子育てに最適な海外赴任先ってどこ?

銀行大手のHSBCが、50カ国3100人以上の海外駐在員を対象に、「子育てに最も適した赴任先」についての調査をおこないました。その結果は? 以下ロイター。

育児環境や現地への溶け込みやすさ、養育費、子どもが屋外活動をして過ごす時間などを基に、子育てに最も適した赴任先をランク付けした。
 それによると、赴任によって家庭生活の質が向上したとの回答が最も高かったのがオーストラリア。全体での2位はシンガポール、次いで香港、アラブ首長国連邦(UAE)、米国、英国となっている。
 また今回の調査では、米国に赴任した場合、子どもたちがジャンクフードを食べる機会が増える傾向にあることも分かった。

また、英国や米国に赴任した場合、子供たちがTVゲームやテレビで過ごしがちな傾向もあるそう。一概には言えないとは思いますが…。さて、あなたなら、どの国で育ててみたいですか?
[ロイター]子育てに最高の海外赴任先はオーストラリア=調査
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-14305620100311
http://uk.reuters.com/article/idUKTRE62A0MK20100311?sp=true


地域で日本語教育

国際化とともに国際結婚は増加の一途ですが、困るのは言葉。中でも、人口が密度がまばらで、日本語学校に通えない地方は深刻です。そこで、こんな取り組みが始まりました。以下、読売新聞より引用。

1月27日午前、秋田県藤里町の三世代交流館。月2回の日本語の出張講義で訪れた北川裕子さん(60)が、韓国と中国から国際結婚でやってきた女性2人に、はきはきとした話し方で日本語を教える。北川さんは、同町に隣接する能代市を拠点に、同市内や近隣で日本語学習教室を開催する「のしろ日本語学習会」の代表だ。
(中略)
『秋田県の外国人登録者数は、中国人、韓国人、フィリピン人を中心に4405人(2008年末)で、全国で4番目に少ない外国人散在地域。一方、日本人の配偶者を持つ外国人が約1割。約20年前から農村地域での「外国人花嫁」が増えた地域でもある

現在、「のしろ日本語学習会」の生徒は66名でボランティア教師は20名。高校生から80歳代まで多様な年齢の人が含まれていているそうです。同時に、盆踊りや花見ろいった地域住民を交えた交流行事もあるそうです。
少子高齢化の進展とともに、今後は、新しい労働の担い手としても外国人が増えていくでしょう。そうなれば、外国人がスムーズに地域にとけこめ、同時に日本人がスムーズに受け入れる仕組みづくりは、大都市、過疎地を問わず必要になっていきます。そうした意味でも、同学習会の取り組みは大注目ですね。
[読売新聞]教育ルネサンス日本語を学ぶ(6)高校生も80歳代も先生
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100311-OYT8T00200.htm


文京区長、育児休暇を取得

弊社・カデナクリエイトは東京・文京区にあるのですが、その文京区の成沢広修(ひろのぶ)区長が育児休暇を取るそうです。以下、NIKKEI NETより。

東京都文京区の成沢広修区長(44)が第1子の誕生を受け、4月3~15日の約2週間、育児休暇を取ることが11日、分かった。すでに区議会や区職員に報告した。自ら率先して休むことで、区職員の積極的な育休取得につなげる考え。
 文京区によると、自治体の首長が育児休暇を取得するのは全国初とみられる。
 区によると、成沢区長は2月5日に第1子の長男が誕生。3月5日、区議会と区職員に「育児のために休む」と報告したという。期間中に予定されている区民との協議会などには出席する方針。

補足すると、文京区ではこれまでに育休を取得した男性職員がいなかったため、区長自らが育児休暇を取得したという背景があるようです。男性の育児参加を身を持って実践する成沢区長の行動、文京区で働く者として応援します。


