「モナコGPに出場するので…」。ウソで有給とれる会社

有給休暇など福利厚生の充実は、ビジネスマンに「やる気」を喚起させる誘因の一つ。
中には、こんな試みで、「創造性」まで喚起する企業が現れました。以下、同社プレスリリースより。

ウエディングプロデュース・レストラン運営の㈱ノバレーゼ(本社:東京都中央区、浅田剛治社長、マザーズ上場、資本金:5 億 8 千万円)は、三カ月以上勤務する正社員・契約社員を対象に、年1 日の「アイデア休暇」を 2010 年 3 月から導入しました。 「アイデア休暇」(通称:エイプリルフール休暇)は、”ユーモアのあるストーリー”を口実に、堂々と休暇を取得できる制度です。
『チョモランマに登るので』『大リーグからオファーがきたので』『黒猫が家の前を横切ったので』などを口実に、業務に支障をきたさない日であれば社員がいつでも自由に取得日を決められます。取得は事前申請制で、ユーモアに欠けた場合、再申請が必要となります。付与日数は、毎年1 月 1 日から 12 月 31 日までの 1 日とします。 ブライダル業はお客様の晴れの日を演出するため、顧客との接客では笑顔が重要です。ちょっとしたユニークなストーリーで社員を笑わせたり社内の話題になることで、休みたい日に笑顔でリフレッシュでき、かつお客様へのおもてなしにも良い作用が生み出せるのでは、という考えのもと企画しました。
休暇日は有給休暇とし、対象は三カ月以上勤務する正社員・契約社員です。本制度の導入で、当社の年間休日は120 日となりました。導入後、第一号として休暇が認められた理由は「モナコグランプリに参戦します」でした。取得前のアイデアを社員で話し合うなど、制度自体が話題にあがることで、コミュニケーションの活性化にも繋がっています。

第一号の取得者となった社員の方は、休暇明けの出勤日に「初出場で優勝!」という見出し付きのモナコGPで喚起する自らの合成写真を持参。社内を盛り上げたとか。
オリジナリティとアイデアに溢れたウエディングプランで知られた同社。「遊び心」を普段から発揮するシステムは、休暇制度というより一種の研修制度にもなっているのかもしれません。
それにしても大学時代、「スノーボードのW杯出場を目指したいので…」とウソをついてカラオケ屋のアルバイトを辞めたことを思い出しました。ウソ。半分、本気でした。
ノバレーゼのプレスリリース
http://www.novarese.co.jp/corp/pdf/news/press/100427.pdf


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takeuchi

takeuchi について

東京生まれ。西武百貨店勤務を経て株式会社カデナクリエイト設立。雑誌、社内報、単行本、webなど媒体問わず執筆。興味の中心は人事制度や社内教育だったが、最近は、インターンシップ、塾、学校など『教育』全般に広がっている。苦手は整理整頓。