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sugiyama について

1975年東京都生まれ。専修大学法学部卒業後入社。現在「月刊BIGtomorrow」「THE21」「週刊東洋経済」に寄稿中。共著に「イノベーションの教科書」「ビジネスモデルの教科書」「クイズ商売脳の鍛え方」、構成に「うまい棒は、なぜうまいのか」等。週末は野球&空手をするが、ビール&肉類大量摂取でプラマイゼロ

【ビジネスモデルの参考書・4】ビジネスモデルを世に広めた『プロフィット・ゾーン経営戦略』

こんにちは。杉山です。

図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書

先日発売された『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』
        (監修:池本正純、著:カデナクリエイト、発行:マイナビ)

「ビジネスモデルの参考書」の4冊目は、『プロフィット・ゾーン経営戦略』です。

今回の本をつくる過程で、なかなかわからなかったことがあります。それは、
「ビジネスモデルって、いつからこんなに盛んに言われるようになったのか」
ということです。

ビジネスの世界では、昔から当たり前のように言われていたのかと思いきや、実はそうではありません。1980年代以前の本を検索しても、書名に「ビジネスモデル」とつく本はほとんど出てこないのです。

一つ思いつくのは、「ビジネスモデル特許」の登場ですが、調べていくと、アメリカでは「ビジネスメソッド特許」といっていたらしく、どうも違うようです。

そうして調べるうちに、たどり着いたのが、『プロフィット・ゾーン経営戦略』でした。

プロフィット・ゾーン経営戦略―真の利益中心型ビジネスへの革新

この本は1997年に発刊された本で(日本版は1999年)、著者は戦略コンサルティングファーム・CDI社の創業メンバーであるエイドリアン・J・スライウォツキー。
ビジネスモデルという概念を提唱したはしりといえる一冊です。

本の主張をざっと要約すると、
「市場シェアを取れば利益はあとからついてくる時代は終わった。今後は、顧客のニーズをくみ取ることで、『プロフィット・ゾーン』(十分な利益が得られる事業領域)を見つけ出し、利益を獲得できるモデルを構築することが重要」。
この本のなかで、ビジネスモデルやビジネスデザインという言葉が盛んに登場しています。このヒットが、ビジネスモデルが世に広まるきっかけの一つになったようです。

『ビジネスモデルの教科書』をつくる上で参考になったのは、「利益を生み出すモデル」として紹介されている、22の利益モデル。
「インストール・ベース利益」は「ジレットモデル」、「スイッチボード利益」は、「マルチサイドプラットフォーム」の執筆時に、参考にさせてもらいました。

その他、スウォッチのように低価格ブランドで盤石の地位を固め、新規参入を阻止する「製品ピラミッド利益」、コカ・コーラのように、市販店はあくまで知名度アップに使い、飲食店への供給装置納入で稼ぐ「マルチコンポーネント利益」など、『ビジネスモデルの教科書』には採用しませんでしたが、押さえておくべきモデルがたくさん載っています。新規事業を考えるなら、読んでおいて損はないでしょう。

ただ、古い本なので、なかなか書店に置いていないのが難点。私も、いくつも書店にでんエアして、渋谷のジュンク堂でやっと見つけ出しました。書店で内容を確認するなら、事前に在庫確認をした方が良いですよ。


【ビジネスモデルの参考書・1】ビジネスモデルが見える『ビジネスモデル・ジェネレーション』

こんにちは。杉山です。

先日発売された『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』(監修:池本正純、著:カデナクリエイト、発行:マイナビ)。
図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書

執筆開始から1年以上。弊社の事務所や監修の池本先生の研究室で、ああでもないこうでもないと何度も議論しながら作り上げた、感慨深い一冊です(とくに、昨年の夏頃は毎日ウンウンうなっていました)。「短時間でビジネスモデルの大枠がつかめる入門書」として、自信を持っておすすめできます。

ただ、この本を読むと、「大枠はわかったけど、もっと深くビジネスモデルのことを学びたい!」と感じる人もいるでしょう。そこで、私たちが執筆にあたって読んだ本のなかから、学びを深めるための「ビジネスモデルの参考書」を1冊ずつご紹介していきたいと思います。

まず1冊目は、『ビジネスモデル・ジェネレーション』です。
ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書

ビジネスモデルイノベーションのアドバイザーであるアレックス・オスターワルダーと、スイスのHECローザンヌ校時代の恩師であるイヴ・ピニュールによる、ビジネスモデル設計のハンドブックです。ハンドブックといっても、ハンドに収まらないほどデカいのですが。

この本を購入したのは、企画を練っていた2012年の秋。ビジネスモデルに関する解説本をいくつか買ったうちの一冊でした。ただ、買ってはみたものの、最初は他の本ばかり読んでいました。理由は単にかさばるから……(通勤電車の中で読むにはさすがに重かった…)。

もっとも、読んでみると、参考になる部分がたくさんありました。とくに参考になったのは、ビジネスモデルを構成する要素を9つに分類していたことでした。確かにここまで細かく分類すれば、ビジネスモデルの姿がハッキリと見えてくるな、と。
さらに、「ビジネスモデルキャンバス」というツールを使うと、その構成要素同士の関係性も見えてきます。既存のモデルを分析する上でも、新たなモデルを構築する上でも、利用できそうだと感じました。

その他にも、モデルのパターン分けなども参考になり、執筆時に何度も読み返しました。チームでモデルを考えるプロセスも紹介されているので、新規事業プロジェクトのリーダーをされている方には即戦力となりそうです。


『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』電子書籍で読めます

こんにちは。
先日発売されました『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』ですが
(著:カデナクリエイト、監修:池本正純・専修大学経営学部教授。発行:マイナビ)、
さまざまな電子書籍で読めるようになりました!

