良い仕事をするためには良い休暇が欠かせない。そんな哲学を体現するようなワークスタイルを標榜する方がスペインにいました。
世界的シェフ、フェラン・アドリア氏、47歳です。
フェラン氏は98年にフランスのミシュラン・ガイドで三つ星を取得し、イギリスの「レストラン」誌のランキングでも4年連続第1位に選ばれてきた超名店『エル・ブリ』のオーナー・シェフ。同店はバルセロナから150kmも離れていますが、店内のわずか45席を求め、年間50万件もの予約申込者が殺到する「世界一予約がとりづらい店」なのだとか。
その人気店を率いるフェラン氏が26日に「2013年から2年間の長期休業をとる」と発表しました。
「1日15働くのは難しい……」と、激務からくる疲労がその理由らしいですが、「休暇明けには心機一転して新たな料理を提供したい」ともコメント。
実は同店人気の秘密はオリジナリティに溢れた斬新なメニューで、そもそも年間半分は新メニューの研究のために閉店するストイックぶりで知られていました。なんだかんだで休暇の2年の間も密かに、じっくり新たな味づくりをしていそうな気もします。
復帰後のメニューも今から楽しみです。まあ、さらに席の予約は難しくなりそうですが……。まあ、個人的には、スペイン旅行のための休暇取得すら難しそうですが……。
[時事ドットコム]「世界一のレストラン」一時休業へ=シェフが12~13年に休暇
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010012700070