1年間同じワンピースで過ごす女性。

環境ISOを取得する。屋上緑化に協力する。週末ボランティアに参加する――。
企業やビジネスパーソンが、何らかの「エコ」な活動を実践するのは、もはや当たり前な世の中。その手法も千差万別ですが、「その手があったか!」というスタイルで、アクションを起こす女性がニューヨークにいました。
こちらのブログ。
「Uniform Project」
http://www.theuniformproject.com/
Sheena Matheikenさんの本業は広告のクリエイターですが、彼女は2009年5月から1年間「7着ある同じ形のドレス」だけを着用して、そのコーディネートを毎日上記のブログで公開しているのです。
何日か追っていただくと分かるのですが、ビンテージの小物を使ったり、重ね着で変化をつけたり、と、その着こなしは実に多彩。ファストファッション隆盛の現代(安いから簡単に買って、簡単に捨てちゃう)に反するように、「持続可能なファッション」のスタイルを自らの身をていして提案しているというわけです。
さらにこのプロジェクトがユニークなのは、募金を募ってインドの学校に通えない子供たちをサポートする教育支援団体へ寄付していること。
実は「ユニフォーム・プロジェクト」着想のきっかけは、その名の通り、Sheenaさんがかつて着ていた「学校の制服」。インドでの学生時代、当然、毎日同じ制服を着ていたSheenaさんは、「いかにおしゃれに着こなすか」と様々なアレンジで工夫して着こなしていた。そのノウハウをいまに活かそう! と考えついたわけです。
ちなみに彼女が着るドレスは友人がデザインしたもので、販売も計画している模様。これだけのアレンジができて、しかも丈夫で、そして社会貢献にも繋がるとなれば、人気が出そう。何にしても、こうした個人のちょっとした「働きかけ」が世界を軽やかに動かすのは心地よいものです。
それにしても、かつて変形学生服で微妙な個性を競い合った元ヤンの方。驚愕のアレンジ能力で制服を街着に昇華させた元ギャルの方々。Sheenaさんに負けじと、あの時のノウハウを活かしたら、すごいことできそうじゃないですか?


カテゴリー: ニュース | 投稿日: | 投稿者:
takeuchi

takeuchi について

東京生まれ。西武百貨店勤務を経て株式会社カデナクリエイト設立。雑誌、社内報、単行本、webなど媒体問わず執筆。興味の中心は人事制度や社内教育だったが、最近は、インターンシップ、塾、学校など『教育』全般に広がっている。苦手は整理整頓。