第13回 NHK“以外の”英語テレビ番組で、英語の勉強をシステム化

先日、腕試しに、TOEICを受けてみました。
ちなみに、かれこれ1年半ほど、会社で出張英会話レッスンを受けています。結果はこちら。

よ、よんひゃくよんじゅってん……。言い訳のしようがございません。

振り返れば、英語をナメすぎていた気がします。現状、週1・90分のレッスンの他は、ほとんど英語に触れてません。こんな砂漠に水撒き状態では上達するはずがありませんよね。心を入れ替えて、英語に触れる機会をもっと増やすぞ!

その改善策の一つとして、出勤前と帰宅後、惰性でTVをつけていた時間に、英語が学べる番組を観ることにしました。以前、NHKの語学番組に関する紹介記事を書いたことがあり、ちょっとは見ていたのですが、もっと徹底的に観よう、というわけです。毎日の習慣にすれば、少しは効果があがるのでは? テレビ英語学習システムを確立するぞ!

で、あれこれ検索して気づいたのですが、じつは、民放テレビ局でも英語学習番組を放映しているんですね。僕が見つけたのは、以下。参考までにご紹介しましょう。英語量とは英語音声の多さを表します。

Hello! 毎日かあさん
テレビ東京、月~金・6:40~6:45
難易度:★★ 英語量:★★★ 会話のリアル度:★★★★

西原理恵子さんの実生活が元になったアニメ「毎日かあさん」。その一部を2~3分程度切り取り、英語セリフ&ナレーションに吹き替え直したのが、この番組。「You’re kidding.」や「It’s your turn.」といった日常表現(チャンクというらしいです)を、毎日ひとつずつ取り上げます。
基本は子供向けであり、取り上げるチャンクは超初歩ですが、会話は本格的。「日本語への翻訳なしに、本物の英語を味わってほしい」ということで、字幕も英語のみ。ストーリー展開で「多分こういう意味だろうな」となんとなくわかるものの、ついていくのが大変です。だからこそ、いい。5分程度の番組ですが、見ごたえがあります。内容が教科書的でないところも、実践的でいいかもしれません。

◎GO! Go! eigo
BSフジ、月~金・7:00~7:15、土・7:30~8:00、日・11:00~11:30
難易度:★ 英語量:★★ MOJAって何だ?度:★★★★

幼稚園生~小学生あたりの子供が英語に親しめるようにつくられた英語バラエティ番組。
三船美佳さん扮するMOJA RAINBOWが簡単な会話文をレクチャーしたり、「How do you say ○○ in english?」といった質問に子供たちが答えたり、ECCジュニアで学ぶ子供が自分の街を英語で紹介したり、とさまざまな企画が見られます。土日は、月~金の放送のおさらいのようです。ネイティブではなく、日本人が話す場面が多めの印象です。毎日かあさんと比べると、よくも悪くも優等生的かも。

◎Cat chat えいご KIDS!
BSTBS、日・11:30~12:00
難易度:★ 英語量:★★ 「タンゴでビンゴ」をつい口ずさむ度:★★★★★

上の「GOGOeigo」と同じような番組。2~5分程度のコンテンツが、いくつか見られるという感じです。GOGOと比べると、ネイティブ率がやや高いです。なかでもハマるのは、放送のトリをしめる歌「タンゴでビンゴ」。「Bはびゅんびゅんbicycle」「Jは上手にjump rope」などと、頭文字がAからZまでの単語を踊りながら歌い上げるのですが、なんだか中毒性があります。デイジーこと出水麻衣アナと子どもたちのダンスに、どことなくハラハラ感があるのも、その一因?

以上です。本当はTOKYOMXとBS11の「Culture Japan」も加えたかったのですが、残念なことに、昨年12月に放映が終わってしまいました。
一応説明しますと、日本のオタクカルチャーに憧れてイギリスから来日し、今や業界のキーマンとなったカリスマオタク、ダニー・チューさんがMCを務める番組。英語ナレーション・日本語字幕か、日本語ナレーション・英語字幕で展開するのですが、もう全編にわたってオタク度全開。
たとえば、ダニーさんが生んだセクシー美少女キャラクター「末永みらい」ちゃんのフィギュアや抱きまくらだらけの部屋で、ゲストトーク。
「健康グッズをつくったんだ! これだ!」と出てきたのが、みらいちゃんマウスパッド。


「マウスの使い過ぎで手首の骨を折らないように、やわらかく挟めるものをつくりました!」「類似品よりも、やわらかさを追求しました!」とのこと。く、くだらね~。
ご興味のある方は、再放送狙いで、ご家庭のHDDレコーダーなどにキーワード登録をしておくと良いでしょう。

今、放映している番組で、僕が一番良いと思ったのは、「Hello! 毎日かあさん」です。英語の量や質うんぬんというより、内容が面白いので、続きそうな気がします。実際、現時点で1カ月続いています。

ただ、日本語訳がないのが辛いなとは思っていたのですが、他にもそういう声があったのか、1月に、日本語の訳文がついたDVD付きの学習本が発売になりました。

さっそく買って試してみたのですが、これは良いですね。同じストーリーを、テキストと照らしあわせながら見たり、テキスト無しで見たりしていこうと思っています。
というわけで、こんな感じで活用しています。

皆さんにもおすすめします。手首を折る心配はまずなくなるでしょう。


カテゴリー: 杉山システム | 投稿日: | 投稿者:
sugiyama

sugiyama について

1975年東京都生まれ。専修大学法学部卒業後入社。現在「月刊BIGtomorrow」「THE21」「週刊東洋経済」に寄稿中。共著に「イノベーションの教科書」「ビジネスモデルの教科書」「クイズ商売脳の鍛え方」、構成に「うまい棒は、なぜうまいのか」等。週末は野球&空手をするが、ビール&肉類大量摂取でプラマイゼロ