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中学生向けの「仕事案内書」。河合塾が編集・発行

社会人になってから、「若いときにもっといろいろな仕事を知っていれば」と思った方は多いのではないでしょうか。早い段階で仕事に対する視野を広げる取り組みが行われているようです。以下、朝日新聞より。

 様々な会社で働く技術者らにインタビューして、その仕事の中身や喜び、それまでの道のりを紹介した中学生向けの仕事案内書を河合塾が編集・発行した。経済産業省の委託事業で、タイトルは「はたらく人のやりがい・みちのりBOOK」。全国のすべての中学校にこの4月、1万3千部が配られた。
 仕事の魅力を子どもに伝えて進路選択に生かしてもらうことが必要だとして、経産省と河合塾が企業を絞り込みながらさまざまな仕事を選び、その会社の人事担当者と相談。実際に仕事を担っている技術者や担当者を紹介することで仕事の魅力を伝えようと計画した。
(中略)
 紹介された35人の仕事はさまざま。医薬品や医療機器、対人地雷除去機、人工衛星のシステム設計、文化財の修理作業、シャープペンシルの開発……。様々なことに携わる若手技術者のインタビューが掲載されている。
 たとえば、対人地雷除去機を開発した小松製作所の柳楽篤司さんは、地雷を取り除くマシンが通った後ろから地元の人たちがすぐに種をまいていき、半年後には一面にきれいなキャベツ畑ができる喜びを語っている。
 河合塾によると、本を読んだ中学生からは、さっそく「仕事の楽しさ、誇りが感じられてよかった」「仕事はお金を稼ぐものだと思っていました。それよりも自分にとってプラスになることがあることがわかりました」といった感想が寄せられたという。

具体的な内容はこちらのサイトで確認できるようです。
サイトを見ると、『本サイトは経済産業省の委託により、「キャリア教育と理系の魅力」の情報発信のために、学校法人河合塾が作成しました。』とあるので、冊子も将来の理系志望者の増加を狙ったものと思われます。たしかに技術系で活躍する方が表に出てくる機会は少ないので、このような情報発信はとても意味があることです。もっとも、いまは院生の就職難が深刻化しているのも事実。技術者を目指して理系に進んだけど仕事がない、では元も子もありません。こちらの問題も本格的な対応が望まれます。
[朝日新聞]仕事案内書 全中学に 河合塾が編集・発行
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201004190135.html
わくわくキャッチ! ~はたらく人の「やりがい」「みちのり」BOOK公式サイト~
http://www.wakuwaku-catch.jp/


女性研修は上司の理解から 神戸

女性の就業率の低さに悩む神戸市が、6月から、民間企業を対象に、キャリアアップを目指す女性社員の研修プログラムを始めるそうです。その特徴は、女性社員だけでなく、上司も参加すること。以下・朝日新聞。

 女性の就業率を底上げし、企業の意思決定にかかわる管理職に登用される女性を増やそうと、市は県経営者協会、財団法人・ひょうご仕事と生活センターの協力を得て、研修プログラムを編み出した。女性社員を育成したくてもなかなかできないという中小企業の参加を主に想定している。
 研修は6~11月の計7回。「組織の中の個」を生かすにはどうすべきかや、プレゼンテーション能力を高める方法、ワークライフバランスの取り方などを大学教授や人材育成コンサルタントらから2~4時間ずつ学ぶ。対象は、3年以上の職歴があり、神戸市内に本社・支社・店舗がある企業・団体に勤務し、勤務先の推薦を受けられる女性。組織論をテーマにした初回と研修成果を発表する最終回は上司と一緒に受講する。

いくら女性社員が能力やモチベーションを高めても、上司に女性を活用する意識がなければ、宝の持ち腐れ。上司も参加させることで、活用意識を高めることが、この研修の狙いなのでしょう。何かを変えるには、当事者だけでなく、すべての関係者の教育が必要なのかもしれません。
[朝日新聞]女性社員研修に上司も 神戸市が新プログラム
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000001004150004


漁師が船からツイッター。超新鮮な魚をネット販売!

