歌は世につれ、世は歌につれ。
なんてことを申しますが、ビジネスシーンでよく聞こえてくる流行語めいた言葉もまた、今の世を色濃く映し出し、同時に、世のトレンドに影響を与えていくものです。
コア・コンピタンスとか、コモディティ化とか、ビッグデータとか。
中でも、ひときわビジネスシーンに忍び込まれ、そこかしこで使われまくっている言葉が「イノベーション」でしょう。
「こちらは、そんなイノベーティブな製品になっておりまして…」
「あ~、いわゆる破壊的イノベーションでしょ?」
「お風呂にする? ごはんにする? イノベーションにする?」
といった具合に、気軽かつ乱暴に使いすぎて、本来の意味を忘れてしまいそうな方も多いのではないでしょうか?
ただ、使いたいだけ、みたいな。
医学的にはこれをマスターベーションというわけですが、
かくいう私も、その一人でした。
というわけで、たまにパラパラとイノベーションに関する本を開いてみるのですが、まあ、これがちょっとむずかしい。むずかしいというか、わかりづらい。いや、わかるんだけど、すぐ忘れてしまう。
ようするに、フラストレーションを感じていたわけです。
そこで、弊社・カデナクリエイトが日本で最もわかりやすい(であろう)イノベーションに関する本を作成してみました。
それが『図解&事例で学ぶイノベーションの教科書』(マイナビ)。
明日、3月21日に発売となります。
先述どおり、数多あるイノベーションについての本を買ったものの、最後まで読みきれなかった、実はよくわからなかったという方にも、ざっくりと「イノベーションとはなにか」をつかんでいただくことを目的の一つにしています。
まず1章でおおまかなイノベーションの歴史と概要を解説。
2章でシュンペーターやクリステンセンなど、イノベーション論の大家たちの説をわかりやすく紹介。
3章で具体的な会社や製品の事例でさらにイノベーション各論を紐解いた後、4章、5章では「イノベーションを組織、あるいは自分に活かすには」というノウハウにまで落としこみました。
すべて図解とともに見せることで難解なイノベーション理論をおおづかみでき、誰かに話したくなると同時に、「実践したくなる」解説書になることを意識しております。
また、内容の正確性を期すために、前作の『図解&事例で学ぶビジネスモデルの教科書』と同様に、専修大学経営学部や中央大学総合政策学部で企業家論を担当し、シュンペーター研究者の一人でもある池本正純教授に監修をしていただいています。
本書が、多くの方々が抱えている課題を解決する着火点となり、それが日本、あるいは世界の大きな問題を少しでも解決する一助になれば、幸いでございます。
インフォメーションは以上です。