月別アーカイブ: 2010年3月

介護と学童保育が融合したユニーク施設

今や、子どもがいても女性が働くのは当たり前。それにともなって、学童保育も、単に預かればいいという時代は終わりつつあるようです。個性的なコンセプトを打ち出す施設が登場してきました。以下、産経ニュースより引用。

「ライフキット」は、デイサービスセンターと学童保育の複合施設。鋤田さんはケアワーカーなど福祉の世界で働きながら長男を育てた。学童も利用したが、終了時間が早いことやおやつの内容などニーズに合わないと感じることが多かった。仕事を通じて世代間交流の重要性を痛感していたこともあり、昨年4月、複合施設を立ち上げた。
オープン当初は、認知症のお年寄りが同じ内容を繰り返し話したり間違えたりすると、子供たちは「違うよ」と反論。しかし、鋤田さんたちスタッフが症状を説明することで少しずつかかわり方を学び、今ではお年寄りと一緒に安心して放課後を過ごす。お年寄りの方も、アルコール依存症だった人が「子供の前で酒のにおいはさせられない」と飲酒をやめたり、幼稚園教諭だった女性が子供を前に使命感に燃えたりと、変化も表れた。
(中略)
一方、進学塾「浜学園」と組んで、学童保育の時間内に勉強しようという事業を始めたのは、保育サロンの運営などを手がける「チャイルドハート」(神戸市)。保育サロンで放課後を過ごす小学生を対象に、浜学園グループの「はま道場」監修の漢字や計算などの基礎講座を実施。浜学園で講習を受けた保育士が指導にあたる。
導入のきっかけは、「私の子育てが原点」とチャイルドハート代表取締役、木田聖子さん。自身の子供たちは学童保育で楽しく過ごし、社会性も磨かれたが、「親としてはもっと勉強させたかった」と振り返る

学童保育の受け入れ児童は、現在81万人ですが、平成26年には111万人まで増やすそうです。ユニークな学童保育制度は続々と誕生するでしょう。将来は、魅力的な学童保育施設の有無が、住宅地の人気を左右するといった時代がやってくるかもしれませんね。
[MSN産経ニュース]【こども】「学童保育」の新しい形 デイケアと統合/進学塾と連携
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100317/edc1003170744000-n1.htm


twitterで内定ゲット!? な新サービス

以前、twitter(ツイッター)上で新卒採用の募集をかけた「ECナビ」のニュースをご紹介しましたが、そんな動きをより活発化させるサービスが誕生しました。
「リクルッター」は、twitter上で採用側企業と、就活中の学生を支援するのが主な目的。まず、リクルッターに登録して採用担当者であれば会社名・業種・採用規模・方針といった情報を登録。学生であれば卒業予定年度・文系理系・志望職種・自己PRなどを登録します。次に、ツイッター上でハッシュタグ「#recruitter」をつけて発言すると、リクルッターのサイト上で発言の下に、登録した情報が表示されるという仕組みのようです。

(以下、「Venture Now」より引用)
 「Twitterを活用し、著名な社長が直接発掘するといったことが起きているが、こういう場(リクルッター)を作ることで、そういったきっかけ作りをもうちょっと活性化できるのではないか」(ユニークビジョン 代表 白土`氏)。同社では、ソーシャルメディアの可能性を追求する中で、リクルッターを着想。2月25日頃より開発を進めてきた。
 リクルッター上では、#recruitterの付いたツイートを全て閲覧できる「全体」や、登録学生のツイートを一覧できる「学生の発言」、登録企業の発言を一覧できる「企業の発言」のほか、同社で収集した新卒採用・就活に関する情報のツイートを一覧できる「ニュース」を用意。登録企業のアイコンをクリックすると、採用情報の詳細も確認できる。
 今後は、各種情報の検索機能のほか、就職活動のフォーラム機能など「状況を見ながら、要望や必要性に応じて様々な機能を搭載、拡充していく」(白土`氏)方針。当面は、#recruitterの活用を通じた、サイトの活性化につとめ、夏頃を目途に登録企業100-200社、登録学生1,000-2,000人規模の“場”の生成を目指している。

リリースから間もないサービスなので、どのようなことができるのか未知数な部分が多いですが、普通の採用活動、就職活動に飽きてしまった企業の方、学生の方は一度試してみるのが良いのではないでしょうか。特に学生側は登録がまだ少ないようなので、いま登録して発言すればけっこう目立ちそうですよ。
[Venture Now]ユニークビジョン、Twitterを利用した新卒採用・就活支援「リクルッター」
http://www.venturenow.jp/news/2010/03/16/2341_008123.html
リクルッター
http://recruitter.jp/