■Kindle・リフロー版(文字の大きさなどが自由に変えられるものです)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00J2PWE9O

■Kindle・固定レイアウト版
http://www.amazon.co.jp/dp/B00ITJVKIK

■Google play版(Android、iPhoneなど)
https://play.google.com/store/books/details?id=ozT8AgAAQBAJ&pg

■KOBO版
http://p.tl/7Xql

よろしくお願いいたします。


カデナクリエイト、久々の新作!  『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』、マイナビより、2014年3月8日発刊!

グーグル、アマゾン、LINE、QBハウス、IKEA、カーブス、スーパーホテル…。
最新&定番のビジネスモデルと、60社以上の事例を紹介!
これ1冊で、ビジネスモデルが理解できる--。

3月8日、弊社・カデナクリエイトの3人(竹内、箱田、杉山)が執筆した書籍が、久々に発刊されます。
『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』(監修:池本正純・専修大学経営学部教授。発行:マイナビ)です。
図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書

「オンリーワンにならなければ、これからの時代は生き残れない」。ということで、多くの企業が、社員に、他社にはない新たなビジネスモデルの提案を求めるようになりました。しかし、そう言われても、斬新なビジネスモデルのアイデアなんて、そう出てくるものじゃありません。思いついたとしても、ビジネスの仕組みに落としこむのがまた難問です。そもそもビジネスモデルって何? ああ、もうよくわからん――。

そんな悩みを解消すべく、誕生したのが本書です。

最近、ビジネスモデルに関する本は何冊も出ていますが、そのなかでも「最もとっつきやすく、わかりやすい!」本を目指しました。
ビジネスモデルの定義から12の代表的なモデルパターン、60社以上の企業事例(グーグル、アマゾン、LINE、QBハウス、IKEA、カーブス、スーパーホテル…)、モデル構築のヒントまでを1冊に凝縮。理解を深めやすいよう、図解を豊富に盛り込みました。
また、内容の正確性を期すために、専修大学や中央大学で教鞭を取る池本正純先生に監修をしていただきました。

まだ経営学の世界でも研究途上の分野であるビジネスモデル。予想以上の難題で、執筆中は壁にぶち当たること度々でしたが、糖分の大量摂取で脳にムチをいれながら、もがき苦しむこと、1年間。ビジネスパーソンから経営者、学生まで、あらゆる人の「ビジネスモデルの教科書」に仕上がった! と自負しております(体重もだいぶ仕上がってしまいましたが)。

ご参考までに、ビジネスモデル解説ページの一部を、以下で無料公開します。
★『ビジネスモデルの教科書』一部抜粋ページは、こちらからご覧になれます

自分たちでも、「フリーミアム」してみました。ぜひご覧ください。なんでしたら、有料版に手を伸ばしていただいてもかまいませんよ。

●『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』目次
・序章  なぜ新しいビジネスモデルが必要なのか   
・第1章 経営学におけるビジネスモデル
・第2章 12ビジネスモデル・パターンを理解しよう
・第3章 17ケーススタディで話題の企業のビジネスモデルを分析
・第4章 新たなビジネスモデルを構築するには

■書名:『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』
■著:(株)カデナクリエイト ■監修:池本正純(専修大学経営学部教授)
■発行:(株)マイナビ
■定価:1,280円+税 ■体裁:B6版・240ページ
■ISBN :978-4-8399-4836-8  ■発売日:2014年3月8日
※電子書籍(Kindle、GooglePlay)版も同時発売
【GooglePlay版】https://play.google.com/store/books/details?id=ozT8AgAAQBAJ&pg


リニア開通で日本はどうなる? 「SMBCマネジメント+(プラス)」2014年3月号で執筆

SMBCコンサルティング発行の情報誌
「SMBCマネジメント+(プラス)」2014年3月号で、
箱田と杉山が以下の記事を執筆しました。

●特集「超巨大商圏を生み出すリニア中央新幹線」
・OVERVIEW・リニアが生み出す巨大都市圏が未来のカタチを変えていく(市川宏雄明治大学専門職大学院長)
・CASE 1・超電導磁石を駆使した世界に誇るリニアの技術(東海旅客鉄道株式会社)
・CASE 2・リニアを起爆剤に生まれ変わろうとする名古屋(名古屋商工会議所)

東京-名古屋間を50分で結ぶという衝撃の超特急「リニア」。
2027年~45年は名古屋が終着駅になることから、
「名古屋が西日本の玄関口の座を奪うのでは?」などという話も出ています。
本当に、東京~名古屋~大阪の関係性が変わるのでしょうか? 要注目ですね。 

詳しい内容は、以下のリンク先で、3月上旬まで見ることができます。
http://www.smbc-consulting.co.jp/company/mcs/businesswatch/managementplus/