12月3日、オバマ米大統領が、雇用問題の解決策を練る「Job Summit(雇用サミット」をホワイトハウスにて開催しました。
このサミットにはグーグルのエリック・シュミットCEOや、ウォルト・ディズニーのロバート・アイガーCEOなどはもちろん、中小企業の多数の経営者たち、さらにノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン氏といったエコノミストなど130人が参加し、雇用創出のためのアイデアを議論。
また各作業部会では、代替エネルギー源の開発を通じた雇用創出の取り組みなどについても話し合われたようです。
アフガニスタンの増兵戦略やノーベル平和賞の受賞など、自身の外交活動が注目されていた大統領ですが、失業率が10%を超えるという深刻な国内雇用状勢の回復に、再び力を入れ始めたようです。
「雇用創出は民間主導で」 雇用サミットで大統領 企業支援の税制推進
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200912050034a.nwc
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全59職種の平均年収は456万円。2年連続で前年を下回る
人材サービス会社のインテリジェンスが、12月8日、「DODA 職種別平均年収ランキング2009-2010年版」を発表。
それによれば、全59職種の平均年収は456万円(2008年9月~2009年8月。25~39歳の約9万人を対象に調査)。前年と比べて5万円減少し、2年連続で前年を下回りました。
職種別にみると、昨年との比較が可能な58職種のうち、37職種で平均年収が減少。とくに、電気、電子、機械、化学といった製造業のエンジニア系職種の下落が顕著で、12職種中、9職種で前年平均を下回っています。
総合ランキングの1位は、3年連続「投資銀行業務」で880万円。2位は「運用会社(ファンドマネジャー・アナリスト・ディーラー)」(847万円)、3位は「法人営業(メガバンク・地方銀行・証券)」(716万円)と、トップ3を金融系職種が占める結果に。
今回より新たに集計職種に加わった「福祉・介護」は370万円。59職種中58位と、全体でも低い給与水準に止まっています。
転職サービスDODA
「DODA 職種別平均年収ランキング2009-2010年版」を発表
全職種平均 前年比5万円減の456万円 2年連続減少
http://www.inte.co.jp/corporate/library/wage/20091208.html
第2回 怒らせちゃいました
ある有名ジャーナリストは、「取材は相手を怒らせることから始まる。思わず本音が出るからだ」と話していました。自分の場合は、そんな厳しいジャーナリスト道を目指す力量も勇気もありませんから、もっぱら穏やかな、にこやかな取材です。が、時として、「もっと深く聞きたい」という誘惑にかられることはあります。
そして、一度だけ、やってしまいました。
媒体は、ビジネスマン向けのスクールの会報誌のトップインタビューでした。取材相手は、スクール生の関心が高かった有名なベンチャー起業家。著書には、中学・高校時代にワルだった話と、起業家として成功していくストーリーが面白く書いてありました。ところが、不良学生が起業家になった経緯が全く書かれていませんでした。他のインタビュー記事を調べても、書籍の焼き直しのような内容ばかり。この経緯を聞けば、他誌と大きく差がつくはずです。
あらかじめ提出しておいた質問表に沿って質問を始めました。
私:「そもそも、どうして起業されたのですか?」
社長:「そんなことよりも、事業を拡大したきっかけは…」。
私:「あの…。事業を始める前は、どこかに就職したのでしょうか?」
社長:「うん。とにかく、従業員の教育には、かなり苦労しました…」
何を聞いても、本に書いてある内容と同じことばかり返ってきます。
私:「それでは…。大学生の時には、どんな若者だったのですか?」
社長:「さっきから何だ!? ふ~ん。分かったぞ。オレの過去を聞き出そうとしてるんだな!もう話すことはない!」
なぜか、いきなり部屋を出ていってしまいました。
「仕方ないですね…。ということで、お引き取り下さい」。
秘書の方も、そういうと、社長の後をついて、さっさと部屋から出ていってしまいました。
担当者と私は茫然自失…。
質問表をあらかじめ出しておいたのに…。
と思っても、後の祭。取材は、そのまま没になりました。
後日、この会社はちょっとした不祥事を起こしました。ところがテレビの記者会見で社長は謝罪をするどころか逆に開き直りスキャンダルに発展。担当者から、「誰に対しても、ああいう態度をとる人だったんだね。やっぱり気にすることないよ」と改めて励ましのお電話を頂きました。
そう思って安心したいところですが、冷静に考えれば、担当した記事については、相手を怒せるリスクを冒してまで整合性を合わせる必要性はありませんでした。成功談だけでも十分に読者が学ぶところはありました。また、下調べの段階で、特定の話以外は一切しないことに気づくべきだとも思いました。要するに自分が興味あることを聞こうとしてたわけです。
今回の失格言
目的を、はき違えてはいけません