「で、実際どうすればいいの?」
ビジネスマン向けの月刊誌やビジネス書、ウェブでの連載などを手がける中、担当者、あるいは読者の方からよく向けられる言葉がそれです。
「マネジメントのセオリーは理解したが、それを現場で実践するには?」
「成功する営業の法則はわかったが、もっと具体的なノウハウを教えて欲しい」
「コミュニケーションの本質はつかんだ。けれど、知りたいのは、今日使えるネタなんだ」
今回、労務管理に関する本を手がけるにあたっても、アウトプットの形として強く意識したのが、そこでした。
実際の現場で、本当に使えるネタをお伝えしたい、ということです。
残業を減らさなくては……。休暇をとらせなくては……。
ワークライフバランスを充実させなければ、会社のブランド価値が下がる…。
しかし、人は増やせず、仕事だけ増えて、成果を求められる――。
課長、部長といった中間管理職の方々は、まさに日々、労務のタテマエと現場のホンネに板挟みになっていると思います。
少しでも、そんな厳しい状況における「どうすればいい」を提案できればと考え、このたび『課長・部長のための労務管理問題解決の基本』という本を、カデナクリエイトの3名で書かせていただきました。
企業法務の専門書や、社会保険労務士の方が書かれた本よりは法的、判例的なボリュームは、少々物足りなくうつるかもしれません。
しかし「どうすればいい」にまで踏み込んで、仕事術、人心掌握術、コミュニケーション術などにまで重きをおいた、ユニークかつ実用的な労務管理の本ができた、と自負しています。また企業法務、労働法、会社法などに明るい、弁護士の由木竜太先生の監修をいただけたことは、本書の質の大きな向上につながったと思います。
ぜひご一読いただけると幸いです。