月別アーカイブ: 2010年3月

高速道路が、働く女性を救う!

認可施設ができない夜間保育などを実施し、働く女性の子育てを支える「認可外保育施設」。貴重な存在ですが、認可施設と比べて公的支援が少なく、多くの施設が厳しい運営を強いられているといいます。
そんな認可外施設のバックアップに立ち上がったのが、西日本高速道路グループ。今年度から認可外施設に資金援助を始めるそうです。以下SankeiBiz。

今年度中に西日本の31施設に総額2000万円を寄付し、遊具や備品などの購入費に活用してもらう。企業が社内に保育施設を設置するケースはあるが、社会貢献で認可外保育施設を支援するのは全国で初めて。
(中略)
 西日本高速道路の石田孝会長CEO(最高経営責任者)は「子供の声が響く地域社会が地域活性化の源。小さな種だが、他の企業などにも活動を広げることで働く女性の支援の“道”を開きたい」と話している。

社会貢献意識の高まりを考えれば、認可外保育施設を援助する企業は他にも出てきそう。働きながら子育てできる環境を向上させる起爆剤になるかもしれません。
[SankeiBiz]西日本高速、認可外保育所支援に2000万円 働く女性の子育てを応援
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100321/bsc1003210200000-n1.htm


こだわりや工夫が評価される時代の新聞づくりは?

商品やサービスには、どんなこだわりや工夫が隠れているのか? 最近は、プロセスに興味を持つ人が増えています。それにともなって、プロセスを公開する企業、芸術家、職人などが増えています。新聞も、その一つに加わったようです。以下AFP BB Newsより引用。

米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は22日、編集会議の様子など新聞制作のプロセスを毎日公開する動画サービスを開始すると発表した。(中略)
同紙によると、1面記事の決定会議や記者と編集者の記事に関する議論の様子など新聞社内の様子を伝えていくという

ネットに情報が溢れる時代。新聞社が記事一つをつくるためにどれだけこだわっているのか、そのプロセスを明らかにすることが、他の情報と差別化を図る一番の方法かもしれませんね。
[AFP BB NEWS]米NYタイムズ、編集会議など新聞制作プロセスを動画で公開
http://www.afpbb.com/article/economy/2712151/5527343


大阪で、働き方のトークサロン

大阪で、こんなイベントが行われているのを見つけました。
「働き方について考えるトークサロン」
http://kanotetsuya.blogspot.com/search/label/salon
主宰者は、フリーのライター・編集者である狩野哲也さん。
「仕事の話を聞こう、ということよりも働き方に注目するようなサロンにすることで
誰もが自分の働き方に対して考え直すきっかけになればいい」と2008年3月にスタート。これまで、社会起業家やコンサルタント、編集者など多様なゲストを招き、セミナーを行っているそうです。
次回は4/24、「情熱の学校」を主宰するエサキヨシノリさんを招いて、開催される予定。
http://nakazakicho-u.blogspot.com/2010/03/100424vol11.html
ご興味があれば、チェックしてみては?


