飲食店は「カンバン娘」で選ぶ時代。

お盆休み明け1日目の今日みたいな日は、やたらと体が思いもの。そのうえ連日35度を超えている地域も多く、すでに“就業後のビール”に思いを馳せている人も多いはずです。
でもって最高の一杯を楽しみたいなら、こだわりたいのが店選び。値段やメニューや雰囲気も重視したいところですが、どうやら最近は「カンバン娘」で選ぶ人が増えている模様です。
以下、J-CASTニュースより。

最近、素人美人の活躍が目覚しい。「美人」が時刻を知らせるサイト「美人時計」や日替わり「美女」が登場する「美女暦」、地方の美少女をモデルに起用したフリーペーパー「美少女図鑑」などなどだ。なぜ今、素人美人なのか。
看板娘にスポットを当てた飲食情報サイトも登場し、人気を呼んでいる。飲食情報サイト「カンバン娘」。サイトを運営するオンライフによると、2010年5月のオープン以来、月間PVが増え続け、7月30日時点で100万PVに達した。
「特定の女性にファンがついてきた」
登場する看板娘はおよそ70人。外見の美しさだけでなく、「たくさんのファンを作り出す」「自分の働いている店を愛している」「仕事に誇りを持っている」「クレーム対応がうまい」といった条件をクリアした女性を「カンバン娘」と定義している。毎月、ファン投票で「ミス・カンバン娘」が選ばれ、特設ページで紹介している。
オンライフの広報担当者はこういう。
「飲食店のサイトはメニューや値段の紹介が多く、人にスポットが当てたものがありません。そんなこともあってこれを作りました。カンバン娘に会いに、来店するお客さんもいるようですね」

J-CASTニュースでは、こうした素人美人が人気を集める最大の理由として「不況で(企業が)タレントにお金を払えなくなったこと」と指摘しています。
なるほど。でもって、以前も書きましたが、IT 化であらゆる情報に素早く辿りつけるようになった現在、「そこに行かないと会えない!」ことに対する価値は、相対的に高まっている気がします。つまりカンバン娘みたいなリアルな存在に「会ってみたい!」というニーズが高まっているのは当然、というわけです。
いずれにしても、正直「美人過ぎる何とか」や「美人●●」なんて言葉が氾濫し過て、美人の価値が急落、軽くインフレを起こしていたところに、“自分の働いている店を愛している”「カンバン娘」と、控えめな表現が心地良いです。
そういえば、ちょっと前に流行った「“カリスマ”店員」なんてのも大げさ過ぎでしたよね。
[J-CASTニュース]「素人美人」モテモテ時代 不況でタレント使えなくなった
http://www.j-cast.com/2010/08/07072584.html?p=all
[カンバン娘]
http://k-musume.jp


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hakoda

hakoda について

1972年新潟県生まれ。『月刊BIG tomorrow』『Discover Japan』『週刊東洋経済』等で、働き方、経営、ライフスタイル等に関する記事を寄稿。著書に『図解&事例で学ぶイノベーションの教科書』『クイズ商売脳の鍛え方』(共著)、『カジュアル起業』(単著)などがある。好物は柿ピー。『New Work Times』編集長心得。