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sugai について

1982年山形県南陽市生まれ。『BIGtomorrow』『PCfan』『週刊 東洋経済』などに記事を寄稿。所属する株式会社カデナクリエイトではIT担当として、TwitterのレクチャーからWordPressでのブログ構築まで手広くこなす。

編集協力した書籍『これでiPhoneアプリが1000万本売れた』発売中です。

編集協力いたしました書籍『これでiPhoneアプリが1000万本売れた-稼ぐ仕組みづくり-』(南雲玲生 著)が5月21日にPHP研究所様より発売されました。

著者の南雲玲生さんは株式会社ユードーの代表で、これまでに『Piano Man』『Livelink3G』『MatrixMusicPad』『8bitone』などの有名アプリを世に送り出してきたヒットメーカーです。

本書には、南雲さんがこれまで培ってきたiPhoneアプリ制作のノウハウがギッシリと詰まっています。特に2章のアプリのアイデア発想法はクリエイターとしても活躍する南雲さん独自の哲学が色濃く見える部分で「ブレストはしない」「マーケティングの発想を捨てる」など、刺激的な内容になっております。

個人的には、iPhoneアプリだけでなくウェブサービスの発想、マネタイズにも通じるものがあるのではないかと思っています。

iPhoneアプリづくりに興味があるという方には導入の一冊として、また、すでにiPhoneアプリをリリースしたことがあるけどなかなかビジネスにならないという方にはマネタイズ対策の一冊として役立つ内容になっております。書店で見かけた際にはぜひお手に取ってご一読ください。


アプリ『クイズ 商売脳の鍛え方』Android版をリリースしました。

本日、5月18日よりGoogleのアンドロイドマーケットにて弊社執筆アプリ『クイズ 商売脳の鍛え方』が発売されました。先日リリースされたiPhoneアプリ『クイズ 商売脳の鍛え方』のAndroid版です。実はすでにauのアンドロイドマーケットではリリースされていたのですが、このたびGoogleのアンドロイドマーケットからも購入ができるようになったのです。

アプリをリリースしてくださったPHP研究所さま、本当にありがとうございます。非常にうれしいのですが、弊社スタッフにはAndroidユーザーが一人もいないため、完成したアプリを試せないという衝撃の事実。誰かAndroidに乗り換えてくれないでしょうか。

クイズ 商売脳の鍛え方 – Android マーケット
https://market.android.com/details?id=jp.co.php.android.shoubai

iPhone版『商売脳の鍛え方』も絶賛発売中です。
iPhone、iPod touch、iPad 対応 クイズ 商売脳の鍛え方
http://itunes.apple.com/jp/app/id413236497?mt=8


テープ起こしのスピードを3倍速くする5つの方法

ライターとしてかれこれ4年ほど仕事をしていますが、最も大変な作業のひとつが「テープ起こし(文字おこし)」です。

これは何かといいますと、ICレコーダーで録音した取材の音声データを聞きながら、ワードなどに打ち込んで文字データに起こしていくという、なかなか地味な作業です。で、起こしたものをもとに原稿を書くのですが、この作業をいかに速くするかが仕事全体のスピードアップにつがなるんですね。

極端な話、タイピングのスピードを上げればいいんです。が、もう少し違ったところからテープ起こしを速くできるのでは? と思いまして。そもそも、日本にどれだけ「テープ起こしのスピードが上がらなく困ってるんだよ……」という悩みを抱えている方がいるかはわからないのですが、いままで自分がやってきたことを振り返りつつ、誰でもすぐにできるちょっとしたテクニックとしてまとめてみました。

大前提として、
・タッチタイピングができる。
・ICレコーダーを使っている。
・Windowsユーザー。
という方を読者に想定しています。


1 ショートカットを使う

なるべくキーボードから手を離さないことが入力スピードアップのコツです。なので、テープ起こし中はなるべくマウスを使わないようにします。基本は、まず『ショートカットを使う』ことですね。といっても難しいことは何もしていなくて、使うショートカットは以下の2つだけです。

・Ctrl + s(保存)
・Ctrl + z(元に戻す)

もしかすると「元に戻す」は使わないかもしれません。ただ、不測の事態にそなえて「保存」だけはこまめにやっておいたほうが良いでしょう。


2 SONYの『DigitalVoiceEditor(デジタルボイスエディター)』を使う

どの再生プレイヤーを使うかは非常に重要な問題です。私はずっとSONY製のICレコーダーなので、専用の再生プレイヤー『DigitalVoiceEditor』を使っているんですが、これがなかなか便利です。テープ起こしは、音声を追いながら入力作業をしていって、入力が音声に追いつけなくなったらプレイヤーで「巻き戻し」してまた入力作業へと戻る。基本、これの繰り返しです。

