いまさらですが「そうだ 京都、行こう。」って、なんやかんやいってすばらしいコピーだと思うのです。
コピーのみならず、ポスター、CM、そのBGM、すべてがピタリと、心にハマる。
そんな塩梅の良さがあります。
京都といえば、枻出版社の『Discover Japan』2013年10月号にて、一部、原稿を書かせていただきました。
「東京から京都へ。ジェントルマンの魂を探す旅。」と題した、
京都特集であるディスカバージャパンと、オンワード樫山の紳士服ブランド「五大陸」とのコラボ企画であります。
中身は五大陸デザイナーである大圃氏とともに、東京から京都へ向かう旅。
京都から世界へ、日本のよきものを発信する若き担い手である、
開化堂の八木さん(手作りのブリキの茶筒がスーッと閉まる手触りが忘れられません)、
細尾の細尾さん(某仏のメゾンブランドの店舗用ファブリックなどを手がける西陣織の“攻めている“老舗です)
などのお話を伺いつつ、
この秋、リ・ブランディングを果たす『五大陸』の新しくて、旧い、手間暇かけた服づくりを紐解いています。
ここからは取材をした感想です。
五大陸という”直球ど真ん中”を狙った紳士服、その作り手たち、
また、京都で伝統的なものを今様に伝える人たちの現場を見させてもらうことで、
「日本」がなぜ優れているか、「ものづくり」がなぜファストになり、そのせいで何をスポイルさせたのか、「仕事」というのは何なのか、などを、いちいち意識させられ、何度も何度も深くうなづかされるばかりでした。
いやあ。
日本のよさって、やっぱりいいものを取り入れて併せられる「柔軟性」や「編集力」なのだな、とつくづく感じました。
最近はこんな日本らしさを、「あいまいだ」とか「ガラパゴスな」なんて、悪く言われがちな局面もありましたが、やはり強みですよ。
本物を見極めて、またそれをマッシュアップして、「いい塩梅が出せる」、
「ピタリとハマらせられる」ということです。
とか言いながら、ぐだぐだっと曖昧なエントリーになってしまいましたが、
普通に京都特集としてもすばらしいので、ご縁があれば、ご購入ください。