「やさしい草とり」でワークシェアリング

社会貢献の一つの形といえるのが、浜松の造園会社が今年7月から始めた「やさしい草とりサービス」。以下、浜松経済新聞より。

同事業は、同社専務の舩越貴久さんが発案。事業化にこぎ着けたのは「日本でいちばん大切にしたい会社」という1冊の書籍との出会いだった。昨年11月、同社を訪れた障害者施設の担当者と話をする中で「授産所で働く知的障害者の1カ月の平均賃金がわずか1万2000円ということを知ってがくぜんとした」と舩越さん。「何とか自社でもやれることはないか」と考えた。
同書の中で「ルーチン化」することで、障害者を多数雇用し、かつ業績も向上している会社の事例を元に、自社の業務の中で「ルーチン化」できるものを模索。これまで業務として行っていなかった草取りを切り分けることで、事業化にこぎ着けた。

具体的には、企業や個人宅の草むしりを、連携関係を結んでいる障害者施設に発注。障害者に雇用の場を作り出しているわけです。サービス提供からまだ1カ月ですが、一部上場企業を含む10件の受注を獲得したとか。
これはワークシェアリングそのもの。社会貢献のテーマは、何か外から探さなくても、身近にあるのかもしれません。
[浜松経済新聞]浜松で障害者施設と連携した「草取りサービス」
http://hamamatsu.keizai.biz/headline/200/


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sugiyama

sugiyama について

1975年東京都生まれ。専修大学法学部卒業後入社。現在「月刊BIGtomorrow」「THE21」「週刊東洋経済」に寄稿中。共著に「イノベーションの教科書」「ビジネスモデルの教科書」「クイズ商売脳の鍛え方」、構成に「うまい棒は、なぜうまいのか」等。週末は野球&空手をするが、ビール&肉類大量摂取でプラマイゼロ