ふつうならマウスで「巻き戻し」ボタンをクリックするんですが、できればここでもマウスを使いたくないですよね。そこでものすごく使えるのが、「書き起こしキー」という機能です。これを使うと、キーボード上でかんたんにプレイヤーをコントロールできるようになります。

具体的には、DigitalVoiceEditorを起動して、メニューバーの「ツール」>「オプション」をクリック。

左上の「書き起こしきキー」タブを選択します。そして、「書き起こしキーを使用する。」チェックボックスをオン。

あとは各機能に好きなようにショートカットキーを割り当てて「OK」を押すだけ。これで、入力をしながらショートカットでプレイヤーのコントロールもできるようになっているはずです。ほんとこれは便利です。私はデフォルトの設定のまま、「Ctrl + ←」を巻き戻しにしてます。

と、まあ、いかにも「使いこなしてます!」風に語っていますが、実はこの記事を書こうと思って初めてこの機能の存在を知りましたからね。4年も使ってたのに……。

ここではDigitalVoiceEditorをオススメしてますが、要は同じ機能が使えるプレイヤーならなんでもOKです。他には『Okoshiyasu2』でも「ホットキー」という機能で同じようなことができるみたいですね。どちらも無料でダウンロードできますし、mp3のような汎用的なファイル形式に対応しているので試してみてください。

・DigitalVoiceEditorのダウンロード
http://www.sony.jp/support/ic-recorder/download/index.html

・Okoshiyasu2のダウンロード
http://okoshiyasu2.softonic.jp/


3 Google日本語入力を使う

変換ソフトもスピードアップには欠かせない要素のひとつです。やっぱり誤変換が多いと速度が落ちますからね。私は日本語変換ソフトを『Google日本語入力』にしています。何が良いかというと、まず固有名詞に強い。人名や製品名などは一発で変換できます。
たとえば……。

こんな人名も、

一発です。
マンガのキャラ名が出るくらいなので、現実世界の著名人の名前はほぼ出ますよ。

また、予測変換機能も強力です。知らなかったり、聞き取れなかったりした言葉もなんとなく聞こえたままに打ち込んでいくと「あ、これだ」という単語を出してくれるのでかなり助かります。以前、医薬品業界の取材テープを起こしていたときに、耳慣れない薬品名が出てきたときも、正確な薬品名を出してくれました。無料で使えますので、使っていないという方はぜひ。

・Google日本語入力のダウンロード
http://www.google.com/intl/ja/ime/


4 置換を使う

後からまとめてある単語を別の単語を置き換えてくれる「置換」機能は、上手に使えば入力の手間が大幅に省けます。私は頻出する人名や毎回入力するのが大変な製品名などは「@」や「¥」に置き換えて入力していきます。そして、全部起こし終わった後に置換機能を使って本来の単語にまとめて変換するというわけです。

たとえば会話中に「クラウドコンピューティング」という言葉が何度も出るとしましょう。ちょっと長い単語なので打つのが面倒です。そこで「この単語は全部@で入力してしまえ!」と自分で決めるんです。忘れないようにテキストの冒頭に「@=クラウドコンピューティング」などとメモしておくことをおすすめします。で、「……これからの@はセキュリティが……」といった感じで入力していき、最後に@の部分を「クラウドコンピューティング」に置換すれば、大幅に時間を短縮できますよね。

『Word』の場合は、メニューバーの「編集」>「置換」。置き換えたい単語を指定して、置換後の単語を入力し、「すべて置換」で一発変換できます。もっとも、Google日本語入力の予測変換が強力なので、ムリに多用しなくても大丈夫になってきました。うまいこと使い分けてください。


5 『メモ帳』を使う

私が仕事で使っているパソコンはそんなにスペックが高くないので、テキストの入力はWindowsに付属の『メモ帳(notepad)』で行っています。恐らく動作が最も軽いソフトのひとつですし、『Word』で起こしているとたまに入力がもたつく時があるので、『メモ帳』を愛用しています。「スペック的に全く問題ないぜ!」という方は好きなワープロソフト、エディタをお使いください。


そもそもテープ起こしのやり方についてあまり熱心に調べたことがなかったので、これ以外にもきっともっと良い方法があるんじゃないかと思います。「こんな良い方法があるよ!」というテクニックを知っている方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください。

こんな感じで「路地裏の仕事術」では、メジャーなライフハック系ブログでは絶対に取り上げないようなマイナーでニッチな仕事術を紹介していきますので、今後ともよろしくおねがいします!


