月別アーカイブ: 2010年4月

デニムな舞子さんも登場! 仕事するならジーンズで!?

クールビズの……なんて枕を使うまでもなくオフィスでのファッションスタイルは自由度が増す一方。ノーネクタイやノージャケットは当たり前で、これからの季節はポロシャツ姿のビジネスマンも多々現れるはずです。
もっとも「さすがにそこまでは…」と意外とハードルが高いのが、オンタイムでのジーンズ姿。
そもそも作業着からスタートしただけに、タフ&ワイルドなジーンズの作りとイメージは、とくに堅めの業界では敬遠されがちです。
そんな中、ユニークな切り口でオンスタイルでのジーンズを提案するイベントが、大阪にて開催されました。以下、京橋経済新聞より。

京橋のダイニングレストラン「ONE’S」(大阪市都島区東野田町2、TEL 06-6351-9173)で4月17日、オンタイムにジーンズを履くことを推進するイベント「ジーンズオンタイム」が開催された。
 主催はPix(大阪市鶴見区)社長の吉村大作さん。「『オンタイムにジーンズスタイルもアリ』だということを社会に提案したい。今の時代はまずエコがテーマ。ジーンズはとても丈夫で、デザインも時代に左右されにくい。ネクタイを外すエコよりも、(ジーンズ着用は)支持されやすいと考えている。ジーンズには何かがむしゃらさを感じる。スーツのように折り目を気にする必要は無い。この不況の時代にがむしゃらさは必須の要素」。
 当日は、経営者・サラリーマン・OL・モデルなど約60人が全員ジーンズ姿で参加。「舞妓(まいこ)や落語家など、ジーンズが最も浸透しにくい人たち」にあえて着てもらおうと、舞妓姿のコンパニオン、落語家の桂三金さんもゲストとして出演。舞妓が着たのはデニム生地の着物。吉村さんがジーンズメーカーに生地の提供を依頼し、上田安子服飾専門学校の生徒が製作したという。桂三金さんもデニム生地の羽織を着て落語を披露した。

デニム生地羽織った舞子さんて斬新です。着込んでアタリや色落ちが出てきたら、きっとえらいワイルド。確かに「がむしゃらさ」は感じさせてくれそうです。もちろん我々編集部は、今日もいつも通りにがむしゃらですけどね(ジーンズ着用率100%)。
[京橋経済新聞]「オンタイムにジーンズを」-京橋で着用推進イベント、舞妓らもデニム姿で
http://kyobashi.keizai.biz/headline/736/


待機児童解消の切り札? 流山市の駅前送迎保育サービス

保育所不足による「待機児童」問題が盛んに言われていますが、千葉県流山市ではこの問題が解消されつつあるそうです。その秘密は、「駅前送迎サービス」。以下・毎日新聞。

 同市は07年4月、つくばエクスプレス開業に合わせて「流山おおたかの森」「南流山」の両駅に「送迎保育ステーション」を設置。両駅と市内全17の保育所を3台のバスで往復させている。両駅周辺には新たにマンションが建ち、大量の子育て世代が入居している。
 この送迎サービスにより、最寄りの保育所が満員でも定員に余裕のある離れた地域の保育所に預けることが可能となり、親のニーズと保育所の空きのミスマッチが解消。両駅周辺に集中する待機児童は市内全域の保育所に吸収され、ゼロに近づきつつあるという。
(中略)
 利用者の多くが東京都内の企業に勤務し、平日は午後10時まで運営。ステーション自体も少人数なら子供を預かることができ、希望すれば子供に夜食も提供される。
 流山おおたかの森駅前のマンションに入居する会社員、小川桂子さん(44)は夫妻で都内勤務。2歳の次女をステーションに預けている。社内のコンピューターシステム管理を任されているため、週1回は緊急の残業があるという。「どうしても残らないといけないときは電話して夕食をお願いする。子どもの生活のリズムが保てて大変便利」と話している。

市内全域で利用できる送迎サービスは全国で唯一らしく、これを目当てに流山市に引っ越してきた母親もいるそうです。全国に広がる日は近い? 今後に要注目です。
[毎日新聞]駅前送迎保育:流山市の共働き世帯子育て支援策が大好評 待機児童解消へ /千葉
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20100423ddlk12100118000c.html


食べたお客が値段を決める! 「値決めレストラン」開催中。

新進気鋭のシェフがつくったオリジナルのメニューを食べて、値段は客が勝手に決める(※飲物料として1500円は別途徴収)――。
ユニークなイベント型レストラン『値決めレストラン』が、4月24日と25日にテーブルスタジオタキトーで開催されます(残念ながら満員御礼で今回分は予約〆切)。
今回はNYの名店「ブルーヒル」で修行を積み、その後セレブのプライベートシェフとして活躍されてきた船越雅代シェフが登場。テーマ食材を「檸檬(レモン)」にして腕を振るうそうです。
実は月一度開催されるこのイベントを主催するのは飲食店の独立・開業支援やを手がける「シェフズバンク」。料理の腕は確かでも、資金や人脈が無いために独立開業できないシェフのために、創業支援をするのが目的なのです。
値決めレストランを経たシェフは、次に1ヶ月限定の仮想店舗「値決め食堂」を擬似運営。さらに半年カラ1年ほど、極めて低いイニシャルコストで挑戦できる「チャレンジ店舗」を経営し、店舗運営のノウハウを学んだ後、スポンサーとなりうる投資家を募るというスタイルだそうです。
客にとってはシェフのステップアップを身案柄、じわじわと小さなライブハウスからメジャーデビューを目指していくような楽しさを感じられる。独立後、顧客になる可能性も高まるはずです。一方の投資家としても、その成長ぶりを見ながら、リスクなくシェフの腕を見極めて出資できる、というわけです。
まるでアイドルのオーディション番組のような画期的システム。もちろん他業種、他業界でも応用できそうです。まずは客として参加してみてはいかがでしょうか? 下記サイトにて次回開催の予約が可能です。
シェフズバンク
http://www.chefsbank.jp/index.html


