年功序列を望む新入社員が過去最高

(財)日本生産性本部は、『 第19回 2009年度 新入社員 半年間の意識変化調査』を発表しました。
今回の調査で、もっとも特徴的だったのは、成果主義的な制度よりも年功序列的な制度を望む人が増加したことでしょう。
たとえば、「年齢・経験を重視して給与が上がるシステム」(1995年から調査)を希望すると答えた人は約48%、「年齢や経験によって、平均的に昇格していく職場」(1991年から調査)を希望すると答えた人が約40%に達し、過去最高値を更新しました。
ちなみに、それぞれの希望者が、もっとも少なかったのは、「年齢・経験を重視して給与が上がるシステム」については1995年の約23%、「年齢や経験によって、平均的に昇格していく職場」については1998年の約18%でした。
また、給与水準については、約47%が、「人より多くの賃金を得なくとも食べていけるだけの収入があれば十分」と答えたそうです。こちらについても、2年前に比べて12%増加しています。仕事をする上でもっとも大切なのは誰かという質問に対しては、3割の人が取引先や株主などを抑えて「上司・同僚」をトップにあげ、8割の人が、有益な情報は上司や同僚に積極的に教えると回答しています。これらの数字も過去最高です。
社内の関係はライバルではなく仲間…。成果主義の厳しさを子どもの頃から見てきた世代にとっては、日本的経営が暖かく魅力的にうつるのでしょう。それは、まもなく大きな揺り戻しがやってくる前兆かもしれません。
第19回 2009年度 新入社員 半年間の意識変化調査
http://activity.jpc-net.jp/detail/mdd/activity000951.html


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sugai

sugai について

1982年山形県南陽市生まれ。『BIGtomorrow』『PCfan』『週刊 東洋経済』などに記事を寄稿。所属する株式会社カデナクリエイトではIT担当として、TwitterのレクチャーからWordPressでのブログ構築まで手広くこなす。