最近、副市長を民間から起用する自治体が増えてきました。
昨日は、三重県松坂市も民間から副市長募集を表明。
同市では、昨年11月議会で、副市長を二人制にして、そのうち一人は公募によって決めるということを決定していたそうです。
求める人材は、「市民の生の声を市政に反映できる人、コスト意識を持って行財政改革に取り組める人、対外的な行政力を発揮できる人」。
一次選考は書類と論文、二次選考は集団面接や討論などで市民公開の場で行われるそうです。応募条件は日本国籍を持つ25歳以上の男女。学歴は不問です。
松坂市は子ども手当の地方負担を拒否して、その分を保育園建設などに当てるなど、国と対立してでも地元にとって必要なことを最優先に考えるユニークな自治体。大変ですが、やりがいのある仕事が待っているはずです。これまで民間企業で蓄積した力を、松坂市で発揮してみてはいかがでしょうか?
[産経新聞]あなたも副市長! 松阪市が公募「コスト意識、交渉力ある人」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100106-00000514-san-soci
宇宙開発、民間の新規参入促進へ
日経ネットの記事によると、宇宙産業の国際競争力を高めるため、民間からの新規参入を促す新法案を通常国会に提出する方針のようです。現状では民間企業が宇宙開発事業を手がけるには、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と組まなければなりませんでした。が、新法案では民間事業者単独で宇宙開発事業に参入できるようになるとのこと。
国際宇宙ステーションで年越しした野口さんがニュースなどでも取り上げられていますが、民間企業の新規参入で宇宙旅行ビジネスが活発になれば、一般人の宇宙滞在がより身近なものになるかもしれません。
[日経ネット]宇宙開発、民間単独でも可能に 通常国会にも政府が法案
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100104AT3S0300G04012010.html
Appleが1月にタブレットを発表?
ロイターによると、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が「米Apple社が1月中に新たにタブレット型の端末を発表する見通し」と1月4日に報道したそうです。
記事によれば、タブレット端末は10~11インチのタッチスクリーンを備え、映画やテレビの視聴、ネット、電子書籍の閲覧が可能とのこと。気になるお値段は500~1000ドル程度と言われているそうです。
日本でもすでにiPhoneやiPod touchなどをビジネスの場で活用している方も多いはず。この新デバイスがワークスタイル、ライフスタイルをどこまで変えるのか、気になるところです。
米アップル、1月中にタブレット端末発表へ=報道[ロイター]
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-13187420100105
賞賛すべき女性はヒラリーとアノ人
昨年末、米国の世論調査会社ギャラップが、「米国人が最も賞賛できる女性」を調査。その仕事ぶりが評価されたのか、トップには、当サイトでもおなじみのヒラリー・クリントン国務長官が輝きました。
その他には、先の米大統領選で共和党の副大統領候補となったサラ・ペイリン前アラスカ州知事。3位はテレビの司会者オプラ・ウィンフリー氏、4位はミシェル・オバマ大統領夫人と続きますが、注目は10位でしょう。
何せ昨年末、ゴルフ以外で強烈な話題を集めたタイガー・ウッズの奥さん=エリン・ノルデクレンさんがランクイン。
何人もの女性と浮気していたウッズさんを「ゴルフクラブで追い回す」というちょっといい話が多くの支持を受けたようです。ちなみに追いかけ回されたほうのタイガー氏は、同時に実施された「賞賛される男性」の10位にランクイン。こちらは何の賞賛でしょうか?
とにもかくにも寅年の最初にふさわしい、ニューワークニュースをお届けできました。
「称賛できる」女性、トップはヒラリー・クリントン国務長官
http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN201001010024.html
http://www.gallup.com/poll/124895/Clinton-Edges-Palin-Admired-Woman.aspx
『裏方ほどおいしい仕事はない!』をやってみた。(前編)
編集部のメンバーが最近読んだ“シゴトに関する書籍”を自ら実践。その「はたらき心地」をレポートするという、安易なプラグマティズムにもとづいた書評コーナーなのです。
<今回のやってみた本>
『裏方ほどおいしい仕事はない!』(野村恭彦/プレジデント社)
<今回のやってみた人>
箱田
“事務局力”を発動してみた。
まず帯にある「事務局力」の言葉にそそられる。
事務局とはいうまでもなく「ある目的を遂行するために期間限定で集まった組織の運営を取り仕切る機関」のこと。
だからその仕事は、たいがいメンバーのスケジュール管理やら、会議の進行やら、弁当の手配やら――「え、山田さん、欠席なの?(今日のミーティング意味ねえじゃんか…)」「なに、部長って、魚だめなの?(シャケ弁ばかりにしちゃったよ…)」――と、少し妄想しただけでも、いかにも地味だ。その割に実にめんどくさそうだ。加えて、なんというか、とてもクリエイティビティなど発揮できなさそうにも思える。
だからこそ、一般的に、「事務局=損な役回り」とされているわけだ。
しかし、本書は、そんなステレオタイプに「否!」と説く。
そして「事務局が戦略的に動けば、組織を巧みに動かすことができる」と続ける。
ロジックはこうだ。
世の中には地味で大変だから、誰しもやりたくない仕事=「雪かき仕事」がある。
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しかし、「雪かき」は、誰かがやらないとみんなが困る。事故も起きるかも。
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つまり、「雪かき」のような地味な仕事こそが、社会の秩序を保っている。
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会社でも同じ。
議事録書きや、ホワイトボード拭き、弁当の手配などといった「雪かき仕事」=「事務局仕事」を率先してやることが、会社の秩序を保つのだ!
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いわば事務局はビジネスプロデューサー。
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権限や肩書きなどなくとも、事務局力があれば、チームを会社を活性化し、さらにイノベーティブな組織体へと変貌させられるのだ!
著者の野村恭彦氏は、富士ゼロックスのナレッジ・サービス事業(KDI)を立ち上げ、現在もシニアマネージャーを努める人。「イノベーション行動学」という理論に基づき、こうした事務局力の大切さを説きながら、多くの組織を変革してきた。そんな実績に裏打ちされた自信と教養が、独自のユーモアとからまることで、実に心地よく「その気」にさせてくれる。「雪かき仕事がしたい!」と。
短期的な成果を求められる今、派手な仕事ばかり追い求め「オレがオレが」「ホメてホメて」的な利己的な働き方に傾倒する人が目立つことも、“雪かき”の誘因となるようだ。
野村氏は言う。
「なぜなら、地味で目立たない雪かき仕事をやると、逆に『ものすごく目立つ存在になる』からだ。そう、私が伝えたかったのはそこである。雪かき仕事は、本来、誰にもほめられないけれど大切な仕事、という意味であった。でも、そんな仕事を今の組織風土の中で自分からやる人は、絶滅危惧種なみの少なさだ。逆説的なことであるが、ほめられたいなら、雪かき仕事をしたらいい。ただし、黙々と。」
いわば逆張り。いまの時代、「目立たない」こそ、目立つわけだ。
「いやいや。僕なんてダメですよ~」「そんな器じゃないですよ~」「ははは…オレなんて口ばっかのカス野郎ですから」なんていつも自嘲気味に自分を評価。安全な場所に身を置いておきながら、その実、密かに「ほめられたい」し「憧れられたい」「蒼井優ちゃんとデートしたい」とゲスな欲望をひたかくしてきた僕にとっては、ことさら響いた。
つまり、雪かき仕事をすれば、蒼井優ちゃんとつきあえるのだ。(←超訳)
そんなわけで、次回はいよいよ雪かき仕事をはじめてみます。
つづく。