アメリカの“一番良い仕事”はSE

「良い仕事」といっても、仕事の価値観が多用な現代では、一概にどれが良い仕事なのかはなかなか決めることができないもの。ですが、どの仕事に将来性があって給料もよい仕事なのかといった現実的なものさしが気になるのも事実です。アメリカの調査会社Focus.comによれば「良い仕事」の1位は、意外にもシステムエンジニアでした。以下、CNETジャパンの記事より。

この調査は7000以上の仕事を対象としており、米労働統計局が発表した今後10年間で10%成長する可能性とともに、平均賃金6万5000以上の有無、景気後退期における耐性、3万5000の労働者を対象とした調査、そして、業界の専門家による意見などを基に仕事を絞り込んでいった結果とFocus.comでは述べている。

なお、2位はPA(医師の監督のもと、医療行為を行う仕事)、3位は大学教授、ナース・プラクティショナー、4位はITプロジェクトマネージャー、5位は公認会計士。IT、医療系の仕事が多く、意外に金融系の仕事は少ないような気がします(50位までのデータはこちらをどうぞ)。
いま、日本で同じ調査を実施したら「地方公務員」あたりが1位に来そうな予感がしますが、実際のところどうなのでしょうか。
[CNETJapan]米国で一番良い仕事は「システムエンジニア」–Focus.com調査
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20410375,00.htm
[Focus.com]The Best Jobs In America
http://www.focus.com/images/view/7362/


出張族必見! スーツケースは「乗る」時代。

「コロコロ」「ゴロゴロ」とキャリーバッグにブリーフケースをオンしながら、空港や駅を闊歩する――。もはや世界中で見られるビジネスマンの日常風景です。
しかし、「もっと合理的にスピーディに、負担なく移動できないのか?」と、出張&荷物の多い方は、日々なやまれていたはず。
朗報です。
そんな悩みを解決してくれる、画期的な商品が登場しました。まずはリンク先をご覧あれ。
http://wiredvision.jp/news/201003/2010031519.html
いかがでしょうか?
日本でも一世を風靡した「キックボード」と世界的にブランド力の高いスーツケースメーカー「サムソナイト」の奇跡のコラボレーション。
リンク先の筆者は「女性目線を考えるとナシ」といった見解ですが、いやいや、アリでしょう。
何せ駅や空港内をスマートに移動できるのみならず、「少年らしさ」をさりげなく演出できるわけですから。これはモテアイテムに違いありません。出張の無い日は子供の遊び道具に転用できるのも、また魅力です。
Micro Mobility社のサイト
http://www.micro-mobility.com/


北斗の拳に導かれ? 法律家が学校建設

働き方のスタイルやその動機づけは人によって違うもの。意外な人物に導かれて、こんな挑戦をスタートさせた司法書士事務所が現れました。以下、プレスリリースより。

「本当にやさしい無料相談」をコンセプトに法律業務を展開する司法書士法人新宿事務所(本社:東京都新宿区、代表:阿部 亮 34歳)は、この度、カンボジアに学校を建設いたします。
当事務所代表 阿部 亮は、小学校5年生の時、漫画「北斗の拳」の登場人物である南斗白鷺拳(はくろけん)の伝承者シュウの「今より輝こうとする子供たちの光を奪い去ることは許さん!」という言葉に感銘を受けました。
そして、同じ地球上に生れ、学校がないという理由だけで学ぶことができない子供たちがいるという状況は、まさに、今より輝こうとする子供たちの光を奪い去ることと同じではないかと考えました。そこで、自分に少しでもできることがあればと思い、この度、学校建設を決意しました。
(中略)
営利行為である法律業務から得られた収益を、国内外に還元することで、はじめて他の民間企業と同等のCSR義務を果たしていると言えるのではないでしょうか。
こういった背景により、私たち司法書士法人新宿事務所が一人でも多くの子供たちの笑顔を守るべく、NPO学校をつくる会と連携を取りながら、入念な調査を行い、今後30年は使用できる頑丈な小学校校舎を、需要があると見込まれる村に建設する運びとなりました。

建設予定地はカンボジアのプレイベン県プレイクラー地域。校舎1棟5教室に加えて黒板、机、椅子といった備品も支援する予定だそうです。北斗の拳にインスパイアされたところも含めて、すばらしいの一言です。
カンボジアに学校を建てようプロジェクト
http://www.e-shihoushoshi.com/cambodia/


ココにも必要 託児室

通信・定時制高校の三重県立北星高校では、子育てをしながら学校に通う親をサポートするために、日曜限定の託児室を設置。非常に喜ばれているそうです。以下、朝日新聞より。

運営しているのは、地元のNPO「母と子の会」。1979年、同校の前身である四日市高校通信制の教諭と、子育てをしながら学ぶ母親らが立ち上げた。北星高校が開校した翌年の07年から引き継がれ、これまでに7人の生徒が利用した。
保育は、四日市市シルバー人材センターのスタッフが交代であたる。
(中略)
2歳の長男を育てながら看護師をめざす嶋田由美さん(40)=鈴鹿市=は「中卒だけど、今からでも夢をかなえたい」と話す。
9日午後にあった卒業式では、通信制と定時制で学んだ17~62歳の計156人が巣立った。細川さんは「私が卒業できるのは託児室があったから。これで自信を持って生きていける」と笑顔を見せた。

託児室のある通信制高校は、東京都立新宿山吹高校や群馬県立前橋清陵高校など、他にも見られます。安全性の問題などで設置に消極的な高校も多いようですが、シングルマザーの自己実現を支えられるだけでなく、シニアの雇用創出につながる効果も。拡大が期待される施策です。
[朝日新聞]高校生ママ応援します 定時制高に託児室 三重
http://www.asahi.com/edu/news/NGY201003090015.html


ドクターヘリも広告時代

救急医療の専門家を運ぶドクターヘリ。最大の問題は、資金不足だそうです。燃料や人件費は補助金の対象ですが、ヘルメットなどの装備品や消耗品は対象外だからです。ちなみにヘルメット一つが30万円もするそうです。そこで、平成13年からドクターヘリ事業を展開している日本医大千葉北総病院で、広告を掲載して、それを装備品や消耗品の購入にあたようという実験が始まりました。以下、読売新聞より引用。

制度上、国庫補助金の対象外となるヘルメットなどの装備品・消耗品の購入費を確保するのが狙い。広告掲載は担当医師が留学先の英国で実施されているのを知り、国内に戻って企業などに協力を呼びかけて実現した。厚生労働省は「公益性の高いヘリだが、広告の掲載は問題ない」としており、全国的にも珍しい試みという。
(中略)
 「夏の機内はサウナ状態。それでもヘルメットを使い回さねばならない現状を変えたかった」。月に3度のペースで搭乗している救急医・松本尚医師(47)はそう語る。同院では医師・看護師計30人体制で任務に当たっているが、ヘルメットの数はわずか四つ。「できれば1人1個は持ちたい」。松本医師には、良い医療サービスを提供するための環境を整えたいという思いがある。
 転機は2008年。留学先のロンドンで、ドクターヘリの機体や医師のユニホームに広告が満遍なく掲載されている光景に驚いた。「日本でもやれるのでは」。帰国後、大手自動車会社などを自ら回り、自身の思いや海外の事例を訴えている。そうした中、手を挙げたのが都内の生命保険会社だった。

ヘリコプターの中がこんな状態だとは知りませんでした。最高のコンディションで治療にあたってもらうためにも、ぜひ、広告事業は成功させて欲しいものですね。
[読売新聞]ドクターヘリに広告…装備・消耗品費 確保 救急医が呼びかけ実現
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=21817