福岡で食べたもつ鍋のおいしさに、自分独自のこだわりを加えたモツ鍋をつくりたい。名古屋の中古車ディーラー・ディ・エフ・エス社長の山中誠さんは、20年前に、こんな風に思ったそうです。
ここまでは、よくある話ですが、大きく違ったのは執念。山中さんのこだわりのひとつは甘みでした。博多では砂糖によって甘味を出しますが、山中さんは素材によって甘味を出そうとしたそうです。そのために、あらゆるダシを試し、最終的にたどりついたのが北海のホタテ。理想の味が出るまでに、なんと15年もかかったそうです。それまでに、一体、何回、モツ鍋を作ったのでしょうか?
ここまでこだわったのですから、当然、味は上々。友人の薦めでネットで販売すると、たちまち月に100~200セットも売れる大ヒット商品に!昨年の冬は月に1万セットも売れたそうです。すでにFC展開の準備もすすんでいます。
ところで、鍋料理のひとつの開発に15年も費やすことなど、プロの料理人には許されないことです。趣味だから、採算度外視で何年でも費やせるわけです。こうしたことは料理に限ったことではありません。この記事を読んで、改めて、趣味人の「強さ」が分かりました。
[中日新聞]趣味のもつ鍋、人気“沸騰” 名古屋の中古車ディーラー「ディ・エフ・エス」 http://www.chunichi.co.jp/article/economics/vseed/CK2010072102000141.html