運動が効かない!? 座り仕事の恐怖。

デスクワークが中心の仕事をしていると気になるのが「運動不足」。そんな状況を改善しようとジムに通ったり、ウォーキングをしたりしている方は多いのでは? ところが「運動を頻繁に行っているかどうかに関係なく、長時間座り続ける生活では結局体には良くない」というショッキングなニュースが発表されました。以下、ライフハッカー[日本版]より。

いくらカラダを動かしていても、長時間座りっぱなしの生活だと結局は暖簾に腕押し、糠に釘。良くないそうです。進化生物学者のOLIVIA JUDSON氏曰く「Your chair is your enemy」。イスは我々の敵、だそうで…米紙ニューヨークタイムズに以下のように寄稿されています

毎朝ランニングをしようと、ジムへ定期的に通おうと大した問題ではありません。車や会社の椅子,自宅のソファに至るまで一日の大半が座っている状態ならば、様々なリスクと隣り合わせと言っても過言ではないでしょう。各種の癌、肥満、糖尿病、心臓疾患などを患ったり、早死にする危険性が高いのです。つまり、活発に運動を行っているかどうかに関係なく長時間の座位姿勢は好ましくないということです。
定期的に運動を行う健康的な人々でも1日当たりの座位時間が長ければ、座っている時間が短い人よりもウエストサイズが大きかったり、血圧や血糖の値が悪かったりします。毎日テレビの前に3時間以上座っている人たちは、運動するしないに関わらず、肥満傾向は同様です。座位姿勢を長時間継続することにより、例えたくさんジョギングしているとしても、その利点が相殺されているように思われます

ライターや編集者は座って作業をする時間が非常に長い仕事の代表格。この悪状況を少しでも改善するために、とりあえずこの記事を立ったまま書いてみました。効果はきっとある……はず。
[ライフハッカー[日本版]]運動してても、長時間座りっぱなしだとプラマイゼロ
http://oneclip.jp/qVwqxn/http://www.lifehacker.jp/2010/03/post_1419.html/


第4回「なぞり千本!?」グラフィックデザイナー・井上祥邦さん(3)

(竹内三保子/ニューワークタイムズ編集長・カデナクリエイト代表)
「なぞり千本!?」グラフィックデザイナー・井上祥邦さん(1)
「なぞり千本!?」グラフィックデザイナー・井上祥邦さん(2)
「なぞり千本!?」グラフィックデザイナー・井上祥邦さん(3)