ツイッターの「つぶやき」のみで割引セールを告知するファッション雑貨店。フォロワーを対象にして試食イベントを実施する飲食店。驚くほど素直な「つぶやき」を連呼、体を張ったブランディングを実施するソフトバンクの孫さん……。
ツイッターを、新たな市場開拓や広告・宣伝などに活かす企業や団体が増える中、こんなところも「つぶやき」を利用したビジネスをスタートさせました。以下「ITmedia」より。

「東京湾の船から直売始めました!!」──東京湾の船上から、漁師が捕ったばかりの魚をネット販売する試みが始まった。
横須賀市東部漁協横須賀支所の漁師による「東部漁協夕市会」の公式サイトで、東京湾の船上からその日の漁獲物を直販する。
同会の漁師が船上から毎朝、その日の目玉となる漁獲物を出品。ユーザーは写真や動画を見て魚を購入できる。配送は関東圏内が対象だが、午前9時まで注文すると、当日のうちに届くという。携帯電話向けサイトからも注文できる。
食卓に並ぶ魚は通常、地方の港で水揚げされ、中央市場を通して流通する。そのため東京の食卓に並ぶ際には、水揚げから1日以上経過していることが多い。「都会の消費者にも水揚げから12時間以内の新鮮な魚の段違いなおいしさを伝えたい」と同サービスをスタートした。
Twitterアカウント「@yoshieimaru」とも連携。漁の状況をリアルタイムにつぶやくとしている。

140文字で気軽に情報発信できることから、「情報の鮮度が高い」ことがツイッターのメリットの一つ。何より新鮮さが命の「鮮魚販売」にも活かしたわけです。試しに発注してみたいのはもちろん、新しい漁業のスタイルの一つとしても注目したいところ。
それにしても、先述のツイッターをチェックしてみると、当然のように朝4時台につぶやいているのが、やはりスゴい……。
[ITmedia]東京湾の船上から、漁師が魚をネット直販
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1004/16/news060.html
史上初! 漁師が東京湾の船上からインターネット販売!!
http://www.fuud.co.jp/20100416PR.pdf


進化し続ける社内報の可能性

社内コミュニケーションのツールとして欠かせない社内報。合併や吸収が盛んになったり、多角化や国際化によって他部門の仕事が見えにくくなるとともに、社内報の重要性はますます高まっているようです。
社内報のメリットは誰でも分かっていますが、大きな問題はコスト。現在のように経済環境が厳しい中ではなおさらです。以下中日新聞より引用。

企業の社内報のウェブ配信が増えている。社内報の企画製作を手掛けるナナ・コーポレート・コミュニケーション(東京)が全国401社を対象に実施した2009年調査では「導入済み」の回答は36・4%と05年調査に比べ8・2ポイントアップした。
ほとんどの企業が社内での手渡しのため、ウェブ版のメリットは速報性に加え、印刷費の節約が大きい。導入を機に印刷版の発行サイクルを月刊から隔月、季刊へと減らす企業も目立つ。ただ「ウェブ版だけにした」と回答した企業は9・2%と1割未満で、「印刷版と併用が必要」との意見が79・0%を占めた。
福西七重社長は「通信環境の整備や、景気低迷に伴うコスト削減の流れからウェブ化は加速していく」とみるが「今のところは印刷版の“補完的役割”で使い分けされている」と指摘する

web化は時代の流れですが、印刷物が消えるかといえば、決してそうではないようです。たとえば、工場や小売店のように一人一台のパソコンがない業種は沢山あります。また、冊子の社内報を渡されれば、一応パラパラとめくりますが、わざわざパソコンで開いてまで見ないという声はよく聞きます。
また、情報の特徴によって、印刷版とweb版を使い分けている企業もあるそうです。
ツイッター、SNS、ユーチューブをはじめ、様々なツールがでています。それにあわせて社内報、いいかえれば社内コミュニケーションのあり方も、まだまだ進化していきそうです。
[中日新聞]社内報、進むウェブ化 速報に優れ経費も節約
http://www.chunichi.co.jp/article/economics/news/CK2010041602000131.html


「香るオフィス」でストレスゼロ!

リラックスや気分転換を図ろうと、アロマオイルやお香など、自宅の部屋で“香り”を楽しんでいる人は少なくないでしょう。
最近では、その“香り”の効果を、オフィス環境の向上に役立てようとしている企業も出てきています。以下・読売新聞。

 約60人の職員が、電話で顧客の相談に応じる鳥取県倉吉市のコールセンター。オーディオ機器メーカー・オンキヨー(大阪)の施設で、室内にはほのかなライムの香りが漂う。
 昨年11月から、芳香を拡散する機器を導入し、オレンジ、ユーカリなどの香りを月替わりで漂わせている。勤務中は同僚と会話をする時間もなく、気分転換がしにくい。このため、職場環境の改善のために香りを取り入れたが、「気分よく仕事ができる」「緊張が和らぐ」と職員には好評だという。

弊社オフィスは、マンションの一室にあるのですが、たまに流しの水道管から下水のにおいがすることが。私はすぐそばに座っていることもあり、仕事のテンションがガタ落ちする時がありました。明日にでも取り入れたい試みです、社長!
[読売新聞]職場に芳香 和らぐ気分
http://job.yomiuri.co.jp/news/ne_10041301.htm