第4回 取材中、眠っちゃいました。

取材日当日、インタビュアーが絶対にしてはならないものの一つに「遅刻」があります。
いうまでもなく、それはインタビュアーというより、社会人として最低限のマナー。
「話を聞かせろ」「時間くれ」と自ら図々しいことを頼んでおいて、約束の時間より遅れて登場するとは、失礼極まりないわけです。
さらに、取材場所はたいてい「相手のホーム」である場合が多いもの。サッカーでもアウェイ会場では力を存分に発揮できません。慣れない場所で慣れないまま試合にのぞんではインタビューもぐだぐだに。ひいてはその後手がける原稿のデキも左右する、というわけです。
だからして、私はなるべく早めに取材先に向かい、例えばそこが会社ならロビーでちょっと時間をつぶし。場の雰囲気に存分になれ、気持ちのウォーミングアップをすませたうえで、約束の5分前くらいに「取材で伺いました、カデナクリエイトの…」と受付に向かいます。
普段なら――。
その日、恐ろしい時間に、恐ろしい電話がかかってきました。
「箱田さん、いまどちらですか?」
聞こえてきたのは担当編集者の声。
時計を見ると午後の2時。
それはまさに取材開始時刻。
某飲食店のオーナーに「店の立ち上げまでの苦労やアツい人生観などを伺う」という某雑誌のいちコーナーの取材時刻が、まさにそのとき、その時刻なのでありました。
「いまどちらですか?」の問いに、まさか「自宅のベッドの中です」と正直に答えることなどできませんでした。
「すいません! 前の打ち合わせが長引いちゃって、いまやっと終わったんです! これから伺います!!」
間違いだったのは前日、というかその日の朝10時くらいにやっと原稿を入れて、風呂に入って、「ちょっと小一時間ほど仮眠をとろう…」なんて甘い見積もりで夢の中へ入ったことでした。とにかく、速攻で着替えて、家を飛び出し、タクシーをひろい、急いで取材先へ。おもいきり40分以上も遅れて取材先へたどり着きました。
おお、良かった。取材対象である店長さんも、広報さんも、担当編集者もカメラマンも皆で楽しそうに談笑している。笑顔で迎えてくれました。
「いやいや、すいませ~ん。思った以上に前の打ち合わせが長くて、途中で電話もできなかくて…」。実にウソくさい謝罪という名のいいわけを済ませ、すぐにインタビューへ。
その方は以前はセミプロのミュージシャンとして活躍。しかし、結婚して子供もできて、年齢的にも無理できなくなって、これまでの夢をあきらめました。しかし、今度は新たな夢を追いかけようと決めて、一生懸命修行して飲食店の店長になった……と、感動的なお話をしてくれていました。
「自分がしたことで、目の前の誰かが喜んでくれる。これって音楽も料理も一緒なんじゃないかなって……」(取材対象)
「なるほどね~……」(私)
その部屋が暖房が効きすぎていたところもあると思うのです。
耳障りのいいボサノバ系のBGMもいかんのですよ。
私のもとに二度目の危機が訪れました。
「ね~…」と語尾を伸ばし、目をつむったら最後、瞼が開きません!
まだ完全に起ききれていないところで、目を閉じるという行為をはたらいたところ、睡眠欲のスイッチが突然オンになったのです。
眠い。ヤバイ。マズい。
あせっても、あせっても、目があかないのです。(ダメ)人間だもの。
「…………(ぐぅ)」
あ、ちょっといびきすらかいた気がします! イカンと、気合いをふりしぼり、なんとか声をひり出します。
「す…そ…そうですよね~……」
ダメだ。それでも目が開かない。しかたないので鼻をすすり、目頭をおさえます。『私はいま、声が出ないほどの大きな感動を味わっているのだ』のサイン。そんな小芝居でごまかしつつ、ギュギュ~っと、渾身の力で眉間をつねりました。ぶはっ! なんとか目が開いた!
「…ところで、このお店をはじめられる前のご職業は?」
「それ、さっきも答えましたけど(怒)」
取材日当日、インタビュアーが絶対にしてはならないものの一つに「居眠り」があります。
いうまでもなく、それは社会人というよりも、人として最低限のマナーです。
■今回の失格言
「遅刻」して、しかも「眠る」じゃあ、人間失格。


スポーツ支援の経営効果

不況になると、まっ先にリストラ対象になるのがスポーツ支援。一方で、今後もスポーツ支援を続けると宣言している企業も沢山あります。
以下『イザ!』から引用。

「今後もこれまでと同様、充実した支援体制をとっていく」。名門ラグビーチーム、コベルコスティーラーズを抱える神戸製鋼所は、チーム支援に迷いはない。(中略)
 「ここ数年はいい成績を残せないでいるが、日本代表チームに多くの人材を輩出してきた。日本選手権で9回優勝をした伝統もある」という通り、集客力はリーグ一で、ファンも全国に広がる。
 ただ、神戸製鋼所の経営は厳しい。2010年3月期の連結業績予想は上方修正後も経常赤字で、配当も前年の3.5円から1.5円への減配を決めた。春闘交渉でも、年間一時金(ボーナス)について、組合の年間120万円の要求に対し、経営側が17日に、105万円の満額割れを回答している。(中略)
 ラグビーが盛んな欧州での事業展開の際には、ラグビーチームの存在が交渉の武器になるケースもある。厳しい経営環境の中で、今後は「こうした効果をどう投資家に説明するかが問われる」(民間研究機関のアナリスト)ことになる。

その他にも、スポーツ支援にメリットを見いだしている企業は沢山あるそうです。
「栄光ゼミナール」の栄光(クロスカントリーの恩田佑一選手)は、受験生に励みを与えるため、日本ユニシス(女子バドミントンの実業団チーム)は、女性の雇用促進の一つのシンボルにするため、旭化成(陸上や柔道の実業団)は、一緒に働く社員に仕事の勇気を与えるためといった具合です。
モチベーション、チームワーク、リーダーシップをはじめ、社内への教育効果だけを考えても、スポーツ支援には、様々なメリットがありそうです。スポーツ支援を単なる広告費にしているのか、企業価値の向上に活かしているのか。スポーツ支援に対する姿勢は、企業文化を判断する一つのポイントになるかもしれませんね。
[イザ!]スポーツ支援で問われる実利 厳しい経営環境
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/manufacturer/371407/