スマホ? スマフォ?

いつのまにやらアラフィフ世代!! いまや、びっくりするほど新しいことが分からなくなってきました。このままでは、日常業務にも差し支えそうです。というか、すでに差し支えています。新しいことに強い「アラサー世代」に習えば全て解決なのは分かっていますが、年寄り扱いされるのはちょっとシャクにさわります。聞くべきか、聞かざるべきか……。今日もそれが問題です。

取引先から来たメール。
最後に「P.S.いよいよスマートフォンに代えました!」と書いてあります。
こういう時には、気の利いた感想を返信したいものですが……。

はてさて、ガラケーもまともに使い込なせない自分には、
関心を持つべきポイントが分かりません。

かといってトンチンカンなほめ方をすれば、
会社の沽券にかかわります。

幸い、周辺には、iPhone愛用の若人がいます。
彼らに聞けばすぐにいい案を出してくれるでしょうけど…。

「そんなことも思いつかないんですか?」と哀れんだ顔されたらやだなぁ。
「人に聞く前に、ググって下さい!」と注意されたら、もっとやだなぁ。
やだなぁ、やだなぁ……。

とりあえずは、自分で考えることにしました。
大きく深呼吸。心を落ち着け、冷静に対峙すれば、案外、道筋が見えてくるものです。
え~ッと、まず「スマートフォンとは何か」を考えてみましょう。

たしか、iPhoneとアンドロイドがあったような気がします。
ということは、まずは「どっちのスマートフォンを買ったのか」を聞くのが
順序というものでしょう。

いかにもスマートフォンに関心をもっていそうな、
良い質問に思えてきました。
やればできる!

ところが……。

メールを書こうとしたら、いきなりつまりました。
iPhoneの表記は「iPhone」? 「iフォン」? 「アイフォーン」?
アンドロイドもカタカナと英語とどちらが○?
スマートフォンは「スマホ」と略した方が今風? あっ! ひょっとしたら「スマフォ」?

ネットで検索しても、いろいろな表記が入り乱れていて、
なかなか良い回答が見つかりません。
30分も検索してたら、さすがにバカバカしくなってきました。

周辺に聞く方が、おそらく賢明でしょう。

そこで…。

仕事に飽きたフリしてのびをしながら、
さりげなくアラサーの席方面に向かって、
音量大きめにつぶやいてみました。

私:「スマホとスマフォって、どっちが今風なのかなぁ?」
A:「さあ。どっちだっていいんじゃないっスか? 略さない人も多いですよ」
私:「そ、そうなんだ!」(そういえば、相手のメールは略してなかった…)
「じゃあ、iPhoneは、どう書けばいい?」(一つ聞けば、不思議といくつでも聞けます。人間の見栄とは、そんな程度なのでしょう)。
「スマートフォンは、アイフォンとアンドロイドだよね?」
B:「ブラックベリーもありますよ」(←てっきりアンドロイドの仲間だと思ってた!)
A:「原稿ですか?」
私:「ま~ねッ! アハハ…(汗)」

う~ん。あっという間に疑問がとけました。さっさと聞けばよかった。

というわけで、自信たっぷりにメールに返信できました。

>いよいよスマートフォンに代えました!
いよいよですか? ちょっと、うらやましいです。
ちなみに、どの機種にしましたか?

考えてみたら、無理して知ったかぶった「単語」を並べるよりも、
使わずにすむなら、普通の言葉で書く方がスマート。
などと余裕でのたまえるのは、
「単語」の意味や使い方をきちんと理解できたからですな。

本日のロス→悩んで悩んで30分