『頭のいい人のからだの鍛え方』をやってみた。結果編

頭のいい人のからだの鍛え方 筋肉で痩せる・体質改善する8メソッド編集部のメンバーが最近読んだ“シゴトに関する書籍”を自ら実践。その「はたらき心地」をレポートするという、安易なプラグマティズムにもとづいた書評コーナーなのです。
<今回のやってみた本>
『頭のいい人のからだの鍛え方』(中野ジェームズ修一/著 ポプラ社)
<今回のやってみた人>
須貝

トレーニング開始から2か月。その効果は…

「コレステロールを減らしたいっ!」
 27歳とは思えない切実な願いを胸に、『頭のいい人のからだの鍛え方』というトレーニング本を試し始めてからはや2か月。「○○だけやれば大丈夫」「2週間ですぐ痩せる」といった甘い言葉で興味をひきつつ、実際やってみてもあまり効果がない――。本書はそんな内容とは一線を画す、ほんとうに効率的で、結果のでるやり方だけを紹介する「頭の良い」トレーニング方法を紹介する本なのだ。
というわけで今回は、本書の内容を実際にやってみた結果を発表しようと思う。…のだが、その前に「こいつは2か月間ちゃんとトレーニングしていたのか?」という疑問もあると思うので、そのあたりの報告からしておこう。
自分でも意外なことにトレーニング自体はまだ続けている。スタート時の目標は、ランニングと各種筋トレを基本のメニューとして週3回やることだった。仕事が忙しいときはランニングが週1回になることもあったが、まったく走らないということはなかった。
これはやはり本書で紹介されていた、簡単なことから始めて徐々にトレーニングの負荷を上げていく「漸進性の原則」のおかげだろう。最初は家のまわりを30分歩くことから始め、いまでは家の周りを30分走っている。距離にして5キロあると最近知った。いきなり「5キロ走る」をメニューにしていたらここまで続かなかった気がするが、少しずつ体をならしていくことで無理なく習慣化できたのだと思う。これぞ頭のいい鍛え方。
同じことが筋トレにも当てはまる。こちらもほそぼそと続けていて、たとえば上腕二頭筋(いわゆる、ちからこぶの部分)のトレーニングでは3キロのダンベルからはじめて、いまでは7.5キロにまでアップした。
もっとも、体の見た目はまったくと言っていいほど変わっていない。毎日見ているから変化に気づかないだけなのかもしれないが、憧れていたブルース・リーにはびっくりするほど程遠い。たった2か月であのビッキビキの肉体になっても恐いけど…。
見た目はともかく、今回の目標は「2か月後に血液検査の結果(特に悪玉コレステロールの値)を基準値内にする」だ。ちなみに基準値は総コレステロールで140~199。前回は276でぶっちぎりの「×要受診」だった。「これはさすがにクリアしてるだろう」と思ってまた測定しにいったら、結果は「228」。まさかの基準値超えだ。前回よりも値が48下がったものの、判定としては「△要注意」。目標達成は……できなかった。ショック!
いや、待てよ。ここで総コレステロールが基準値になっていたらどうだろうか? 結果に安心しきってしまって、せっかく習慣化していたランニングも筋トレもさっさとやめていただろう。これはもっとトレーニングを続けて、ブルース・リーばりのビッキビキの腹筋を手に入れろということに違いない! 背筋も鍛えまくって背中に「鬼の顔」が浮き出るくらいに……と頭の悪そうな妄想をしつつ、もうしばらく『頭のいい人のからだの鍛え方』を続けてみようと思ったのであった。

頭のいい人のからだの鍛え方 筋肉で痩せる・体質改善する8メソッド

頭のいい人のからだの鍛え方 筋肉で痩せる・体質改善する8メソッド

  • 作者: 中野ジェームズ修一
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2010/03/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)