探偵バー、坊主バー、盆栽バーをはじめ、その道のプロがバーテンダーとしてカウンターに立ち職業の魅力を伝えるアンテナショップが増えています。ついに、弁護士バーの『リーガルバー六法』が誕生しました。
29歳の外岡弁護士自らバーテンダーを務めますが、バイト代はもらいません。というのも、バーテンダーとして客と気軽に話しながら、弁護士に親しんでもらうことで、弁護士の活用をポピュラーなものにすることを狙っているからです。具体的に相談したいことがある場合は、後日、弁護士事務所で相談(有料)することも可能です。
現在は、就職先が見つからないほどの弁護士過剰時代に突入しています。市場を開拓するために、市民の間に出ていくのは当たり前の行為。価値観の多様化、国際化の進展などで、誰でも紛争は身近になっているので、弁護士が身近になることは客にとってもメリットがあります。ところが、弁護士会の見方は違うようです。
以下読売新聞より引用。
一方、若手弁護士10人は、弁護士バーについて賛同したそうです。
法律のプロが見ても、このバーが、弁護士法で禁じられている弁護士資格を持たない人による報酬目的の仲介にあたるのか、あたらないのかは意見が分かれる微妙な問題なのでしょう。
ところで、かつて弁護士は法律や自主規制で保護されていました。それが徐々に自由化され、競争原理が働くようになってきました。テレビやインターネットなどの広告が解禁され、弁護士報酬も自由化されました。弁護士の合格者数は増やしたい政府と減らしたい日弁連で対立しています。
もしかすると、今回の紛争は、既得権益を守りたい旧弁護士と自由な競争を繰り広げて市場を成長させたいと考える若手弁護士の戦いなのかもしれませんね。
[読売新聞]ほろ酔いで法律話…「弁護士バー」開店へ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100403-OYT1T00882.htm