アメリカの“一番良い仕事”はSE

「良い仕事」といっても、仕事の価値観が多用な現代では、一概にどれが良い仕事なのかはなかなか決めることができないもの。ですが、どの仕事に将来性があって給料もよい仕事なのかといった現実的なものさしが気になるのも事実です。アメリカの調査会社Focus.comによれば「良い仕事」の1位は、意外にもシステムエンジニアでした。以下、CNETジャパンの記事より。

この調査は7000以上の仕事を対象としており、米労働統計局が発表した今後10年間で10%成長する可能性とともに、平均賃金6万5000以上の有無、景気後退期における耐性、3万5000の労働者を対象とした調査、そして、業界の専門家による意見などを基に仕事を絞り込んでいった結果とFocus.comでは述べている。

なお、2位はPA(医師の監督のもと、医療行為を行う仕事)、3位は大学教授、ナース・プラクティショナー、4位はITプロジェクトマネージャー、5位は公認会計士。IT、医療系の仕事が多く、意外に金融系の仕事は少ないような気がします(50位までのデータはこちらをどうぞ)。
いま、日本で同じ調査を実施したら「地方公務員」あたりが1位に来そうな予感がしますが、実際のところどうなのでしょうか。
[CNETJapan]米国で一番良い仕事は「システムエンジニア」–Focus.com調査
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20410375,00.htm
[Focus.com]The Best Jobs In America
http://www.focus.com/images/view/7362/


出張族必見! スーツケースは「乗る」時代。

「コロコロ」「ゴロゴロ」とキャリーバッグにブリーフケースをオンしながら、空港や駅を闊歩する――。もはや世界中で見られるビジネスマンの日常風景です。
しかし、「もっと合理的にスピーディに、負担なく移動できないのか?」と、出張&荷物の多い方は、日々なやまれていたはず。
朗報です。
そんな悩みを解決してくれる、画期的な商品が登場しました。まずはリンク先をご覧あれ。
http://wiredvision.jp/news/201003/2010031519.html
いかがでしょうか?
日本でも一世を風靡した「キックボード」と世界的にブランド力の高いスーツケースメーカー「サムソナイト」の奇跡のコラボレーション。
リンク先の筆者は「女性目線を考えるとナシ」といった見解ですが、いやいや、アリでしょう。
何せ駅や空港内をスマートに移動できるのみならず、「少年らしさ」をさりげなく演出できるわけですから。これはモテアイテムに違いありません。出張の無い日は子供の遊び道具に転用できるのも、また魅力です。
Micro Mobility社のサイト
http://www.micro-mobility.com/


北斗の拳に導かれ? 法律家が学校建設

働き方のスタイルやその動機づけは人によって違うもの。意外な人物に導かれて、こんな挑戦をスタートさせた司法書士事務所が現れました。以下、プレスリリースより。

「本当にやさしい無料相談」をコンセプトに法律業務を展開する司法書士法人新宿事務所(本社:東京都新宿区、代表:阿部 亮 34歳)は、この度、カンボジアに学校を建設いたします。
当事務所代表 阿部 亮は、小学校5年生の時、漫画「北斗の拳」の登場人物である南斗白鷺拳(はくろけん)の伝承者シュウの「今より輝こうとする子供たちの光を奪い去ることは許さん!」という言葉に感銘を受けました。
そして、同じ地球上に生れ、学校がないという理由だけで学ぶことができない子供たちがいるという状況は、まさに、今より輝こうとする子供たちの光を奪い去ることと同じではないかと考えました。そこで、自分に少しでもできることがあればと思い、この度、学校建設を決意しました。
(中略)
営利行為である法律業務から得られた収益を、国内外に還元することで、はじめて他の民間企業と同等のCSR義務を果たしていると言えるのではないでしょうか。
こういった背景により、私たち司法書士法人新宿事務所が一人でも多くの子供たちの笑顔を守るべく、NPO学校をつくる会と連携を取りながら、入念な調査を行い、今後30年は使用できる頑丈な小学校校舎を、需要があると見込まれる村に建設する運びとなりました。

建設予定地はカンボジアのプレイベン県プレイクラー地域。校舎1棟5教室に加えて黒板、机、椅子といった備品も支援する予定だそうです。北斗の拳にインスパイアされたところも含めて、すばらしいの一言です。
カンボジアに学校を建てようプロジェクト
http://www.e-shihoushoshi.com/cambodia/