海産物中継で町うるおう

隠岐諸島の中ノ島にある海士町の町おこしが、注目を集めています。総務省の受託事業で、都内の飲食店など8カ所に、離島の模様を中継・映像配信。見事に町の活性化につながったそうです。以下、産経新聞より。

 養殖中の岩ガキや隠岐固有の黒毛和牛・隠岐牛の放牧風景を町の担当者らが撮影、編集して配信。ディスプレーを設置している東京都千代田区の島根郷土料理店「主水(もんど)」では岩ガキの旬ではない時期に、瞬間凍結技術で解凍後も鮮度の保たれる映像を流した結果、通年で岩ガキの注文が入るようになった。ビジネスマンなどが多い同区内のカフェも町のアンテナショップと光回線でつなぎ、海産物の中継を行っている。
 (中略)山内道雄町長(71)は「情報発信によって地場産品を販売する第三セクター『ふるさと海士』は目標より1年前倒しで単年度黒字を達成し、島の産業がうるおい始めた。今後もICTを活用し、首都圏にアピールしたい」などと話した。

町が活性化すれば、働きがいも生まれ、その地域で働く人が増えることも期待できます。他の町でも活用が進みそうです。
[産経新聞]「島がうるおい始めた」 ICT活用、都内飲食店で海産物中継
http://sankei.jp.msn.com/region/chugoku/shimane/100307/smn1003071839000-n1.htm


こちらでは男女ペアが金メダル!

何やかんやで盛り上がったバンクーバー・オリンピックが閉幕しました。中でも注目だったのがやはりフィギュアスケート。金メダルが期待されましたが、男子の高橋大輔選手が銅メダル、女子の浅田真央ちゃんが銀メダルと大健闘しながらも、あと一歩届かず……。
そんな雪辱をはらすかのように「金メダル」を獲得した日本人男女を発見。しかもペアです。以下・時事ドットコムより。

男女ペアによる洋菓子作りの国際コンクール「モンディアル・デ・ザール・シュクレ」第2回大会が6~8日、パリ郊外の見本市会場で行われ、日本が初優勝を飾った。予選を勝ち抜いた11カ国代表が参加。2位はフランス、3位はウクライナだった。
日本ペアは洋菓子店「オクシタニアル」(東京都港区)のパティシエ(菓子職人)、勝間建次さん(32)=滋賀県豊郷町出身=と谷道理絵さん(28)=富山県射水市出身=。あめ細工やチョコレートを使った菓子作りの実技を3日間競い、日本の技術力、芸術性が高く評価された。
勝間さんは「1年間これに懸けてきた。勝ててうれしい」と感無量の様子。谷道さんは「息が合って、とにかく楽しくできた」と話した。

同コンクールは、そもそも世界的にパティスリー業界における女性の活躍に注目して、2008年からスタートした「世界初の男女混合チーム」による国際コンクール。「パテシェール(女性のパティシエ)」に対する評価を高めるという目的もあるようです。すばらしい。
にしても、ならば「女性のみの大会」とか「男女混合の大会」でいいような気もしますが、何で「男女ペア」なんですかね? さすが愛の国です。
[時事ドットコム]日本の男女ペアが初優勝=洋菓子国際コンクール-パリ
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010030900067


就職も塾頼み?

就職戦線の厳しさはあいかわらずです。こうした時勢を反映して、最近、就職支援会社を利用する学生が増えているそうです。以下毎日JPより引用。

採用コンサルタント会社レジェンダ・コーポレーション(新宿区)の昨年11月のインターネット調査(回答1万6419人)で、11年春入社の就職活動について、78・4%(前年は66・9%)の学生が「苦戦しそう」と回答。「利用したいもの」として、56・1%が就職活動支援会社を挙げた

就職支援会社では、エントリーシートの書き方から面接の受け方まで細かく指導。費用は10万円以上するケースも珍しくないそうです。
また、志望業界に関連する専門学校に通う人も増えています。それにともなって、「ダブル・スクールコース」を設けた学校もあるそうです。こちらについては、年間100万円もかかるところも。
現在の大学生は、小中学生の時から塾に行くのがあたりまえの世代。就職でも、競争が激しければ、一種の塾に行くのは仕方がないと考えているのかもしれませんね。 
[毎日.jp]就職難:支援会社頼み 面接の受け方教わる 費用10万円、学生「金惜しめぬ」
http://mainichi.jp/life/job/news/20100306dde041100007000c.html


障害を生かしユニバーサルベンチャー

「体にハンデを抱えているからこそ創り出せるものがある」。そんなコンセプトを掲げた、障害者を対象とした起業コンテストが始まりました。「ユニバーサルベンチャー・ビジネスプランコンテスト」です。以下、読売新聞より。

 開催を呼びかけたのは、障がい者の就職・転職サービスを行う「ワンセルフ」(本社・東京新宿)の祖上仁社長。「視力を失っても、鋭くなった触覚を生かして、肌触りの良いタオル作りのアドバイザーをしている人がいる。ハンデに関係なく、個性を発揮できる社会を作る運動をしていきたい」と狙いを語る。
 (中略)インターネットで事業プランを募集し、全国から20組の応募があった。1月17日に東京都内で最終選考会が行われ、大分県のNPO法人「自立支援センターおおいた」がグランプリを獲得した。車いす宣伝隊を結成し、ノボリなどを掲げながら、まちおこしイベントなどをPRする事業を始めた。「携帯電話と連携すれば、さらに面白い展開ができる」と、将来性も評価された。
 選考会後の交流会では、ハンデを抱えた人たちから「起業という選択肢もあることに驚いた」という声が上がった。

すでに第2回開催も決定。ハンデを抱える人たちが、生き方・働き方の選択肢を広げる一つのヒントになりそうです。
[読売新聞]体不自由でも起業に挑戦
http://job.yomiuri.co.jp/news/special/sp_10030401.htm
ユニバーサルベンチャー・ビジネスプランコンテスト
http://universal-venture.jp/


タッチパネルを超える入力方法!?

アップルのiPhoneにグーグルのAndroidといったハイテクデバイスのおかげで日常的な入力方法になったタッチスクリーン。これ以上優れた入力方法なんてないんじゃないかと思っていたら、それを上回るかもしれない技術がすでに開発されているようです。以下、TechDoll.jpより。

カーネギーメロン大学とマイクロソフトが人の肌をタッチスクリーンにし、指で操作できるデバイス”Skinput (Skin Input)”を共同開発した。腕や手がタップされるといの異なる音の波長を探知し、メールを送ったり電話をするといった機能を可能にしている。
Skinputを利用するには、二の腕にアームバンドの着用が必要。腕を流れる音の波長を拾う。さらに肩につけるプロジェクター(pico projector)で腕を身体ディスプレイに変える。Skinputがタップなどの操作を探知する正確性は95%。

Skinput: Appropriating the Body as an Input Surface (CHI 2010)
二の腕にアームバンドをしたビジネスマンが働く姿……を想像するのはまだ少し早いかもしれません。が、一度試してみたいものではあります。
[TechDoll.jp]タッチスクリーンは古い。未来は”Skinput”だ
http://www.techdoll.jp/2010/03/03/skinput/