人生を変えた素敵な出会い

仕事を辞めた井上さんは、デジタルハリウッドの短期コース『イメージビジュアルコース』に通い始めた。講義があるのは2週間に1回だったので、体力が落ちていても何とか通えたという。
井上:実は最後の会社で働いていた時に、アルバイトで来ていたデジタルハリウッドの学生達が、やたらとその先生の話をしていたんですよ。それで、自分もその先生の講義をちょっと受けてみたいなと漠然と思っていました。
――講義の内容は?
井上:発想方法などを習うコースでした。通ってみると、結構、精神論的な話も多く、その中ですごくいい言葉にも出会いました。
――それは?
井上:『自分を否定しない。他人と比べない。完全を求めない』。それまでの自分は全て逆のことをやっていました。大学時代ダラダラと過ごして時間を無駄にしていたので、社会人になったら、その分を何とか取り戻したいという焦りもありましたしね。あげくの果てに体を壊して働けなくなった。でも、その言葉を聞いて、マイペースというか、『オレはオレだ』みたいなある種開き直りっていうか、スッと心が軽くなりました。それもあったのかな? 3ヶ月くらい休養したらすっかり元に戻りました
就職活動を再開して、グラビア誌中心の出版社にもぐりこんだ。
井上:これまでは、単行本など書籍が中心で、文字組みがメインでした。でも、独立するなら、雑誌やグラビアもできなければ話にならないと思ったわけです。
――グラビアは、書籍とは随分違いますが…。
井上:表現の原点ではないかと思います。文字がほとんどないんですから、あれこそバランス感覚が求められます。本当のバランス感覚は、そこで学んだと思います。
――またトレースを?
井上:いえ。最初は、そのレベルではありませんでした。1枚の写真を眺めていても、その写真の良さを引き出すために、文字を上に置けばいいのか、それとも下に置けばいいのかさっぱり分からない。そんな状態でした。再び0からのスタートでしたね。
――それでは、どんな技術取得のワザを?
井上:ひたすらメモ。たとえばアダルト系だと、なぜくずした文字が多いのか、おどろおどろしく見せるのか? 文字の美しさはどうやれば際だつのか。少ないパーツをどうすれば効果的に見せられるのか? 疑問点や効果的に見せるための要素などをひたすらメモしました。トレースは、それからです。きれいだとか、かっこいいと思ったグラビアを見つけると、そのデザインをひたすらトレース。さらにラフを書くこともあります。そうしながら、『右側のこの文字が全体をひきたてているのか』といった具合に、美しいバランスの要因を分析していくんですよ。
――デザインは、論理的なんですね。
井上:論理的に考えれば、たとえば、お客さんや上司が要求しているデザインよりも、もっとこうした方がいいと思った時に、『欧文を使った方が引き締まる』とか、『写真を1枚増やせば企画の流れが分かりやすくなる』とか、『罫線や文字が入るとバランスがよくなる』と新しい提案の理由を説明できます。自分らしいデザインとは、そうやってつくっていくものだとも思います。
この会社で3年働き、グラビアや雑誌の技術を身につけ、昨年、独立を果たした。
――最初の仕事は何でしたか?
井上:それがですね、実に運命的なんですねぇ。
――もったいぶらないで教えて下さいよ!
井上:一番最初にターニングポイントになった仕事(第3回参照)の某出版社さんに、独立の挨拶に伺ったんですよ。そしたら、担当だった編集の方から『お前に会わせたい人がいる』って。それが、なんと、以前、泣かせちゃった編集者さん。思わず、『本当ですか!? あれ以来、会ってないんですよ!』と大声出しちゃいました。
――それで、それで?
井上:『実は、井上くんにお願いしたい仕事があるんだ』って、独立第一号の仕事をいただきました。本当にドラマチックな再会でした。
――それはいい話ですね! そして、次は、悪夢のようなスケジュールの仕事をウチがお願いしたと(笑)。
井上:本当に、あれはひどいですよ(笑)。何回冷や汗かいたことか…。
――次回は、絶対に、余裕をもったスケジュールにしますから。本日は、ありがとうございました。
■デザイナーになりたい人へ
井上祥邦さんからワンポイントアドバイス

デザイン事務所に入れなくても可能性は十分にあります。秘訣は欲張らないことですね。自分の場合は、アルバイト→営業→DTPオペレーターとデザイナーへの段階を意識して動いてきました。さらにデザイナーになってからは、単行本やグラビア誌や雑誌と仕事の範囲を広げていきました。方向を確かめ、一歩一歩着実に身につけていく。途中でいい出会いも沢山あるし、必ず道は開けます。
■井上さんにとって仕事とは?
「私にとって仕事とは、恩返しです。とくに私の現在の仕事は、これまで関わってきた人から依頼を受けているのがほとんどです。転々とした会社員時代に苦楽を共にした方々が、また私に仕事を依頼してくれるというのはうれしい話です。だから与えられた仕事は、感謝の気持ちを込めてベストを尽くすように心がけています。
あとは「一流の意識が一流を育む」という言葉を仕事の支えにしています。これはデジタルハリウッドの先生からいただいた言葉なんです。
“一流とは他人に認めてもらって初めて一流である。だから自分で言っちゃダメだけど、意識することで一流の振る舞いをするようになる”じつに味わい深いですよね。
ipod tocthの裏にも彫って、毎日仕事をする前に眺めています。
(おわり)

今日のヒラリー
本日は終日ワシントン。午後一番に、深刻な財政危機に見舞われているギリシャのパパンドレウ首相と国務省で会談。その後は、アフリカのガボン共和国のボンゴ大統領とイランの核開発問題などについて話し合った。