ネットリサーチ会社のネットマイルが、全21業種・7086人の男女ビジネスパーソンを対象に、「会社を辞めたいか」「社員であることに誇りを感じているか」などをアンケート。12月8日、「仕事の意識についての調査レポート」として発表しました。
調査によれば、「会社を辞めたい」と感じている人が多い業種は、上から「マスコミ・広告・出版・印刷系」(50.4%)、「金融・保険系」「食品・飲食系」「医療・福祉系」(共に47.2%)。この4業種では、約2人に1人が辞めたいと考えていることが明らかに。「金融・保険系」は、一昨年の調査では「辞めたくない」比率が最も高かった業種であり、凋落傾向が浮き彫りになりました。
一方、「社員であることに誇りを感じる」人の割合が少ないのは、「運輸・鉄道、配送・物流」(40.0%)、「マスコミ・広告・出版・印刷系」(38.1%)、「流通・卸・小売系」(34.2%)という結果が出ています。
皆さんも、自分が働く業種をチェックしてみては?
(株)ネットマイル 「仕事の意識についての調査レポート」
http://research.netmile.co.jp/voluntary/2009/pdf/200912_2.pdf
月別アーカイブ: 2009年12月
上場企業186社、2万人以上の早期退職者を募集
昨年は、「派遣切り」など非正規雇用者のリストラが進められましたが、今年は、いよいよ正社員のリストラが本格的になってきたようです。
商工リサーチの調査によれば、2009年に早期退職者を募集した企業は186社。
募集人数は、公表している184社で2万2713人に達しました。
昨年は、68社・8979人ですから、企業数、募集人数ともに2.7倍に増えました。
2万人を超えるのは、ITバブル崩壊後の2002年以来だそうです。
アイフルやパイオニアのように1000人以上の募集をした企業もあります。
上場企業で、この人数。
非上場企業では、どのくらいの数の退職者がでているのでしょうか。
さらに、リストラは、今後も加速すると予測されているそうです。
上場企業希望・早期退職 7年ぶり2万人超 二番底懸念 進む正社員削減
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091211-00000015-fsi-bus_all
オバマ大統領「ジョブ・サミット」開催
12月3日、オバマ米大統領が、雇用問題の解決策を練る「Job Summit(雇用サミット」をホワイトハウスにて開催しました。
このサミットにはグーグルのエリック・シュミットCEOや、ウォルト・ディズニーのロバート・アイガーCEOなどはもちろん、中小企業の多数の経営者たち、さらにノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン氏といったエコノミストなど130人が参加し、雇用創出のためのアイデアを議論。
また各作業部会では、代替エネルギー源の開発を通じた雇用創出の取り組みなどについても話し合われたようです。
アフガニスタンの増兵戦略やノーベル平和賞の受賞など、自身の外交活動が注目されていた大統領ですが、失業率が10%を超えるという深刻な国内雇用状勢の回復に、再び力を入れ始めたようです。
「雇用創出は民間主導で」 雇用サミットで大統領 企業支援の税制推進
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200912050034a.nwc
全59職種の平均年収は456万円。2年連続で前年を下回る
人材サービス会社のインテリジェンスが、12月8日、「DODA 職種別平均年収ランキング2009-2010年版」を発表。
それによれば、全59職種の平均年収は456万円(2008年9月~2009年8月。25~39歳の約9万人を対象に調査)。前年と比べて5万円減少し、2年連続で前年を下回りました。
職種別にみると、昨年との比較が可能な58職種のうち、37職種で平均年収が減少。とくに、電気、電子、機械、化学といった製造業のエンジニア系職種の下落が顕著で、12職種中、9職種で前年平均を下回っています。
総合ランキングの1位は、3年連続「投資銀行業務」で880万円。2位は「運用会社(ファンドマネジャー・アナリスト・ディーラー)」(847万円)、3位は「法人営業(メガバンク・地方銀行・証券)」(716万円)と、トップ3を金融系職種が占める結果に。
今回より新たに集計職種に加わった「福祉・介護」は370万円。59職種中58位と、全体でも低い給与水準に止まっています。
転職サービスDODA
「DODA 職種別平均年収ランキング2009-2010年版」を発表
全職種平均 前年比5万円減の456万円 2年連続減少
http://www.inte.co.jp/corporate/library/wage/20091208.html
第4回 全体像が掴める『マインドマップ風メモ術』 前編
先週、先々週と、取材ウィークで、各地をウロウロしていた杉山です。
いくつかの媒体の仕事が同時に進んでいたので、
異なる記事の取材がゴッチャゴチャに入っていました。
リサイクルショップを取材した後、投資術の話を聞き、翌日は家電量販店2件、という具合。メモの仕方を工夫しないと、もう訳が分からなくなります。
というわけで、今回の杉山システムは、「メモの仕方」を取り上げます。
会議で、商談で、電話をとりながら。メモを取ったはいいけれど、
「うまくまとまっていなくて、後で見返した時に、何がなんだか分からない」
そんなことって、ありませんか?
恥ずかしながら、僕はよくありました。
取材の時、僕は必ずICレコーダー(数年前まではテープレコーダーでした)を回すのですが、
「録音失敗した時のことを考えておけ!」という社長の教えから、
取材相手の言葉を一字一句書き留める勢いで、
A4ノートにビッシリ箇条書きにしていました。こんな感じです。
少なくて10ページ、取材時間が長いと20~30ページに及びました。
ところが、この方法には弱点がありました。
「後から見たときに、全体像が把握しにくい」のです。
「すでに他の原稿を抱えている」「レイアウトデザインの文字数に合わせて、原稿を書かなければいけない」といった事情があり、
多くの場合、原稿を書くのは、取材日から2~7日経った後。
忘れっぽい僕は、それだけ経つと取材内容をすっかり忘れています。
そこで、ノートを見返すわけですが、
20~30ページに及ぶ箇条書きですから、とても取材内容を俯瞰できません。
結局、全部読み返し、思い出す作業が必要になります。これが意外と時間がかかる。
「重要なポイントと思われるものに、◎をつける」「矢印で、関連性を書く」
などはしていましたが、全部読み返す必要があるのは変わりありませんでした。
さらには、腱しょう炎にもなりました…。
1日3件取材などをすれば3~4時間書きっぱなしですから、なって当然ですね。
「じゃ、そんなに書かなきゃいいじゃん」といわれそうですが、
録音に失敗しないという保証はありません。
必ず、ICレコーダーの動作確認を2回はするようにしているのですが、
実際、100回に1回程度、作動していないことが。
気づいた時に吹き出る冷や汗といったら…。思い出したくありません。
また、取材中、話をうまく盛り上げながら、大事なキーワードだけを取捨選択して書くのは、難易度が高いと思うのです。
実は大事なキーワードを間違って捨ててしまいそう。
少なくても、僕には上手く取捨選択する自信がありません。
そう考えると、次の条件を満たす方式がベスト。
●取材中
・取材内容のほとんどを書き残す方式
・が、つかれにくい
●取材後
・コンパクトにまとまっていて、全体像を把握しやすい。
・大事なポイントも一目で分かる
これらの条件を満たしていたのが、「『マインドマップ風メモ術』」でした。