子供に住み良く、母親は住みにくい国

イギリス発祥の国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」は、今年度の「母親になるのにベストな国ランキング」を発表しました。
以下毎日新聞より引用

1位はノルウェーで、日本は06年の12位以来、順位を落としていたが、09年の34位から32位に順位を上げた。
 世界160カ国を対象に、妊産婦死亡のリスクや5歳未満児の死亡率、産休・育休の取りやすさ、国政レベルでの女性の政治参加などを指標化し、比較した。ワースト10の国のうち8カ国はサハラ砂漠以南のアフリカ諸国。最下位はアフガニスタンだった。

ランキングは、「女性指標」と「子ども指標」を総合した順位です。
「女性指標」は、主に、産婦死亡のリスク、現代的避妊手法の使用、訓練を受けた医療従事者の立会の出産、 女性の平均余命、 女性の正規教育期間、 男女間の給与所得の比率、産休・育休制度、女性の国政レベルでの政治への参加の8項目で、日本は38位でした。女性議員の割合の低さなどが、女性指標の順位を大きく下げる結果になったようです。
「子供指標」は、主に、5歳未満の子どもの死亡率、5歳未満の子どもの栄養不良児率、就学前教育就学率、初等教育就学率、 初等教育就学の男女比、中等教育就学率、 安全な水の利用率の8項目によって比較されているそうです。ちなみに日本は世界6位でした。
一言で言えば、日本は、母親の生き甲斐はないけれど、子供にとっては幸せな国というところでしょうか? それにしても、子供指標が6位にもかかわらず、全体指標のランキングは6つしか上がらないとは…
【毎日新聞】母親になるのにベストな国ランキング:日本32位
http://mainichi.jp/life/edu/news/20100509ddm041040073000c.html
【セーブ・ザ・チルドレン】母の日レポート:母親になるのにベストな国ランキング http://www.savechildren.or.jp/news/press/_20100506.html


カテゴリー: ニュース | 投稿日: | 投稿者:
takeuchi

takeuchi について

東京生まれ。西武百貨店勤務を経て株式会社カデナクリエイト設立。雑誌、社内報、単行本、webなど媒体問わず執筆。興味の中心は人事制度や社内教育だったが、最近は、インターンシップ、塾、学校など『教育』全般に広がっている。苦手は整理整頓。