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21世紀型デモ?「就活くたばれデモ」

100年に一度の大不況。未来が見えない中で、3年生からスタートする現在の就活スタイルは、企業にとっても学生にとっても負担です。
こんな現状に学生達が立ち上がりました。まず、昨年11月に、札幌で「就活くたばれデモ」が実施されました。それに刺激された東京の大学生が、1月23日に都内でデモを実施したそうです。

(以下Jキャストニュースより引用)
 デモには、東京都内の大学生を中心に10数人の若者が参加した。ほとんどが男性で、女性は1人だけだった。午後2時半、銀座1丁目の公園を出発したデモ隊は、オフィスビルや店舗が建ち並ぶ外堀通りを北上。東京駅前にあるリクルート本社の前を通過して、日本橋までの約2キロを歩いた。
(中略)
きっかけは、ネット掲示板「2ちゃんねる」の大学生活板に「関東でも就活くたばれデモをやろう」と呼びかけるスレッドが立ったことだ。その後、だれでも自由にページを編集できる「WIKI(ウィキ)」や、見知らぬ人たちがネットで議論できる「Googleグループ」といったネットサービスを活用して、企画を煮詰めていった。

実際にデモに参加することで、沿道の人がもっと関心を持つように、見せ方に工夫も必要だと感じた人もいるようです。デモに参加する人だけではなく、遠く離れた人も広く受け入れ、冷静にネットで話しあい、企画をじっくりと煮詰めた上で、沿道の人たちに分かりやすく、また、関心を引くようなカタチで表現する…。実にスマート。これが21世紀型のデモなのかもしれません。かつての熱いリーダーの言葉に心が高揚して、勢いで大勢が参加したデモとは対照的です。
彼らが社会の中核に入ってきた時には、組織の動かし方、リーダーシップ、いいかえれば働き方そのものが大きく変わるかもしれませんね。
[J-CASTニュース]「就活くたばれデモ」東京でも開催 2ちゃんとグーグルが学生をつないだ
http://www.j-cast.com/2010/01/24058578.html


米国の「働きたい会社」

先日、「ビジネスマンがすすめる就職ランキング」をご紹介しましたが、米国では経済誌『FORTUNE』が恒例の「100 BEST COMPANIES TO WORK FOR(働きたい会社ベスト100)」を発表したようです。以下に、ベスト10を引用。

1 SAS(ソフトウェア)
2 Edward Jones(証券会社)
3 Wegmans Food Markets(小売大手)
4 Google(検索サービス)
5 Nugget Market(食品スーパーマーケット)
6 DreamWorks Animation SKG(映画製作会社)
7 NetApp(ITサービス)
8 Boston Consulting Group(コンサルティング)
9 Qualcom(ソフトウェア)
10 Camden Property Trust(住宅デベロッパー)

1位のSASはソフトウェア大手。トップに輝いた理由は手厚い福利厚生にあるようです。記事によると、月410$までの保育手当、健康保険は会社が90%を負担、病欠による有給休暇は無制限。さらに、無料で利用できる病院、屋内プールつきの広大なジム、図書館といった施設も充実しています。いたれりつくせりですね。
もっとも、これには戦略的な理由があります。

「経済学101:働きたい会社」より。
もちろんSASは社員に対して慈善事業をやっているわけではない。ABCは次のように報道している:
Managers say that investment pays off with extremely low employee turnover that in turn reduces training costs.
SASはこれにより極めて低い離職率を達成し、社員の研修・訓練費用を節約しているという。実際、離職率はソフトウェア業界にして僅か2%だ。

ちなみに、日本の企業はランクインしておりませんでした。全てのランキングは以下のリンクからどうぞ。
[CNNMoney.com]100 BEST COMPANIES TO WORK FOR
http://money.cnn.com/magazines/fortune/bestcompanies/2010/full_list
【参考文献】
[経済学101]働きたい会社
http://rionaoki.net/2010/01/2902


人気バイトは「新聞配達」。その理由は?

