月別アーカイブ: 2009年12月

今年の漢字は「新」ではなくて「楽」だった!?

毎年12月12日の漢字の日に漢検が発表する「今年の漢字」。
今年は政権交代や新型インフルエンザの流行をふまえて「新」でしたが、ビジネスパーソンに絞ると、やや違ってくるようです。
転職サービスの「DODA」が22~39歳のビジネスパーソン1000人に聞いた「今の仕事観を漢字一字で表すと?」というアンケートによると、総合1位は「楽」でした。
その理由は約5割が「仕事が楽しい」からだったということ。もっとも、「楽しいことを仕事にしたい」という希望、願望も含まれていた模様です。
ちなみに2位以降は「忍」「耐」「苦」……。いかにも時流を表していますが、来年も明るい漢字に何とか1位を死守してもらいたいところです。
転職サービス「DODA」 “勤労感謝の日”に考える
ビジネスパーソン1,000人に聞いた「今の仕事観を漢字一字で表すと?」
http://www.inte.co.jp/corporate/library/survey/20091119.html


育児休業取得パパ、実はあまり増えてない?

ベネッセコーポレーションのシンクタンク「ベネッセ次世代育成研究所」が12月11日に「第2回乳幼児の父親についての調査」の結果(速報版)を発表しました。
それによると「家事・育児に今以上に関わりたい」と考える父親が増えている一方で(05年47.9%→09年54.2%)、「父親がかかわっている家事・育児」の項目は4年前とほとんど変わっておらず、また「育児休業制度を利用した父親」もあまり増えていないとのこと(05年2.4%→09年3.9%)。また父親として今後不安に思うことは上位3つがお金に関すること(1位「教育費用が高いこと」、2位「育児費用の負担が大きいこと」、3位「自分の収入が減少しないかどうか」)でした。
同速報版では「家事・育児に参加したいという気持ちがあっても、実際にはできず、先行き不透明な社会の中で自信をなくして苦しい立場に立たされている父親の姿」が見えてくると指摘しています。
もっとも、一番気になるのは「自分は妻に必要とされている」と感じる父親の割合が4年前と比べて減っていること(05年35.3%→09年21.1%)ですが……。
父親の家事・育児参加、4年前と比べ進まず 育児費用・教育費用の不安も拡大
第2回 乳幼児の父親についての調査
http://www.benesse.co.jp/newsrelease/20091211_001.html


企業の3割が賃金引き下げ

14日に厚生労働省が「賃金引き上げ等の実態に関する調査結果」を発表しました。
対象企業は、不動産、製造業、情報サービス業をはじめとする15業種。企業規模は、製造、卸売業、小売業については常用労働者30人以上、その他の産業については100人以上です。
それによれば、2009年に従業員の基本給や手当を削減した企業、もしくが予定している企業は、2008年の9.3%に対して、30.9%に跳ね上がったそうです。
昇級に関しても、「定期昇給制度」がある企業のうち、18.2%の企業が、定昇を「しない」、または「延期する」と答えています。
雇用環境の厳しさが数値的にも裏付けられた調査結果でした。
基本給・手当、企業の3割が減額 09年、業績悪化で過去最多
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT3S1401S%2014122009&g=E3&d=20091215
平成21年賃金引上げ等の実態に関する調査結果の概況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/jittai/09/index.html


アルバイト・パートの三大都市圏平均時給(948円)が3カ月連続で前年同月を下回る

株式会社リクルートは、同社が発行する求人情報メディア 『TOWNWORK』『TOWNWORK社員』『fromA navi』『FromA ZERO』に掲載された求人情報をまとめた2009年11月の「アルバイト・パート全国エリア別募集時平均時給調査」を発表しました。
調査によると、三大都市圏(首都圏・関西・東海)の11月度平均時給は前月と同額の948円。ただし、前年同月比は-0.8%と前月よりマイナス幅を下げ、同調査開始以来最大のマイナス幅を更新。また、職種別・エリア別で見てもすべての項目で前年同月比でマイナスとなりました。
2009年11月 アルバイト・パート全国エリア別募集時平均時給調査(PDF)
http://www.recruit.jp/library/job/J20091215/docfile.pdf


「内定を取る自信ない」と感じる学生が増加

株式会社 毎日コミュニケーションズは、2011年卒業予定の学生を対象とした「2011年卒マイコミ学生就職モニター調査 11月の活動状況」の結果を発表しました。
調査の結果、先輩の就職活動より“厳しくなる”、内定を取る自信“ない”と感じる学生の割合が前月より増加したことがわかりました。
11月時点で、先輩と比べた今年の就職活動について聞いたところ、「多少厳しくなる+かなり厳しくなる」との回答が77.5%と前月より5.2pt増加。また、内定を取る自信も「あまりない+まったくない」が38.1%と前月より4.6pt増加しており、就職活動が進むなかで、不安や焦りを感じる学生が増えているようです。
2011年卒マイコミ学生就職モニター調査 11月の活動状況
http://job.mynavi.jp/conts/saponet/monitor/2011/index.html