労働時間が27%減った! 働き方見直しプロジェクト

不景気や組織のフラット化などで課のメンバーが減り、残業は増える一方…。そんな状況を改善しようと、各社が多様な取り組みをしています。東京新聞で、コクヨの取り組みが紹介されていました。以下・引用。

「今週中にグループ各社を回りたい」
「予定に空きがあるから手伝うよ」
 総合事務機器メーカー「コクヨ」(本社大阪市)の東京品川オフィス。人材開発部の社員4人が、1週間の予定を報告し合う。
 週に一度のこの会合は残業削減の狙いもある。業務量の多い社員がいれば、別の社員がシェアする。呼び掛け人の小林靖課長(51)は「メンバーの業務量を平準化して時短を目指す」と話す。
 仕事にメリハリをつけて効率化を図ろうと、同社は2008年6月から「働き方見直しプロジェクト」運動を始めた。部ごとに半年間行い、200人以上が取り組んだ。
 中身は、業務の可視化だ。部員は出社したら、基本的に残業をしない前提で、15分刻みの業務予定を優先順位をつけてメールで報告し、終業時にも結果を送る。これらの情報を部全体で共有。朝と夜の“ズレ”を分析、業務改善に生かすというサイクルを続け、生産性を上げる。冒頭の会議のように、運動の考え方が浸透した取り組みも出てきた。

この取り組みによって、同社のオフィス家具の営業部門は総労働時間を半年で27%も削減。今後はグループ全体に広げていくそうです。
業務の可視化はなかなか手間ですが、冒頭の「仕事を手伝い合うこと」はどの職場でもできるはず。それがニュースになってしまうのは、そういう職場が少ないからかもしれませんね…。「ちょっと手伝ってもらえる?」「何か手伝いましょうか?」。そんな一言のコミュニケーションをするだけでも、残業は、大きく減るのかもしれません。
[東京新聞]残業減へ 社内で効率化
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2010042202000071.html


第7回 イケないモノ、見られちゃいました。

前回、下調べについて触れましたが、さらに補足すると、インタビューの時、取材相手が本を書いている場合は、事前に読むだけでなく、取材中、机の上に置くようにしています。
そうすれば、取材相手に「予備知識がある」「コンテクストは共有されている」ことが伝わるので、話がスムーズに進むし、著書の内容よりも突っ込んだ話をしてもらいやすくなります。
また、「本を買った」という事実が心の距離を縮める効果も見逃せません。
これは僕に限らず、同行する編集者の大半が実行しているので、業界の常識なのでしょう。

さて、本を机の上に置くこと自体は良いと思うのですが、
余計なことをしたせいで、取材の雰囲気が気まずくなったことがありました。

某誌の投資関係の記事で、ある評論家の先生を取材したときのことです。
この取材は、下調べの時点から、イヤなムードがたちこめていました。
「必勝の買い方」について書かれた著書を読んだのですが、何が何だかさっぱり分からない。
「僕の知識不足か?」と思ったのですが、担当編集者も「分かりませんね」。
結局、内容が薄く、肝心なことが書かれていないのです。
「この取材、期待できそうにないですね…」などと話していました。

で、当日。
当然ながら、本人に対しては、疑いのまなざしなど向けられません。
機嫌を損ねたら、聞けるものも聞けなくなります。
ご本人も、「この本、初心者向けに、けっこう分かりやすく書いたんだよね~」。
「ですよね~」というスタンスで、話を伺っていました。
ところが、取材途中に、予期せぬ出来事が。
「その話は、ココを見てもらうと分かるんだよな」と言うや否や、
先生が、私が机の上に置いた著書を手に取ったのです。
「あっ!」と思ったときには、もう遅かった。

普段、僕は本を読みながら、大事なところにアンダーラインを引いたり、感想を書き込んだりするタイプなのですが、この時は、内容の薄さに腹が立ち、ついついネガティブな感想を書きまくっていたのです。
たとえば、唐突に出てきた専門用語に対し、「は!?」と書いたり、
分かりやすくまとめた(とおぼしき)部分に「うーん…」「意味わからず」と書いたり…。

言い訳すると、机の上に載せるその他のものには、取材相手を不快にしない気配りをしていました。
たとえば、質問項目を印刷した紙やノートに、相手を否定するような書き込みはしませんし、相手の名前を書くときは必ず「様」「さん」をつけます。また、ICレコーダーの電池が途中で切れないよう、なるべく早めに変えています。
しかし、詰めが甘かった。

書き込みを見た時、先生の表情はとくに変わらず、思い過ごしかな? と思えたのですが、後日、この先生と、原稿確認の段階でちょっとモメました。
仕返しとばかりに、「これでは意味不明です」「何も分かっていませんね」。
…今後は、本の書き込みにも注意しなければ。

でも、書き込まないと、内容が頭に入っていかないのも事実。
正直、解決策が思い浮かんでいません。2冊買い? うーむ…避けたいところです。

今回の失格言
そもそも そんな人に アポとるな