世界に広がるカネコさん方式

消費者と農家が直接契約をして前払いで農産物を買い取る。豊作の時には大量の野菜が届き、もし不作で収穫量が0の時には野菜は届かないし、代金の払い戻しはない。消費者と農家がリスクを分け合うことで小規模農家を守り、また安全な野菜を確保する。
現在、こんな小規模農家と消費者の「テイケイ」が約30カ国に広がっているそうです。アメリカでは、「CSA(コミュニティー・サポーテッド・アグリカルチャー=地域と支え合う農業)」と呼ばれ、07年には1万2549農場が参加していました。
別名はカネコさん方式。というのは、そのルーツが日本にあったからです。それは1971年に設立された「有機農業研究会」(現・NPO法人「日本有機農業研究会」)。同県休会の契約農家の一人の金子美登さんは、1975年から国内外の研修生を約100人受け入れるようになりました。その中の一人のアメリカ人が、帰国後、このシステムを本国に広め、それが世界中に広がったというわけです。
当時のメンバーは高齢になり、運動は伸び悩んでいます。現在は、CSAが農業再生の切り札として逆輸入されているそうです。
[MSN産経ニュース]テイケイ農業、世界で育つ 地域と支え合う「CSA」日本に逆輸入
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100111/biz1001112039008-n1.htm


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sugai

sugai について

1982年山形県南陽市生まれ。『BIGtomorrow』『PCfan』『週刊 東洋経済』などに記事を寄稿。所属する株式会社カデナクリエイトではIT担当として、TwitterのレクチャーからWordPressでのブログ構築まで手広くこなす。