こんにちは。杉山です。
先日発売された『図解&事例で学ぶ ビジネスモデルの教科書』(監修:池本正純、著:カデナクリエイト、発行:マイナビ)。
執筆開始から1年以上。弊社の事務所や監修の池本先生の研究室で、ああでもないこうでもないと何度も議論しながら作り上げた、感慨深い一冊です(とくに、昨年の夏頃は毎日ウンウンうなっていました)。「短時間でビジネスモデルの大枠がつかめる入門書」として、自信を持っておすすめできます。
ただ、この本を読むと、「大枠はわかったけど、もっと深くビジネスモデルのことを学びたい!」と感じる人もいるでしょう。そこで、私たちが執筆にあたって読んだ本のなかから、学びを深めるための「ビジネスモデルの参考書」を1冊ずつご紹介していきたいと思います。
ビジネスモデルイノベーションのアドバイザーであるアレックス・オスターワルダーと、スイスのHECローザンヌ校時代の恩師であるイヴ・ピニュールによる、ビジネスモデル設計のハンドブックです。ハンドブックといっても、ハンドに収まらないほどデカいのですが。
この本を購入したのは、企画を練っていた2012年の秋。ビジネスモデルに関する解説本をいくつか買ったうちの一冊でした。ただ、買ってはみたものの、最初は他の本ばかり読んでいました。理由は単にかさばるから……(通勤電車の中で読むにはさすがに重かった…)。
もっとも、読んでみると、参考になる部分がたくさんありました。とくに参考になったのは、ビジネスモデルを構成する要素を9つに分類していたことでした。確かにここまで細かく分類すれば、ビジネスモデルの姿がハッキリと見えてくるな、と。
さらに、「ビジネスモデルキャンバス」というツールを使うと、その構成要素同士の関係性も見えてきます。既存のモデルを分析する上でも、新たなモデルを構築する上でも、利用できそうだと感じました。
その他にも、モデルのパターン分けなども参考になり、執筆時に何度も読み返しました。チームでモデルを考えるプロセスも紹介されているので、新規事業プロジェクトのリーダーをされている方には即戦力となりそうです。