『超・オフィス整理術 仕事ができる人はなぜデスクがきれいなのか』をやってみた。

超・オフィス整理術 仕事ができる人はなぜデスクがきれいなのか編集部のメンバーが最近読んだ“シゴトに関する書籍”を自ら実践。その「はたらき心地」をレポートするという、安易なプラグマティズムにもとづいた書評コーナーなのです。
<今回のやってみた本>
『超・オフィス整理術 仕事ができる人はなぜデスクがきれいなのか』(小松 易/著 マガジンハウス)
<今回のやってみた人>
須貝

今回はデスクの片付けに挑戦。

「けっこう机、きたないよね」
と、先日会社の先輩に言われた。私自身、密かに気にしていたことだったので、「思い切ってデスクを片付けよう!」と決心。某誌の書評の仕事で出会った本を実践してみることにした。タイトルは『仕事ができる人はなぜデスクがきれいなのか』。日本初の片付け士・小松易さんによるデスクの片付けのノウハウが詰まった一冊だ。著者によれば「机がキレイな人は頭の中もきれいに整理されていて、仕事もできる」ということらしい。確かに自分の周りを見渡してみると、そんな気がする。
で、私の机はこんなかんじだ。
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かなりきたない。そしてなぜか小銭が散らかっている。こんな状態をいったいどうすればよいのか。本書によればそもそも片付けは「整理」と「整頓」の2つから成り立っているという。そして、整理は「物を減らすこと」、整頓とは「物を使いやすい場所に置くこと」。つまり片付けとは、物を減らして使いやすく配置することなのだ。
著者によればデスクの片付けの理想は「机の上にパソコンと電話のみ」。軽くやりすぎ感が漂うが、黙って実践しよう。本書は片付けの手順が非常に具体的に記してあるので、書かれた通りに実践すれば整理整頓ができるようになっている。
はじめは引き出しの整理から。
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あらためて冷静に見ると相当きたない。
これをどうするかというと、中身を「全部外に出す」!
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外に出す作業、完了。
中身を全部外に出す理由は2つあって、「すべてのものが見渡せるので効率が上がる」のと「減らす覚悟ができる」のだそうだ。確かに早く減らしてしまいたい。
次に「要」「不要」に分けて、不要としたものを減らす。
普段使っていない余分なボールペン、「不要」。
全く使っていない液体のり、「不要」。
数カ月前に終わった秋葉原ホビーまつりの抽選券、「不要」。
こんな地道な作業を続けた結果……。
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ほぼすべての物が「不要」だったという衝撃的事実が判明した。
よく使うペン2~3本や電卓といった限られたアイテムだけが残った。
同じ要領でデスクまわりをすべて整理整頓!
デスクの棚に眠っていた1年以上前の書類や雑誌のバックナンバーといった不要な物を大幅に削減。さらにパソコンの本体はデスクの下へ移動。よく使う書類もすべて右下の引き出しの中に収納した。
そして最終的に……。
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目標としていた「机の上にパソコンと電話のみ」が実現した。一瞬、「今日で退職する人のデスク」に見えなくもないが、非常にスッキリしていて良いと思う。ついでに自宅であまっていたパソコンのモニターを持ってきてデュアルモニターにしてみた。
さて、この状態になってからすでに1か月ほど経った。とにかくデスクが広いので、毎日非常に気持よく仕事ができている。原稿を書くときに、机に資料をたくさん広げて作業をしてもまったく邪魔にならない。
それと、何と言ってもモニターが2台になったことが大きい。PCでの作業効率が飛躍的に上がった。例えば右のサブモニターでブラウザを開きながらメインモニターで文章を打つ、メールソフトをサブモニターに映したままメインモニターで他の作業をする、なんてことができてとても快適だ。
……と、いつのまにかデュアルモニター環境を勧めてばかりいたが、それもこれも机の上をキレイに片付けたからこそできた話。ぜひ、デスクの片付けにチャレンジして成功した暁にはモニターを2台にしてほしい。きっと、今より「仕事ができる人」になるはずだ。

超・オフィス整理術 仕事ができる人はなぜデスクがきれいなのか

超・オフィス整理術 仕事ができる人はなぜデスクがきれいなのか

  • 作者: 小松 易
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2010/06/24
  • メディア: 単行本