再来した就職氷河期でアルバイターが増加するなか、株式会社インテリジェンスが運営するアルバイト情報サイトの「an」が気になるデータを発表しました。
同社はユーザーの6割がアルバイターという「anレギュラー」のフリーワード検索機能から、検索頻度の高かったワードの2008年と2009年の年間ランキングを比較して発表。言うまでもなく、検索ワードには求職者たちが何を求めて仕事を探しているかがダイレクトに反映されるため、彼らのニーズや意識の変化が如実に現れた結果となりました。

 まず、2009年のベスト3では、1位「新聞」、2位には同数で「寮」と「医療事務」が入った。1位の「新聞」は2008年の8位から上昇、2位の「医療事務」は同じく11位から大きく順位を上げている。他に、2009年に前年より順位が急上昇したフリーワードとしては、「受付」(16位→10位)、「歯科助手」(38位→12位)、「経理」(28位→14位)などがある。

注目は2008年に8位だった「新聞」が1位に上昇し、2位には「寮」がランクインしていることでしょう。これを同社では「『住居ニーズ』系仕事探し」の傾向が強まったと分析しています。住居確保や家賃抑制を目的に、寮完備で募集していることが多い新聞配達の仕事に注目が集まっているようです。
新卒採用の場面でも福利厚生の充実度を重視する学生が多いようですが、不況の影響でアルバイト探しでも福利厚生を重視する傾向が強まっているのかもしれません。
[News2U.net]仕事探しは「憧れ」から「堅実」「現実」へ
2010年春採用 求職者の“今”を知る

http://www.news2u.net/releases/63461


知ったかぶりビジネス語第1位は?

「じゃあ、この方向で“フィックス”ということで…」「それは総務“マター”だよ…」
何となく響きがカッコイイ「ビジネス用語」。もっとも、その意味を知らずに使ってしまっている人は多いはず。あとで間違いに気づき、思わず赤面したなんて経験もあるのでは?
毎日コミュニケーションズの情報サイト『COBS ONLINE』が20代男性ビジネスパーソン向けに「意味がよく分からないまま使ったことがあるビジネス用語」というアンケートを実施しました。
結果は以下の通りです。

Q、意味がよく分からないまま「使ったことがある」ビジネス用語は?(複数回答)
1位 スキーム 8.4%
2位 ユビキタス 7.6%
3位 インセンティブ 6.1%
4位 アウトソーシング 5.7%
5位 バズマーケティング 5.3%
5位 リスケ 5.3%

ああ、まさに……「バズマーケティング」の意味なんて、あやふやもいいところです。
ちなみに女性編となると、以下の感じ。

1位 アウトソーシング 8.2%
1位 ユビキタス 8.2%
3位 コンプライアンス 7.3%
4位 ベンチャー企業 6.8%
5位 OJT(オージェイティー/オンザジョブトレーニング) 6.5%

意外と男女間に差が顕著なのがおもしろい。やはりどこか営業や戦略にまつわる言葉は男性に多く、人事・管理にかかわる言葉が女性に多いような気がします。
男女別の調査は、そんな裏読みが容易なのも楽しいところ。いわばスキームがOJTってことです。……すいません。よく分からないまま使ってしまいました。
[COBS ONLINE]
【男性編】よく分からないけど使っているビジネス用語ランキング

http://cobs.jp/enquete/realranking/2010/01/21_1.html


「就職氷河期世代の働き方」開催

不況の影響で、20~30代のビジネスパーソンの間では、「安定した仕事につきたい」「大企業に勤めたい」という志向がますます強まっているようです。しかし一方では、一般企業を辞めNPOで働く道を選ぶ人々も増加中。その魅力とは?
そんな「NPO」という働き方を考えるフォーラム「就職氷河期世代の“多様な働き方”」が、2月7日(日)10:00~12:00、飯田橋セントラルプラザで開催されます(主催:東京ボランティア・市民活動センター)。
出演者は、「NPO法人きらり水源村」事務局長の小林和彦さん、NPO法人パブリックリソースセンタープログラムオフィサーの田島明日丘さん、NPO法人NPOコミュニケーション推進機構(a-con)理事長の加雅屋拓さん。30代の3人が、NPOという仕事の魅力ややりがいを語ります。
申し込み、問い合わせなど、詳しくは下記URLにアクセスを。
[ボラ市民ウェブ]市民社会をつくるボランタリーフォーラTOKYO2010就職氷河期世代の“多様な働き方”
http://www.tvac.or.jp/di/17567.html