よく、自らつくったモノを指して「子供のよう」という方がいらっしゃいます。
心身から振り絞り、時間をかけて産みだした仕事であれば、我が子のように思い入れが強くなるのは当然のこと。
また「大事に使って欲しい」という願いも込められて、の言葉だと思います。
もっとも、子供というのは「育てる」ことにもまた楽しみや面白みがあるもの。
日々を一緒に過ごし、その成長を見守ることが、また強い愛着につながっていきますよね。
そんなずっと育てていききたくなるものを生み出し続けているブランド「ポーター・クラシック」を取材、原稿を書かせていただきました。
別冊Discover Japan『目利きが選ぶメイド・イン・ニッポン』の中にある「Japanese Brand Poter Classicのものづくり」という記事でございます。
かのTANKERシリーズを創りあげた伝説の鞄デザイナー・吉田克幸さんと、息子の玲雄さんが5年前に独立して立ち上げた『ポーター・クラシック』。
2人が「本当に創りたいもの」を「最後のライフワーク」として取り組むブランドです。
その裏側と表側を、たっぷり13ページに渡って紹介しています。
私は、克さんと玲雄さんへのインタビュー。
および浅草にある工房でのお針子さんたちへの取材を担当しました。
いやあ――。
皆さんの、ものづくりに対する愛情と含蓄に溢れた言葉は、まさに愛娘、愛息子について語られているようで、頬が緩みっぱなし。
「ボストンの蚤の市で見かけた剣道着を見て、なんてカッコイイんだ! と思った。それがはじまりです」
とか、
「このストールなんて日本では皆無だったオーガニックコットンを茨城で種植えするとこからやっちゃいました」
とか、たぎるじゃないですか。
こんな人たちにこそ、洋服や鞄を作って欲しい。
ある意味、理想のものづくりの姿が垣間見れると思いますので、書店・コンビニなどご覧いただけると幸いです。
なにとぞ。
ぜひとも。
あ、押しがしつこいのは、記事が、僕にとっての子供みたいなものだからです。
すいません。