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「先生の卵」争奪戦が始まった

東京と仙台で、「先生の卵」争奪戦が始まったようです。以下、読売新聞記事より。
「宮城県と仙台市の両教育委員会は12日、合同採用説明会を初めて東京で開催した。教員志望の学生ら48人が参加し、両教委は宮城や仙台の自然環境の良さや物価の安さなどを訴えた。
両教委はこれまで採用活動を東北地方でしか行って来なかった。(省略)
ところが、団塊世代の大量退職を控えた首都圏の教委が仙台で試験を行うようになり、県内の教員志望者が県外に流れ始めた。特に都教委が今年初めて7月と11月に仙台で試験を行ったことで、危機感が一気に高まった。
最近は約4割の卒業生が関東圏に教員採用される宮城教育大(仙台市)では、学内で首都圏の教委が開く説明会も年々増え、今年度は6都県3市が実施した。
「優秀な人材が東京に流れてしまう。すでに理数系教員の応募者が集まらなくなっている」。県教委教職員課の安倍寿広課長補佐はこう懸念し、「首都圏で積極的に情報発信する」と巻き返しを図る構えだ。」
「先生格差」を食い止める動きは、仙台にとどまらず、全国に広がりそうです。
読売新聞「『先生の卵』争奪戦 宮城県・仙台市両教委、東京で初の合同採用説明会」
http://osaka.yomiuri.co.jp/university/topics/20091216-OYO8T00621.htm


転職でもっとも重要な基準、「年収」重視が急増

転職時の企業選びの基準として「年収」をあげる人が急増していることが、株式会社パソナキャリアが実施した『「第2回 転職時の企業選びの基準」に関する調査』から分かりました。
調査によれば、転職をする際に会社を選ぶ基準(複数回答)として上位にあげられたのは、「仕事内容」「年収」「勤務地」「仕事のやりがい」「企業の雰囲気・風土」。また、会社を選ぶ最も重要な基準(単回答)の項目では、結果に微妙な変化が表れ、「仕事内容」「仕事のやりがい」「長く働けそうな会社かどうか」「年収」「職種」の順となったそうです。
注目したいのは、「年収」。最も重要な基準では4位(7.3%)となり、前回調査(2009年4月)時の6位(4.9%)と比べて一番大きく増加しました。この結果について、同社では「景況感の改善により、転職者の志向が雇用の安定性から条件面に変化しているためと推察されます」と分析しています。
「第2回 転職時の企業選びの基準」に関する調査結果
http://314.pasonacareer.jp/knowhow/blog/2009/12/14-2.html


業績不振でも経営幹部育成に関する意欲は衰えず

12月15日、(財)日本生産性本部は、『将来の経営幹部育成に向けた「選抜人材教育」に関する調査』を発表。同調査は、教育研修担当者を対象に2004年から始まりました。今回は、経営トップも調査対象に加わったのが特徴です。
調査によれば、選抜人材教育をすでに実施している企業は58.5%。多少の増減はありましたが、2004年と比較すれば約5%増加しています。一方で、経営幹部候補となる人材が現時点で「不足している」と感じている経営トップは約8割に達しています。
約7割の経営トップが、将来の幹部育成を目的とした選抜人材教育に「大いに関心がある」と答えているのは、そのためでしょう。また、研修機会、予算については、経営者の約6割が、経営幹部候補生に重点的に配分したいと答えています。
厳しい予算の中での教育投資。早い時期での選抜が、進展しそうな気配です。
将来の経営幹部育成に向けた「選抜人材教育」に関する調査
http://activity.jpc-net.jp/detail/academy/activity000950/attached.pdf


八王子市で「ものづくり留学」

八王子市内の中小企業で、学生に「戦力として働いてもらう」インターンシップ(就業体験)がおこなわれています。
これは、八王子市の委託事業として、首都圏産業活性化協会(TAMA協会)が、今年度から実施している「ものづくり留学」。短期の就業体験と違い、各社の業務に役立つことが目標。企業側の面接があり、約1~6カ月の間、企業で社員と一緒に、実際の業務を担当します。
今年度は、3社で4人の学生が、働いています。ある学生は、8月から実験装置メーカーに週1~2回出社して、製品化が予定されている小型地震体験機のプロジェクトに参加し、ニーズ調査を実施。ある学生は、10月から加湿器メーカーに週1回出社し、新製品展示会で配布する販促用チラシをつくっています。
学生にとっては、短期就業では得にくい、密度の濃い体験が得られる一方、企業にとっても、学生の柔軟なアイデアを得られるメリットがあるようです。
読売新聞「就業体験は新戦力」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20091217-OYT8T00089.htm


今年の漢字は「新」ではなくて「楽」だった!?

毎年12月12日の漢字の日に漢検が発表する「今年の漢字」。
今年は政権交代や新型インフルエンザの流行をふまえて「新」でしたが、ビジネスパーソンに絞ると、やや違ってくるようです。
転職サービスの「DODA」が22~39歳のビジネスパーソン1000人に聞いた「今の仕事観を漢字一字で表すと?」というアンケートによると、総合1位は「楽」でした。
その理由は約5割が「仕事が楽しい」からだったということ。もっとも、「楽しいことを仕事にしたい」という希望、願望も含まれていた模様です。
ちなみに2位以降は「忍」「耐」「苦」……。いかにも時流を表していますが、来年も明るい漢字に何とか1位を死守してもらいたいところです。
転職サービス「DODA」 “勤労感謝の日”に考える
ビジネスパーソン1,000人に聞いた「今の仕事観を漢字一字で表すと?」
http://www.inte.co.jp/corporate/library/survey/20091119.html