配信が増えている。社内報の企画製作を手掛けるナナ・コーポレート・コミュニケーション(東京)が全国401社を対象に実施した2009年調査では「導入済み」の回答は36・4%と05年調査に比べ8・2ポイントアップした。
ほとんどの企業が社内での手渡しのため、ウェブ版のメリットは速報性に加え、印刷費の節約が大きい。導入を機に印刷版の発行サイクルを月刊から隔月、季刊へと減らす企業も目立つ。ただ「ウェブ版だけにした」と回答した企業は9・2%と1割未満で、「印刷版と併用が必要」との意見が79・0%を占めた。
福西七重社長は「通信環境の整備や、景気低迷に伴うコスト削減の流れからウェブ化は加速していく」とみるが「今のところは印刷版の“補完的役割”で使い分けされている」と指摘する

web化は時代の流れですが、印刷物が消えるかといえば、決してそうではないようです。たとえば、工場や小売店のように一人一台のパソコンがない業種は沢山あります。また、冊子の社内報を渡されれば、一応パラパラとめくりますが、わざわざパソコンで開いてまで見ないという声はよく聞きます。
また、情報の特徴によって、印刷版とweb版を使い分けている企業もあるそうです。
ツイッター、SNS、ユーチューブをはじめ、様々なツールがでています。それにあわせて社内報、いいかえれば社内コミュニケーションのあり方も、まだまだ進化していきそうです。
[中日新聞]社内報、進むウェブ化 速報に優れ経費も節約
http://www.chunichi.co.jp/article/economics/news/CK2010041602000131.html


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takeuchi

takeuchi について

東京生まれ。西武百貨店勤務を経て株式会社カデナクリエイト設立。雑誌、社内報、単行本、webなど媒体問わず執筆。興味の中心は人事制度や社内教育だったが、最近は、インターンシップ、塾、学校など『教育』全般に広がっている。苦手は整理整頓。